お知らせ
- 2024.07.28お役立ち情報
- 介護職員初任者研修の試験内容|難易度とスクール選びのポイントも
介護職員初任者研修の試験内容|難易度とスクール選びのポイントも
介護業界で働くことを考えている人や現在無資格で介護職に従事している人が最初に取得を目指す資格が介護職員初任者研修(以下、初任者研修)です。
初任者研修では、130時間のカリキュラムを修了後、1時間程度の筆記試験に合格する必要があります。
スムーズに試験を合格するためにはスクール選びがとても重要です。
そこで今回は、初任者研修の試験内容について、試験の難易度やスクール選びのポイントなどを交え解説します。
1.そもそも初任者研修とは?
初任者研修とは、在宅や施設を問わず介護職として必要な基本的な知識と技術を習得する資格です。初任者研修を取得することで、正社員やパートなど多様な働き方が可能になります。
最近では、家族の介護を目的に初任者研修を取得する人も増えています。
また、初任者研修を取得することで、全国どこでも就職や転職がしやすくなります。
2013年4月1日の介護保険法施行規則改正によりヘルパー2級が廃止され、新たに導入された初任者研修は、それまで複雑だった上位資格へのキャリアパスを明確にしました。
現在では、介護関連の入門資格として初任者研修を取得し、その後は実務経験を積みながら実務者研修や介護関連で唯一の国家資格である介護福祉士を目指す人がとても多いです。
参考:三幸福祉カレッジ 初任者研修とは https://www.sanko-fukushi.com/course/shoninsha/
①初任者研修の取得方法
まず、初任者研修を取得するには、厚生労働省の指針に基づく所定のカリキュラムを受講し、修了試験に合格する必要があります。
そして、初任者研修の取得方法には、「通学ルート」と「通信&通学ルート」の2つが存在します。
出典:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/kaigoinnyouseikennsyuu.pdf
●通学ルート
通学ルートでは、初任者研修のカリキュラムである130時間の全てをスクールに通って学習します。
通信による学習はなく、授業は全てスクールで行われます。
通学コースのメリットは、グループワークやディスカッションの機会が多く、通信コースよりも深く学べる点です。
一方でデメリットは、すべてのカリキュラムをスクーリングで学ぶため、修了までに時間を要する点です。
●通信&通学ルート
通信&通学ルートでは、初任者研修のカリキュラムの一部を自宅で学ぶ方法です。
全130時間のうち40.5時間までを通信で学習し、残りの89.5時間、日数にして15日間程度をスクーリング(実技演習)で学びます。
通信&通学ルートのメリットは、自宅で学習できる時間があるため、自分のペースで進めやすい点です。
一方でデメリットは、自宅で一人学習を進めなければならず、疑問や不明な点があった際に自分で調べて答えを見つける必要がある点です。
2.初任者研修修了試験の内容
初任者研修における修了試験はスクールごとに行われ、実施日時や出題内容は異なります。
試験時間は約1時間で、100点満点中70点以上で合格ですが、不合格の場合も合格するまで追試が受けられます。
①試験範囲
初任者研修の修了試験の範囲は、以下のカリキュラム全10科目の中から出題されます。問題数は最低32問(各科目から1問以上)と決められています。1.職務の理解 ・多様なサービスの理解
2.介護における尊厳の保持・自立支援 ・人権と尊厳の保持
3.介護の基本
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携
5.介護におけるコミュニケーション技術
6.老化の理解
7.認知症の理解
8.障害の理解
9.こころとからだのしくみと生活支援技術
10.振り返り
参考:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/kaigoinnyouseikennsyuu.pdf
②出題形式
初任者研修修了試験の出題形式はスクールによって異なりますが、「選択式のみ」と「選択式+記述式」の両方があります。
試験時間は通常1時間で、分からない問題は後回しにし、分かる問題から取り組むと良いでしょう。
記述式の問題は要点を押さえて簡潔に書くなど、時間配分を意識することが大切です。
3.初任者研修修了試験の合格ラインと難易度
初任者研修の修了試験は、介護知識の理解度や習得度を測るための試験であるため、難易度はそれほど高くなく、合格率はほぼ100%と言われています。
しかし、講義の欠席にはシビアであり、欠席回数が多ければ修了試験自体が受けられなくなる可能性もあるため注意が必要です。やむを得ず欠席する場合は、スクールで行っている振替受講を利用するのが良いでしょう。
万が一不合格になってしまった場合は?
