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ICF(国際生活機能分類)とは?その目的と機能について事例を交えて解説
ICF(国際生活機能分類)とは? ICF(国際生活機能分類)とは、 人間のあらゆる健康状態に関係した生活機能状態から、その人を取り巻く社会制度や社会資源までを、アルファベットと数字を組み合わせた方式で分類し、表現しようとしたものです。 このICFは、世界保健機関(WHO)において、1980年に国際疾病分類(ICD)の補助として発表されました。 その後、機能障害と社会的不利に関する分類であるWHO国際障害分類(ICIDH)の改訂版として、2001年5月に行われた世界保健機関の総会において採択されました。 この改定により、WHO国際障害分類(ICIDH)がマイナスな側面のみに注目した障害の分類という考え方であったのに対し、ICF(国際生活機能分類)は、 生活機能というプラスの側面からも注目するように視点を転換し、さらに環境因子の観点が加わったことが特徴です。 ※ICFは、International Classification of Functioning, Disability and Healthの略です。 ICFとICIDH(国際障害分類)の違い ICIDHはICFが採択される約20年前の1980年にWHOが発表したもので、「International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps」の略です。 日本語に訳すとICIDHは「国際障害分類」となり、障がいだけに着目しているのがわかります。しかし、「障がいの捉え方がマイナス面のみに注目している」ことや、「障がいが社会的に不利になる」といった一方的な視点から問題視されるようになりました。 ICIDHからICFに採択された理由を下記で詳しくご紹介します。 ■ICIDH:WHO国際障害分類(1980)の障害構造モデル (引用)障害保健福祉研究情報システム 国際障害分類(ICIDH)から国際生活機能分類(ICF)へー改訂の経過・趣旨・内容・特徴ー https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n251/n251_01-01.html ■ICH:国際生活機能分類(2001)の生活機能構造モデル (引用)障害保健福祉研究情報システム 国際障害分類(ICIDH)から国際生活機能分類(ICF)へー改訂の経過・趣旨・内容・特徴ー https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n251/n251_01-01.html 上記の表からもわかるように、ICIDHとICFの異なる特徴は3つあります。 • マイナス面だけを強調したものから中立的な表現へ ICIDHの疾患・変調をICFでは健康状態へ、同じく機能・形態障害を心身機能・身体構造へ、能力障害を活動へ、社会的不利を参加へと変更しています。 ICFにおいてマイナス面を示す場合には、心身機能と身体構造の制限、活動の制限、参加の制限と表現します。 • 影響を表す矢印が一方的から相互へ ICIDHでは、疾患・変調から機能・形態障害へ、さらに能力障害と社会的不利へと、単線でした。しかし、ICFでは、それぞれが相互に影響し合うように表現されています。 これは、ICIDHの一方的な表現では、障害のあることが不可避で運命的に表現されてしまい、社会的要因が障害を増強させる面を見逃しがちになるからです。 • 背景因子として、環境因子と個人因子が追加 背景因子に環境因子と個人因子が追加された理由は、社会文化的な要因や心理的な要因は、健康状態を規定する要素として外せないからです。 2.ICFの目的 ICFは次のような目的で活用され、相互に関連しています。 • 健康状況と健康関連状況、結果、決定因子を理解し、研究するための科学的基盤の提供 • 健康状況と健康関連状況とを表現するための共通言語を確立し、それによって障害のある人々を含む、保健医療従事者、研究者、政策立案者、一般市民などのさまざまな利用者間のコミュニケーションを改善すること • 各国、各種の専門保健分野、各種サービス、時期などの違いを超えたデータの比較 • 健康情報システムに用いられる体系的コード化用分類リストの提供 (引用)厚生労働省 「国際生活機能分類ー国際障害分類改訂版ー」(日本語版)の厚生労働省ホームページ掲載について https://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html ICFの目的を一言でいえば、「生きることの全体像」を示す「共通言語」 です。 ここでいう共通言語とは、共通のものの見方・捉え方です。 生きることの全体像を示す「生活機能モデル」を共通の考え方として、さまざまな専門分野や異なった立場の人々の間の共通理解に役立つことを目指しています。 ICFの3つの構成要素 ICFは、「生活機能」(心身機能・構造、活動、参加)の分類と、それ影響する「背景因子」(環境因子、個人因子)の分類で構成されています。