ユニットケアとは?メリット・デメリットや介護職員の仕事内容について紹介-三幸福祉カレッジ

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2022.05.30お役立ち情報
ユニットケアとは?メリット・デメリットや介護職員の仕事内容について紹介

ユニットケアとは?メリット・デメリットや介護職員の仕事内容について紹介

1994年、ある特別養護老人ホームの施設長が、数十人の高齢者が集団で食事を摂る光景に疑問を抱き、少人数の入所者と共に買い物をしたり食事を作ったり、食べたりという試みを始めました。

その結果、「一緒に過ごす、ごく普通の家庭の食卓にこそ意味がある」ことに気付いたのがきっかけで生まれたのがユニットケアです。

そして現在では、ユニットケアは多くの介護施設で導入されています。

そこで今回は、ユニットケア型介護施設で働きたいと考えている方向けに、ユニットケアでのメリットやデメリット、介護職員の仕事などを交えてご紹介します。

ユニットケアとは

ユニットケアとはユニットケアとは、在宅に近い居住環境で、利用者一人ひとりの個性や生活のリズムに沿い、また他人と人間関係を築きながら 日常生活を営めるように介護を行うことです。

これまでの介護施設といえば1つの居室に4人が暮らし、廊下を挟んで大きな食堂がある構造が一般的で、効率的な介護を行うために食事や入浴の時間などは施設が決めたスケジュールによって管理されていました。

そのため、施設にどんな人が住み、どんな生活が生まれ日々過ごしていくのか、また援助する人もどのように関わって暮らしを創っていくのかが想定されていないこともありました。

しかし、ユニットケアでは、プライベートを守ることができる個室や、少人数の利用者が交流し共同で日常生活を営むための場所であるリビングが用意されています。

そのため、一般家庭のような雰囲気で利用者がそれぞれ他の利用者や職員と馴染みの関係を構築しやすいのが特徴です。

参考ページ:一般社団法人ユニットケア推進センター ユニットケアについて

ユニットケアのメリット・デメリット

ユニットケアのメリット・デメリットユニットケアでは、個室やリビングなど在宅に近い居住環境で、他の利用者や職員と馴染みの関係を構築しやすいことをはじめメリットは多いですが、一方でデメリットも存在します。 

施設利用者にとってのメリット・デメリット

利用者にとってのメリットは、 自己決定の尊重や残存機能の活用、生活の継続性が維持されるなどがあります。

  • 自己決定の尊重(これまでの集団ケアとは異なり、職員と少人数の利用者との関わりが可能になるため、利用者は自分に決定権があることを感じることができ、自らの存在価値や人権が尊重されていることを確認できる)
  • 残存機能の活用(何もかも至れり尽くせりの介護ではなく、必要な時にはサポートしてもらえるため、利用者は日々の生活の中において、多少時間がかかっても少しの手助けで自分で行うことで、喜びや達成感を味わえ、次への意欲につながる)
  • 生活の継続性が維持(プライバシーが確保されているため、在宅から施設に生活の場が移ったとしても、これまでの人生で培った生活での習慣や様式、人間関係や社会関係が継続でき、精神的にも安定する)

一方、利用者にとってのデメリットは、利用者負担の増大やトラブル時の対応、孤立などがあります。

  • 利用者負担の増大(一般的な介護施設と比べ、設備や建設にかかるコストが割高になるため、居住費や光熱費などの負担が増える)
  • トラブル時の対応(少人数で生活を共にするため、利用者同士で何らかのトラブルが生じると気まずくなったり、住み替えが必要になる)
  • 孤立(プライバシーが確保されている分、一人が苦手な人にとっては孤独を感じる)

介護職員にとってのメリット・デメリット

職員にとってのメリットは、個別ケアの提供が可能になることや仕事への充実感の高まることなどがあります。

  • 個別ケアの提供が可能(利用者一人ひとりと向き合ったケアが実現できるため、利用者の尊厳を大切にできるとともに、業務に追われずゆっくりと利用者と関わることができる)
  • 仕事への充実感の高まり(職員が利用者と共に生活を創り上げていくことで、それまでのケアを振り返るとともに、自分自身も内省できるため、やりがいや達成感を味わえ、働く喜びにつながる)

一方、職員にとってのデメリットは、精神的ストレスの増大があります。

  • 精神的ストレスの増大(ユニットケアの実践により、利用者一人ひとりと向き合う時間が増えたことで、職員一人ひとりに期待される役割が大きくなるため、ストレスに打ち勝てず燃え尽きてしまう)

参考ページ:LIFULL介護 老人ホームQ&A【専門家が回答】老人ホームのユニットケアって何ですか?

ユニットケアの費用

ユニットケアの費用

(引用)
引用:厚生労働省 介護老人保健施設(参考資料)

利用者負担は、利用者の所得に応じて第1段階から第4段階までに分かれていますが、ユニット型個室の利用者負担は、多床室と比べても高額です。

ユニットケアでの介護職員の仕事

ユニットケアでの介護職員の仕事

ユニットケアでの介護職員の仕事は、従来型の施設での仕事と大きく変わることはありませんが、利用者の暮らしのペースで職員が見守り支えるのがユニットケアの特徴です。

具体的な仕事内容は、起床や就寝、着替えなどの身だしなみ、食事をはじめ入浴や排泄の介助です。その他にも、居室の清掃やシーツ交換、話し相手や夜間の見守りなどがあります。

参考ページ:クリックジョブ介護 ユニット型特別養護老人ホームの介護職員の仕事内容とは?

まとめ

まとめ

今回は、ユニットケア型介護施設で働きたいと考えている方向けに、ユニットケアでのメリットやデメリット、介護職員の仕事などを交えてご紹介しました。

ユニットケアは、利用者一人ひとりの個性や生活のリズムに沿ったケアであり、できるだけその人らしい生活が継続できるように支援するものです。

少人数で温かい介護を実践できるユニットケア型介護施設は、介護職員としても人間としても成長できます。

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