介護業界でキャリアアップするためのキャリアパスはどんな資格がある?

【記事目次】

キャリアパスとは

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みなさんは就職活動中や会社での面談などで「キャリアパス」という言葉を聞いたことがありますか?

 

キャリアパスとは、ある職位や役職に就くまでに必要な業務内容と、そこにたどり着くまでの道筋(パス)のことを言います。

 

簡単にいうと、「キャリアアップするための道筋」

 

キャリアパスが明確になっていることで、将来自分がこうなりたいと思う職位や役職を叶えるために、どのような資格を取得し、どのような経歴を積んでいくかという過程がはっきりと定まります。

 

特に将来的な人材不足が心配されている介護業界では、このキャリアパスが今非常に注目されているのです。

なぜ介護職にキャリアパスが必要なのか

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ずばり、これから介護業界で働く人材の確保や定着を図るため。そのためには、実際に働く職員が「介護業界で働き続けたい」と思える給与や労働環境を整えることが大切です。

 

介護の職場自体が、能力・資格・経験などに応じてキャリアアップができる仕組みを提示し、キャリアパスを示すことで、職員は今後自分がどのような専門性やスキルを身につけるべきかを考え、把握できるようになるのではないでしょうか。

 

自分の進むべき道を描くことができれば、今の仕事に意味を見出し、モチベーション高く働き続けることが期待できます。

 

事業所にとっても人材不足を回避でき、スキルのある職員が定着することによってサービスの向上に繋がるため、お互いにとってキャリアパスを明確にすることは大きなメリットがあると言えるでしょう。

介護職の一般的なキャリアパス

これまでの介護資格は似たようなものが混在しており「どの資格を取ったらいいのかわからない」という声が多く挙がっていたため、現在は誰にでもキャリアアップがわかりやすく理解できるようにと、国家資格「介護福祉士」を目指すルートに一本化されました

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一本化されたことにより、今から介護職に就こうと考えている方にとっては目標が立てやすく、「介護職員初任者研修⇒実務者研修⇒介護福祉士」という順番で受講を進めていけば、確実にステップアップしていくことができます。

ケアマネのあとはどうキャリアアップしていく?

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介護業界では、キャリアパスの1つの到達点として「ケアマネ」が挙げられます。ではケアマネを取得したあとは、どのようなキャリアアップが選択できるのでしょうか。

 

①認定ケアマネジャー

 

認定ケアマネジャーとは、2004年に創設された民間資格で、ケアマネの上位資格として位置付けられています。ケアマネジャーの資質向上が目的とされていますが、実際は次に目指す「主任ケアマネジャー」へのキャリアアップがしやすいため、取得しようと考える人が多いでしょう。

 

なぜなら、認定ケアマネジャーの資格を持っていると、主任ケアマネジャーになるための研修受講要件である「介護支援専門員としての従事期間」が5年から3年へと短縮されるからです。

 

少しでも早くキャリアアップを目指したい人は、まず認定ケアマネジャーを目指すと良いでしょう。

 

②主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)

 

主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)とは、2006年の介護保険改正と同時に誕生した資格で、5年以上ケアマネジャーとして勤務していた者が所定の研修を受けることで取得することができます(試験はありません)

 

ケアマネジャーの最上位資格であり、まとめ役のようなポジションとなるため、具体的には新人ケアマネへの技術的な指導・育成に始まり、ケアプランを作成する際のフォローや相談役となります。

 

主任ケアマネジャーは介護施設だけではなく、公的な支援機関である地域包括支援センターなど、就職先が多いことも特徴であるため、環境を変えて働きたい人にもおすすめです。

 

③社会福祉士

 

ソーシャルワークの部分をもっと深く掘り下げたい場合は、社会福祉士を目指すことも1つでしょう。社会福祉士になるためのルートはさまざまですが、いずれも最終的には国家試験に合格しなければなりません

 

福祉系大学や短大卒で指定科目を履修している方はすでに受験資格があるため、挑戦する価値はあると言えるでしょう。ケアマネ同様、利用者さんのより良い生活をサポートする役割を担っており、介護業界の中でも非常に価値の高い資格と言えます。

 

また国家資格であるため更新の必要もなく、一般的にケアマネよりも年収が高く設定されているところが多いです。

介護福祉士の最上位資格は認定介護福祉士

「認定介護福祉士」とは、介護福祉士の上位資格として2015年12月にできた民間資格で、介護福祉士の資格を取得している者が5年以上の実務経験をつめば、指定の養成研修を600時間受講することで、資格取得が可能となります。

 

国家資格である介護福祉士とは違い、認定介護福祉士は民間資格かつ試験もありません

 

まだまだ資格取得者自体が少ないため、現状待遇面での大きな違いは明確になっていませんが、介護のキャリアパスという位置付けでは最上位であるため、今後も現場でキャリアアップをしていきたい人にとっては取得を目指すべき資格と言えるでしょう。

専門職とマネジメント職、なりたいのはどっち?

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どの仕事においても、ある程度の地位になったら考えるべきなのは、このまま専門職としてスキルや経験を伸ばしたいのか、マネジメント職に就きたいのかという選択ではないでしょうか。

 

介護のプロを目指す専門職

 

「現場で働き続けたい」「高齢者とコミュニケーションをとることが好き」という方は、専門職を目指すという道が良いでしょう。

 

専門職は介護職員の待遇改善を目的とした「介護職員処遇改善加算」により、スキルの高さや保有資格によってしっかりと給与に反映されることがメリットです。

 

これから介護のプロを目指す場合は、一本化された「介護職員初任者研修⇒実務者研修⇒介護福祉士」という順番で受講を進めていくと良いでしょう。

 

運営や人事に携わるマネジメント職

 

マネジメント職を目指すためには、一般的に介護職員からスタートし、リーダーを経て事業所の管理者や施設長を目指します。仕事内容は役職によっても異なりますが、主に介護職員の採用活動や人事面談、新規利用者様やご家族との面談・契約などが多くなるでしょう。

 

利用者様のみでなく、職員の働きやすさや施設全体の運営を考える必要があるため、現場からは一歩引いた立場でより良い環境を作っていきたいと考えている人におすすめのキャリアです。

 

専門職、マネジメント職どちらにしても、事業所にとっては必要な存在であるため、自分のやりたいことを明確にしたうえでそれを叶えられるキャリアパスを選ぶと良いでしょう。