これに「健康状態」(病気、けが等)を加えたものが生活機能モデルです。 それぞれの構成要素について、説明しますので、生活機能モデルの図と併せて確認してみましょう。 図の矢印に注目してください。「健康状態」「生活機能」「背景因子」の要素は相互に作用しています。 そのため、このような生活機能モデルで「生きることの全体像」を捉えることが重要です。 構成要素(1)健康状態について 健康状態とは、病気や変調、傷害や外傷などの包括的用語です。 ストレス、妊娠、加齢、先天性異常、遺伝的素質などを含みます。 ≪具体例≫ • 1年前に脳梗塞を発症 • 高血圧症 参考:厚生労働省「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-」(日本語版)の厚生労働省ホームページ掲載についてhttps://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html 参考:厚生労働省 ICF(国際生活機能分類) -「生きることの全体像」についての「共通言語」- https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002ksqi-att/2r9852000002kswh.pdf 構成要素(2)ICFの生活機能モデルについて 心身機能・身体構造(生命レベル) ICFでは、心身機能や身体構造を「人の生命機能」として捉えます。 従来のICIDHでは「機能障害」とされていた要素も、ICFではネガティブな表現を避け、個々の特性や状態として評価します。 身体の状態や臓器、筋肉、神経の働きなどが対象となります。 活動(生活レベル) 活動とは、「日常生活における動作や行動」のことです。 例として、食事や入浴、移動、着替えなどが含まれます。 ICFでは、実際に「できること」と「していること」の両面から活動を評価します。 生活の自立度を測るうえで重要な要素です。 参加(人生レベル) 参加とは、社会との関わりや役割への関与を指します。 学校や職場、地域活動など、生活の中で「他者とどう関わっているか」が評価の対象です。 機能や活動が制限されても、参加の支援があれば生活の質は保たれることがあります。 構成要素(3)生活機能に影響する2つの背景因子について ICFでは、生活機能を評価するうえで「背景因子」も重要とされています。 これは、ICIDHにはなかった新しい視点です。 背景因子は、生活機能に直接関わるわけではありませんが、大きな影響を与えます。 また、生活機能の変化が背景因子に影響を及ぼすこともあり、相互に関係し合います。 ICFでは、これらの因子を「環境因子」と「個人因子」に分けて整理します。 環境因子 環境因子とは、人々が生活し、人生を送っている物的な環境や社会的環境、人々の社会的な態度による環境を構成する因子のことです。 環境因子には、次の2つの異なるレベルに分けて整理されます。 • 個人的レベル 家庭や職場、学校などの場面を含む個人にとって身近な環境、人が直接接触するような物的・物質的な環境や家族、知人、仲間、よく知らない人など他社との直接的な接触を含みます。 • 社会的レベル 就労環境、地域活動、政府機関、コミュニケーションと交通のサービス、非公式な社会ネットワーク、法律、規程、規則、人々の態度、イデオロギーなどに関連する組織やサービスを含みます。 ≪具体例≫ • 半年前に家をバリアフリー化した • デイサービスを利用している • 息子家族が近所に住んでいて、援助を受けることができる 個人因子 個人因子とは、個人の人生や生活の特別な背景であり、健康状態や健康状況以外のその人の特徴からなります。 例えば、性別、人種、年齢、体力、ライフスタイル、習慣、生育歴、困難への対処方法、社会的背景、教育歴、職業、過去および現在の経験、全体的な行動様式、性格、個人の心理的資質、その他の特質などです。 ≪具体例≫ • 83歳、男性。妻(75歳)と二人暮らし • 40年間、料理人として、妻と一緒に定食屋を営んでいた • 趣味は囲碁 ICFの評価方法とICFコードの基本構造 介護現場では、ICFは多くの場面で活用されています。 例えば、介護認定調査、アセスメント、モニタリング、サービス計画書の作成などです。 こうした場面では、対象者の状態や支援内容を客観的かつ体系的に記録する必要があります。 その際に役立つのが、ICFの「評価点」と「コード」です。 ICFでは、心身の機能や活動状況、参加度、背景因子などを数値と記号で表します。 これが「ICFコード」と呼ばれるもので、分類と評価がひとつの形式で整理されています。 例えば、以下のようなコードです。 ICFコードの構成 表記 意味 b7302.3221 ICFコード(全体) b7302 分類コード 3221 評価点 分類コードでは、何について評価しているのか(例えば筋力や活動の種類)を示します。 評価点では、その状態の「程度」や「頻度」「能力」などを具体的に表現します。 ICFコードを活用することで、状態を多角的に捉えやすくなり、記録や支援の精度が高まります。 次の項目では、このコードの「分類」や「評価点」の見方について詳しく解説します。 