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ケアマネジャーの資格要件が見直しへ― 何が変わるのか? なぜ変えるのか?

ケアマネジャー(正式名称:介護支援専門員)の資格取得要件について、厚生労働省で2027年度からの見直しが検討されています。
高齢化が進む中で、ケアマネジャーの役割はますます重要になっています。一方で、担い手の確保や制度のあり方が課題となっており、受験資格の見直しが議論されています。

本記事では、現在の制度と検討内容、そして変更の時期について整理します。


ケアマネジャーとはどんな資格か

ケアマネジャーは、介護が必要な方やそのご家族の相談に応じ、どのような支援が必要かを整理し、介護サービスを組み合わせた計画(ケアプラン)を作成する専門職です。

介護サービスは多岐にわたります。訪問介護、通所介護、施設サービス、福祉用具の利用など、それぞれの状況に応じて調整が必要です。さらに、医療との連携が必要な場合もあります。
ケアマネジャーは、本人や家族の意向を踏まえながら、関係する事業所や医療機関と連絡を取り、支援が円滑に進むように調整する役割を担います。


現在の資格取得の仕組み

ケアマネジャーになるには、まず「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があります。その後、実務研修を修了し、登録手続きを行うことで資格が付与されます。

ただし、試験は誰でも受けられるわけではありません。受験には条件があります。

現行制度では、保健・医療・福祉分野の国家資格を持ち、その資格に基づく業務などに原則5年以上従事していることが求められています。
ここでいう「実務経験」とは、実際にその職種として働いてきた期間のことです。


なぜ見直しが検討されているのか

厚生労働省の社会保障審議会では、ケアマネジャーの資格要件について見直しを検討する資料が示されています。

背景には、次のような課題があります。

  • ケアマネジャーの担い手が十分とはいえない状況
  • 年齢構成の偏りによる将来的な人材減少への懸念
  • 医療と介護の連携の重要性の高まり

地域で高齢者を支える仕組みを維持していくためには、一定の質を確保しつつ、新たな担い手を増やしていく必要があると考えられています。


見直しで議論されている主な内容

厚生労働省:令和7年10月地域包括ケアシステムの深化(相談支援の在り方)

① 受験資格の対象となる国家資格の拡大

現在は受験資格として認められていない資格のうち、次の国家資格を新たに対象とすることが検討されています。

  • 診療放射線技師
  • 臨床検査技師
  • 臨床工学技士
  • 救急救命士
  • 公認心理師

これらの職種は、医療現場や対人支援の場面で専門性を発揮している資格です。養成課程で学ぶ内容や業務内容を踏まえ、ケアマネジャー業務との関連性があるかどうかという観点で検討が進められています。


② 実務経験年数の見直し(5年から3年へ)

現行では、受験資格として原則5年以上の実務経験が必要ですが、これを3年以上に短縮する案が示されています。

他制度との整合や、担い手確保の観点から検討されているものです。ただし、質の確保とのバランスも重要な論点となっています。


いつから変更されるのか

今回の見直しは、2027年度の介護保険法改正を見据えた議論の一環とされています。
そのため、仮に制度改正が実現する場合は、2027年度の改正タイミングで導入される可能性があります。

ただし、現時点では正式な施行日は決定していません。
今後、法改正や省令改正を経て具体的な施行時期が示される見込みです。

したがって、現行制度は引き続き有効です。受験を予定している方は、厚生労働省や都道府県の発表など、最新情報を確認することが重要です。


まとめ

ケアマネジャーは、介護を必要とする方の生活を支える重要な専門職です。
現在、資格取得要件について次のような見直しが検討されています。

  • 受験資格の対象となる国家資格の拡大
  • 実務経験年数の短縮(5年から3年へ)

変更は2027年度の介護保険法改正にあわせて導入される可能性がありますが、まだ確定ではありません。

制度の動向は、これからケアマネジャーを目指す方にとって大きな意味を持ちます。正確な情報をもとに、計画的に準備を進めていくことが大切です。

この記事の監修者

三幸福祉カレッジ 編集部

実務者研修・初任者研修を全国で開講している三幸福祉カレッジです。介護の仕事や資格について皆さんが疑問に思っていることや気になること、話題の情報を更新しています。

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