万が一、初任者研修に不合格になってしまっても、多くのスクールでは追試や再試験制度を実施しているため、あまり心配はいりません。しかし、スクールによっては追試や再試験制度を設けていなかったり上限回数を設けていたりケースもあるため、スクールへ事前に確認する必要があります。
4.初任者研修修了試験の勉強方法
初任者研修の修了試験に向けて、当日に余裕を持って試験へ臨めるよう、試験当日までの勉強方法と試験中の心構えについて紹介します。
試験前
講義中に講師からチェックしておくように言われたポイントやテキストの太字部分などを重点的に復習することがコツです。
また、提出したレポートや課題をしっかりと復習しておくことも大切です。
もし、テキストや講義で分からない点があれば講師に質問をして確実に理解するようにしましょう。
試験当日
試験当日は、これまでの勉強してきたことを信じてリラックスして臨みましょう。
試験時間は1時間程度で、すべての問題を解くよう心がけます。選択式問題では、明らかな誤答を除外し選択肢を減らすと効果的です。分からない問題は飛ばして後で解くようにすると時間にも余裕が生まれます。
解答欄の間違いに注意しながら、分かる問題から解いていきます。
試験後は合否の通知を待つのみです。
5.一発合格を目指すにあたって重要となるスクールの選び方・ポイント
初任者研修の修了試験にスムーズな合格を目指すには、スクール選びが非常に重要なカギです。
スクールを選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
①通いやすい場所にあるか
まずはスクールが通いやすい場所であることが重要です。
仕事帰りに受講する人は職場の近く、仕事が休みの土日に受講する人は自宅近くにあるスクールを選びます。
なじみのない場所は避け、知っている場所で選ぶと、通いやすく勉強が継続しやすいです。
②無料で振替受講できるか
修了試験を受けるには、初任者研修の全てのカリキュラムを修了する必要があります。
しかし、急な仕事や体調不良により休むことがあるため、無料で振替受講ができるスクールを選ぶこともポイントです。振替受講の条件はスクールによって異なるため、事前にチェックしましょう。
また、都道府県によって振替回数や時間数にルールを設けていることがあるので頭に入れておきましょう。
③追試・再試験を何度でも無料で受けられるか
初任者研修の修了試験は合格率がほぼ100%ですが、不合格になることもあります。
急な仕事や体調不良により休む際の無料で振替受講できることと同様に、追試や再試験も何度でも無料で受けることができるスクールを選ぶことをおすすめします。
この場合も、追試や再試験が無料なのか、上限回数がないのかはスクールによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
6.まとめ
今回は、初任者研修の試験内容について、試験の難易度やスクール選びのポイントなどを交え解説しました。
初任者研修における修了試験はスクールごとに行われ、実施日時や出題内容は異なります。試験時間は約1時間で、100点満点中70点以上で合格です。
初任者研修の修了試験にスムーズな合格を目指すには、スクール選びが非常に重要なカギで、通いやすい場所にあるのか、無料で振替受講できるのか、追試や再試験を何度でも無料で受けられるのかといったポイントを押さえておきましょう。
介護系資格の学校である三幸福祉カレッジは、 初任者研修を無料で取得できる就職応援制度をはじめ、専任のキャリアアドバイザーが就職活動をサポートしてくれる、研修修了後1年間は無料で実技の授業を復習できるなど、充実した体制を整えていますので、気軽にお問い合わせくださいね。