分類コードの概要と見方 ICFの分類コードは、対象となる身体機能や活動、参加、環境因子などを体系的に表す記号です。 このコードは、アルファベットと数字の組み合わせで構成されています。 まず、アルファベットはICFの大きな要素を示します。 • b:心身機能(Body functions) • s:身体構造(Body structures) • d:活動と参加(Activities and Participation) • e:環境因子(Environmental factors) 次に、数字は階層的に「第1レベル(大分類)」「第2レベル(中分類)」「第3レベル(小分類)」に分かれています。 これにより、より具体的に対象となる機能や活動の内容を特定できます。 例えば、分類コード「b7302」は以下のように分類できます。 • b:心身機能 • 7:神経・筋・骨格系および運動に関連する機能(大分類) • 30:筋力機能(中分類) • 2:特定の部位や機能(小分類) このように、分類コードはICFの構成要素ごとに細分化されていて、対象の機能や活動内容を具体的にします。 この細かい分類により、利用者の状態を詳細に把握し、適切な支援計画を立てやすくなります。 さらに、分類コードは階層構造を持つため、コードの桁数が大きくなるほど具体的な内容を示します。 上位の数字だけでも大まかな状況把握ができ、下位の数字で詳細な評価が可能です。 例えば、「d4500」は短距離歩行(1km未満)を意味します。部屋や廊下など建物の中での歩行だけでなく、屋外も含みます。 このように、分類コードは単なる大分類のとどまらず、具体的な環境や範囲まで示します。 参考:世界保健機構(WHO)ICF 国際生活機能分類 ― 国際障害分類改訂版 ― 介護や医療の現場では、この分類コードを使って利用者の心身状態や活動能力を整理し、効果的な介入や評価を行っています。 次に、評価点の仕組みについて説明します。 評価点の概要と見方 ICFでは、個人の生活機能の状態をより詳細に把握するために、分類コードに加えて評価点を付けます。 この評価点は、活動や参加の難しさの程度を数値で示すもので、「障害の程度」「制限の有無」を客観的に表すのに役立ちます。 評価点は主に以下の4つの要素から構成されます。 第1評価点:障害や困難の程度 0:問題なし(0〜4%の障害) 1:軽度の問題(5〜24%) 2:中程度の問題(25〜49%) 3:重度の問題(50〜95%) 4:完全な問題(96〜100%) 8:適用不能(評価不能) 9:未評価(情報不足) 第2評価点:原因(環境因子など) • どのような要因が問題を引き起こしているかを記録します 例:段差・家族の支援の有無・地域資源の状況など 第3評価点:パフォーマンス(実際の遂行状況) • 日常生活で本人が実際にできているかを表します • 介助や補助具の利用を含めて評価します 第4評価点:キャパシティ(能力) • 本人の最大限の能力を補助なしで測ったものです • 実際の生活よりも理想的な状況での遂行力を示します 例えば、以下のような評価がされることがあります 屋内歩行の評価 コード d4500 内容 屋内での歩行 評価点(例) 2(中程度の問題).3132 評価点① 中程度の困難 評価点② 原因:段差あり 評価点③ パフォーマンス:手すりありで可能 評価点④ キャパシティ:補助なしだと困難 参考:世界保健機構(WHO)ICF 国際生活機能分類 ― 国際障害分類改訂版 ― このように、評価点を組み合わせて記録することで、本人の状態を多面的に把握できます。 また、ICFの視点に基づいたケアやリハビリの目標設定にもつながります。 ICFの具体的な活用方法|事例を交えて分かりやすく解説! 介護や福祉、医療の現場では、利用者の生活状態やQOL(生活の質)を向上させるためにICFを活用することができます。 以下では、ICFを活用した例を3つ紹介します。 例(1)退院後に廃用症候群が進み閉じこもりとなったケース この場合、「健康状態」にあたる肺炎と心不全という診断とその治療のみに注視しています。 そこでICT※1を活用し考えてみると、治療している間に進行すると考えられる廃用症候群(心身機能・身体構造)、それによる寝たきり(活動にあたるADL※2自立度が低下した状態)、その結果生じかねない退院後の閉じこもり(参加の制約)を理解できるため、予防につなげていくことができます。 ※1.ICTとは、インターネットなどを経由して人と人とをつなぐ役割を果たす、デジタル化された情報の通信技術のことです。 ※2.ADLとは、日常生活動作とも言われ、日常生活を送るために最低限必要な日常的な動作のことで、食事や排泄、入浴や移動、更衣や整容などを指します。 例(2)努力しても全介助のままで閉じこもりとなったケース この場合、何らかの環境因子が原因となり、利用者のADLの低下(活動制限)や、社会生活上の不自由(参加制約)が生じていることが考えられます。 そこでICTを活用し、社会・環境に介入することで、社会・環境を利用者に適応させ、QOLを向上させる方法もあることに気付くことができます。 具体的には、同じ全介助にとどまったとしても、介護保険などの社会資源を活用し、デイケア・デイサービスなどを利用(参加)することで、四季を感じたり利用者同士で言葉を交わせたりする生活につなげていくことができます。 例(3)リハビリにおいて「プラス強化」を重視するケース 具体的には、歩行ができない場合には、できるように訓練を行いますが(心身機能・身体構造)、歩行ができなくても車椅子を使用して(環境因子)移動する、左手で文字を書く練習をすることで(環境因子)、活動の制限を回復させることができます。 また、玄関前にスロープを設置したり(環境因子)、車椅子で運転ができる車を練習することで(環境因子)、本人の積極的な姿勢があれば(個人因子)、会社や買い物に出かけることができるようになり、参加の制約を克服することにつながります。 参考文献:荘村明彦(2012).『人体の構造と機能及び疾病』.中央法規出版. 参考文献:近藤克則(2017).『医療・福祉マネジメント』.ミネルヴァ書房. まとめ ICFの目的は、その人の生きることの全体像を正しく理解することです。 ICFを活用し、生活機能に影響を与える因子やそれぞれの因果関係を正しく理解することにより、利用者にあった介護計画を立てることができるようになります。 その結果、利用者のQOLの向上を目指すことができます。 介護職に従事する方、特に介護福祉士やケアマネジャーを目指す方にとっては、欠かすことのできない知識です。 ICFの基本的な考え方は、介護職員初任者研修で、ICFを活用した介護計画の作成については、介護福祉士実務者研修でそれぞれ学ぶことができます。 また、ICFについては、介護福祉士国家試験にも出題されています。(以下は第33回試験より抜粋)考え方について、しっかり理解しておきましょう。 【障害の理解】 問題87. ICF(International Classifcation of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の社会モデルに基づく障害のとらえ方に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。 1 個人の問題としてとらえる。 2 病気・外傷から直接的に生じる。 3 さまざまな環境との相互作用によって生じる。 4 治療してできるだけ回復させることを目的とする。 5 医療などによる援助を必要とする。 解答:3 (第33回試験より抜粋) また、ICFについては、介護福祉士国家試験にも出題されています。(以下は第33回試験より抜粋)考え方について、しっかり理解しておきましょう。 さて、試験問題の解答は分かりましたか?ICFの考え方をしっかりと理解することが、試験突破には必要です。しっかりと準備をしましょう。
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実務者研修の最短取得期間|計画的に修了するためのポイントも解説!
実務者研修の最短取得期間|計画的に修了するためのポイントも解説! 介護職でスキルアップやキャリアアップを目指す人にとって、実務者研修は欠かせないステップです。 しかし、保有資格によって取得期間が異なるため、計画的な学習が重要です。 そこで今回は、実務者研修の最短取得期間について、計画的に実務者研修を修了するためのポイントなどを交えて解説します。 スムーズに資格取得を目指したい人は、ぜひ参考にしてみてください。 1.実務者研修とは? そもそも実務者研修とは、介護福祉士国家試験の受験に必須となる研修です。 正式名称が「介護福祉士実務者研修」で、介護福祉士国家試験を実務ルートで受験するために必要な研修です。 受講するための資格や経験は不要で、無資格・未経験者でも受講可能です。 カリキュラムには、介護過程の展開、認知症ケア、医療的ケア(たん吸引・経管栄養)など、現場で役立つ実践的な知識と技術が含まれています。 実務者研修の受講の流れは、定められたカリキュラムを受講し、修了試験に合格すれば資格が取得できます。 実務者研修は生涯有効であり、介護現場でのスキル向上に役立ちます。 実務者研修の主な受講方法 実務者研修の受講方法には、「通学コース」と「通学+通信コース」の 2 つがあります。 介護職として働きながら受講する方が多いため、「通学+通信コース」が主流です。 このコースでは、テキストを使った「自宅学習」と、指定された日に通学する「通学講習」を組み合わせて学習します。 450 時間のカリキュラムですが、自宅学習が大部分をを占めます。しかし、「介護過程Ⅲ」「医療的ケア」については必ず通学して受講する必要があります。 基本的には、週1回のスケジュールで、7回ほど通学します。 参考:三幸福祉カレッジ 実務者研修とは 2. 【保有資格別】実務者研修の最短取得期間 実務者研修は、取得までの期間が約 6 カ月とされていますが、実際の通学期間は受講ペースや保有資格により異なります。 特に保有資格によって必要な受講日数が大きく変わるため、最短で修了できる期間も異なります。 実務者研修では、 基本的に 450 時間の科目を履修する必要がありますが、その多くは通信で受講が可能です。 これらを踏まえて、資格別の最短取得期間を詳しく解説します。 ≪実務者研修 カリキュラム≫ 人間の尊重と自立 社会の理解Ⅰ 社会の理解Ⅱ 介護の基本Ⅰ 介護の基本Ⅱ コミュニケーション技術 生活支援技術Ⅰ 生活支援技術Ⅱ 介護過程Ⅰ 介護過程Ⅱ 介護過程Ⅲ(スクーリング) 発達と老化の理解Ⅰ 発達と老化の理解Ⅱ 認知症の理解Ⅰ 認知症の理解Ⅱ 障害の理解Ⅰ 障害の理解Ⅱ こころとからだのしくみⅠ こころとからだのしくみⅡ 医療的ケア(自宅学習・スクーリング) 出典:厚生労働省「実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について」 ①無資格(免除資格のない方):約 6 カ月間 厚生労働省が定める実務者研修の指定基準によれば、介護系資格を保有していない無資格者の場合、「6 カ月・450 時間以上」とされています。 無資格者にとって最短取得期間は 6 カ月です。介護福祉士国家試験を目指す場合は、早めに計画的な学習を進めることが大切です。 ②初任者研修・ホームヘルパー2 級修了者:約 4 カ月間 介護職のスタート資格である初任者研修やホームヘルパー2 級を修了している場合、実務者研修では履修済みの科目が免除されるため、受講時間が短縮されます。 免除される科目数は合計 9 科目で、自宅学習130 時間分が免除されます。 残りのカリキュラム(合計 320 時間)を受講することで実務者研修を修了でき、最短で約 4カ月の取得が可能です。 ③ホームヘルパー1 級修了者:約 2 カ月~5 カ月間 ホームヘルパー1 級を修了している場合、実務者研修の受講科目が大幅に免除されます。 450 時間の研修時間のうち 自宅学習355 時間が免除となり、受講が必要なのは「自宅学習1科目」と 「スクーリング」のみです。 この大幅な免除は、ホームヘルパー1 級が高い専門性を持つ資格と認められているためで、最短で約 2 カ月~5 カ月間で修了可能です。 3.実務者研修を受講・修了する 4 つのメリット 実務者研修を受講・修了することで 4 つのメリットがあります。 介護福祉士国家試験の受験資格を得られるほか、サービス提供責任者としてのキャリアアップ、介護職員としての活躍の場の広がり、そして医療ケアに関する高度な知識と技術を習得できます。 メリット①:介護福祉士国家試験の受験資格を得られる 2016 年度から、介護福祉士国家試験の受験資格として実務者研修の修了が必須となりました。 介護福祉士資格を取得するためには、介護福祉士国家試験に合格する必要があります。 実務経験 3 年以上と実務者研修の修了が条件であり、実務者研修を受講・修了することで、試験を受験する資格を得られます。 メリット②:サービス提供責任者として働けるようになる 2019 年 4 月から、訪問介護事業所で「サービス提供責任者」として働くには、実務者研修の修了または介護福祉士の資格が必要です。 介護職員初任者研修や旧ホームヘルパー2 級だけでは不十分で、実務者研修の修了が条件です。 実務者研修を修了すると、訪問介護サービスの計画作成やコーディネート業務に携わるサービス提供責任者として活躍でき、需要の高い人材となります。 メリット③:介護職員としての活躍の場が広がる 実務者研修を修了することで、対応できる業務が増え、現在の職場でのキャリアアップや資格手当の取得が可能になります。 実務者研修の資格保持者の平均月収は302,430円で、無資格者と比較し約 34,000 円増加し、年間では約 410,000 円の給与アップが見込めます。 また、転職時にも有利となり、幅広い職場で重宝される人材として活躍できるでしょう。 ≪保有資格 平均給与額≫ 介護福祉士 331,080 円 実務者研修 302,430 円 初任者研修 300,240 円 無資格者 268,680 円 引用:厚生労働省「令和 4 年度介護従事者処遇状況等調査結果 第 102 表」 メリット④:医療ケアに関する高度な介護知識・技術を習得できる 実務者研修を受講・修了することで、たん吸引や経管栄養に関する専門的な医療的ケアを学ぶことができます。 介護福祉士資格がなくても、実務者研修とは別に、実地研修を受けることで、医療ケアを実施できるようになります。 医療ケアに関する知識と技術は、高度なケアが求められる場面で重宝され、介護職員としての専門性を高める大きなメリットです。 4.実務者研修をスムーズかつ計画的に修了するためには? 実務者研修をスムーズかつ計画的に修了するためには、無理のないスケジュールを組み、職場の協力を得るとともに、自分に合ったスクールを選ぶことがポイントです。 ①無理のないスケジュールを事前に組んでおく 事前に無理のないスケジュールを組むことが重要です。 働きながらの受講を検討する場合、4 月からの受講開始を目安に、介護福祉士試験日から逆算してスケジュールを組むと良いでしょう。 計画的な学習と調整可能なスケジュールが、効率的な研修の修了につながります。 ②職場の協力を得る 職場の理解と協力を得ることも不可欠です。 通信コースでも通学が必要であり、特にシフト制や不定期な休みの職場では、上司や同僚へ研修受講の旨を報告し、協力をお願いすることが重要です。 スクーリングに出席できない場合は、振替授業が可能かどうかも確認しておくと良いでしょう。 ③自分に合ったスクールを選ぶ 自分に合ったスクールを選ぶこともポイントです。 通学の時間が取れない人には、通信コースがおすすめですが、自己管理とモチベーションの維持が必要です。 通学日数は、学校によって異なりますが、で、7~8日の学校が多いです。自宅学習は、はスマホやパソコンから気軽に提出でき、働きながらでも取得を目指しやすいように、サポートされている学校もあります。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「実務者研修とは」 5.実務者研修の取得時期・期間に関するよくある質問(Q&A) 実務者研修を受講する際に、取得時期や研修期間に関する疑問が多いです。ここでは、よくある質問とその回答をまとめ、皆さんの不安を解消します。 Q1:実務者研修に最長期間はある? 三幸福祉カレッジでは、受講期間は3年です。本来予定していた通学クラスでの受講が難しくなっても、他のクラスへの振り替えができるので、柔軟に対応してくれる学校を選びましょう。 Q2:実務者研修はいつ受けるのが良いですか? 実務者研修は、介護福祉士国家試験の筆記試験に合わせて受講するのが理想です。 例年、8月までに申し込むことで、当年度の国家試験受験に間に合います。(※学校により異なる) ただし、人気のクラスは、満席になってしまう可能性が高いため、希望のクラスがあれば早めのお申込みをおすすめします。 Q3:実務者研修に年齢制限はある? 年齢制限は定められていませんが、具体的な条件はスクールによって異なるため、申込前に確認することをおすすめします。 6.まとめ 今回は、実務者研修の最短取得期間について、計画的に実務者研修を修了するためのポイントなどを交えて詳しく解説しました。 実務者研修の最短取得期間は、保有資格によって大きく異なります。 無資格者で約 6 カ月、初任者研修修了者で約 4 カ月、ホームヘルパー1 級修了者で約 2 カ月~5 カ月が目安です。 計画的な学習と効率的な学習方法を取り入れることで、スムーズに実務者研修を修了できます。 介護福祉士を目指す人は、自分に合った学習計画を立て、ぜひ実務者研修へチャレンジしてみましょう。
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初任者研修は就職に有利?資格を活かせる職場やキャリアアップについて解説
介護職員初任者研修(以下、初任者研修)は、介護業界において基本的な知識や技術を身につけるための重要な資格です。 約130時間のカリキュラムを通じて、介護職としての専門性を高め、実践的なスキルを習得します。 初任者研修の資格を取ると、仕事を探すときに有利になったり、無資格よりも給料が高くなったりします。 今回は、初任者研修を取ったあとにどんな仕事ができるか、どんな場所で働けるか、キャリアアップについて説明します。 1.初任者研修とは? 初任者研修とは、介護職としての基礎知識やスキルを習得するための研修です。 全体で約130時間のカリキュラムです。1カ月から4カ月程で修了できます。 通信コースと通学コースがあり、受講料金は30,000円〜100,000円程ですが、地域やスクールによって違います。 初任者研修では、介護職として働くために必要な知識や技術を学べ、修了試験に合格することで資格を取得できます。 資格取得後は、正社員やパートとしてさまざまな働き方が可能です。また、家族介護にも役立ちます。 関連ページ:三幸福祉カレッジ介護職員初任者研修とは 2.初任者研修の取得で就職が有利になる2つの理由 初任者研修の取得は、介護の仕事を探すときに、とても役に立ちます。 この資格があることで、「介護のことをよく知っている」「介護のやり方を学んでいる」とアピールできます。応募できる仕事の数もふえるので、就職しやすくなります。 理由①介護の理解度・スキルの習得度をアピールできるため 初任者研修の資格は、介護の仕事をさがすときに とても役に立ちます。 この資格があると、「介護のことをよく知っている」「介護のやり方を学んでいる」と、会社の人に伝えることができます。 採用する人は、「すぐに仕事ができる人」と思って、安心して採用しやすくなります。資格がない人とくらべて、仕事を見つけるときに とてもよいアピールになります。 理由②応募できる求人の幅が広がるため 初任者研修の資格をもっていると、応募できる仕事がふえます。無資格では、ご利用者への身体介護ができないなど仕事の幅も狭まってしまいます。そのため、求人の中には「初任者研修の資格がある人」だけが応募できる仕事もあります。 資格があると、できる仕事の数がふえて、仕事を見つけやすくなります。 3.初任者研修を受講・修了するメリット3選 初任者研修を受講・修了することは、就職に有利になるだけではなく、さまざまなメリットがあります。 初任者研修を取得することで、介護職としてのスキルが向上し、携われる業務の内容や範囲が格段に広がります。 また、資格手当などの支給により給与アップが期待でき、効率的なキャリアアップにもつながるでしょう。 ここでは、初任者研修を受講・終了することで得られる具体的な3つのメリットについて詳しく解説します。 ①携われる業務の内容・範囲が格段に広がる 無資格者が行える業務は生活援助などに限られますが、初任者研修を修了することで、食事や入浴の介助などの身体介護を含む、より専門的な業務に従事できます。 特に訪問介護においては、すべてのサービスを提供できるため、一人でご利用者のご自宅に訪問することができるなど、業務の幅が格段に広がり、より充実した介護職としてのキャリアが築けます。 ②給与アップにつながる 初任者研修を修了すると、無資格者と比べて給与が高くなる傾向があります。 無資格者には業務に制限があり、資格手当も支給されませんが、有資格者は身体介護を含む幅広い業務を担当できるため、待遇も向上します。 実際、厚生労働省のデータによると、資格があることで月給でも約32,000円の差が生じ、給与アップにつながることが明確です。 出典:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果 第102表」 ③効率的なキャリアアップにつながる 初任者研修は、介護職へのファーストステップと位置付けられています。 初任者研修を取得することで、スムーズに介護職としてのキャリアアップを目指すことができ、実務者研修や介護福祉士資格への道が開けます。 具体的には、実務者研修では450時間の受講が必要ですが、初任者研修の取得者は130時間の免除を受けられます。 さらにキャリアアップを目指すための基盤が整い、無資格者では得られない学びの機会を手に入れることができます。 将来的に介護業界での専門性を高めたい人には、早めの初任者研修の取得をおすすめします。 4.初任者研修の資格を活かせる就職先と主な仕事内容 初任者研修を修了した人には幅広い就職先あり、特別養護老人ホームをはじめ訪問介護や通所介護(デイサービス)、デイケアや有料老人ホーム、グループホームや医療施設など多岐にわたります。 それぞれの職場での仕事内容を知ることで、自分に合ったキャリアを見つける手助けとなるでしょう。 ①特別養護老人ホーム 特別養護老人ホームは、主に要介護度3以上の高齢者が生活する施設で、介護職員は24時間体制で入所者の日常生活を支援します。 具体的には、起床や食事、排泄や入浴などの身体介助を中心に、健康管理やリハビリのサポートも行います。 特別養護老人ホームには、多様な病歴を持つ高齢者が入所しているため、介護スキルを高めやすい環境が整っています。 また、職員間の相談がしやすく、研修制度が充実しているため、キャリアアップを目指す人にとって理想的な職場と言えるでしょう。 ②訪問介護 訪問介護は、要支援・要介護認定を受けた高齢者や障がい者の自宅に訪問し、介護サービスを提供します。 初任者研修を取得した職員は、主に生活援助(掃除、洗濯、買い物など)や身体介護(食事、入浴、排泄の介助など)を行います。 訪問介護では、ご利用者一人ひとりと密接に関わりながらサービスを提供するため、深い信頼関係を築くことが可能です。 1対1の関係性を大切にし、ご利用者の自立支援を目指したい人には適した職場です。 ③通所介護(デイサービス) 通所介護(デイサービス)は、要支援・要介護の認定を受けた高齢者が日中に施設を利用し、必要なケアを受けるサービスです。 初任者研修を取得した職員は、利用者の送迎をはじめ食事や入浴、排泄の介助など、生活全般のサポートを行います。 また、体操やリハビリを通じた機能訓練、レクリエーションの企画・実施も重要な役割です。 通所介護は、入所型施設ではないため夜勤がなく、プライベートと仕事を両立したい人には最適な職場です。 ④デイケア デイケアは、要支援・要介護認定を受けた人が老人保健施設や病院へ通い、リハビリ中心の介護サービスを受ける施設です。 初任者研修を取得した職員は、リハビリ専門職の指導のもとで、生活機能の向上を目的とした訓練や食事・入浴などの生活支援を行います。 デイケアは、利用者の回復を目指すため医療的な側面が強く、身体機能の維持・改善を図るサポートが求められます。 リハビリに興味がある人には、やりがいのある職場です。 ⑤有料老人ホーム 有料老人ホームは、主に介護を必要とする高齢者が生活しながら支援や介護を受ける施設です。 入居者の要介護度は施設によって異なるため、初任者研修を取得した職員は、個々のニーズに応じた柔軟な対応が求められます。 仕事内容としては、食事や入浴、排泄などの身体介護のほか、レクリエーションの企画・実施や日常生活のサポートも含まれます。 多様なニーズに応じた介護スキルを高められる環境が整っており、スキルアップを目指す人に最適な職場です。 ⑥グループホーム グループホームは、要支援2または要介護1〜5の認定を受けた認知症の人が少人数で共同生活を行う施設です。 初任者研修を取得した職員は、生活援助として掃除や洗濯、日用品の買い出しなどを行い、身体介護として食事や入浴、排泄の介助も担当します。 また、料理や野菜づくりなどのレクリエーション活動も行い、利用者の生活を豊かにします。 小規模な環境で利用者と深く関わることができ、認知症ケアを学びたい人にとって、充実した職場環境が整っています。 ⑦医療施設 初任者研修を取得後は、介護施設だけでなく医療施設でも働くことができます。 病院では、看護助手として患者の身体介護を担当し、食事や入浴の介助、おむつ交換などを行います。 医療現場での仕事は、介護職のスキルを活かしつつ、医療知識を深める貴重な機会です。 初任者研修がなくても就労できる場合もありますが、資格を持っていることで職場での信頼度が増し、より良い待遇を受ける可能性があります。 多様な就職先を考える際には、医療施設も選択肢に入れておくと良いでしょう。 5.初任者研修取得後の段階的なキャリアパス 介護職において初任者研修は重要なスタート地点ですが、キャリアアップを目指すなら段階的なステップアップが求められます。 初任者研修を経て、介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)を受講し、さらには介護福祉士、認定介護福祉士、そしてケアマネジャー(介護支援専門員)へと進むことが可能です。 各段階での専門知識や技術を習得することで、より質の高い介護サービスを提供し、職業的な成長も期待できます。 (1)実務者研修 実務者研修は、初任者研修の上位資格で、専門的な介護技術を習得できます。 介護福祉士国家試験を受験するためには必須の資格となり、キャリアアップを目指す方は受講する必要があります。 実務者研修では、たんの吸引や経管栄養などの高度なスキルを学ぶため、より複雑な介護業務に対応できるようになります。 初任者研修を修了した後に実務者研修を受講することで、受講料の一部免除などの特典もあります。 実務者研修を取得することで、実務的な知識と技術の信頼性が向上し、仕事の幅が広がるほか、職場での待遇や給与の向上が期待できます。 参考:三幸福祉カレッジ「実務者研修とは」 (2)介護福祉士 介護福祉士は、数ある介護資格の中で唯一の国家資格で、国家試験に合格することが必要です。 受験要件として、実務経験3年以上かつ介護福祉士実務者研修を修了していることが求められます。 資格取得のためには、初任者研修から実務者研修を経て、最終的には介護福祉士を目指すことが推奨されます。 介護福祉士は身体介護を行うだけでなく、家族介護や他の介護職員への指導・アドバイスも行う役割を担います。 介護福祉士は、どの職場でも通用する信頼性の高い資格です。 参考:三幸福祉カレッジ「介護福祉士とは」 (3)認定介護福祉士 認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格として位置付けられる民間資格で、2015年に設立された「一般社団法人認定介護福祉士認証・認定機構」によって認定されます。 認定介護福祉士を持つ人は、リーダーとして質の高い介護実践を行い、介護職の指導・教育、医療職との連携強化など多岐にわたる役割を果たします。 認定介護福祉士になるためには、指定の養成研修を修了し、介護福祉士資格と5年以上の実務経験が必要です。 多職種との連携や人材育成に興味がある人は、認定介護福祉士を目指すことがキャリアアプにつながります。 (4)ケアマネジャー(介護支援専門員) ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護を必要とする人に最適なケアプランを作成し、自治体や介護サービス事業者との調整を行う専門職です。 ケアマネジャーになるためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、15日間の講習と3日間の実務研修を受ける必要があります。 試験の受験資格には、介護福祉士などの国家資格を持ち、通算5年以上かつ900日以上の実務経験が求められます。 ケアマネジャーを目指すことで、介護保険制度や医療に関する専門知識を深められ、さらに上位資格として認定ケアマネジャーや主任ケアマネジャーも取得できます。 参考:三幸福祉カレッジ「ケアマネジャーとは」 6.初任者研修取得後における「就職先の探し方」 初任者研修を取得後、就職先が自動的に決まるわけではありません。自分自身で就職先を見つける必要があります。 では、初任者研修取得後にどのように就職先を探すべきか、具体的な方法を見ていきましょう。 •公共職業安定所を利用する 公共職業安定所(ハローワーク)は、国が運営する職業紹介機関で、介護職を含むさまざまな職種の求人を提供しています。 利用方法は非常にシンプルで、最寄りの公共職業安定所を訪れ、登録を行うことで求人情報を得ることができます。 インターネットを使って自宅でも求人情報を検索することができるため、時間を有効に使えます。 公共職業安定所では、担当者が親身に相談に乗ってくれるため、求人の紹介だけでなく、履歴書の書き方や面接対策などのサポートも受けられるのが魅力です。 •スクールの就職支援サポートを受ける 初任者研修のスクールでは、受講生向けの就職支援サポートを実施しているスクールが多くあります。 初任者研修の受講中から、就職サポートを受けることができ、求人の紹介から事業所とのやり取りをすべて就職支援の担当者が実施してくれます。 資格取得後すぐに働きたいけど、勉強と同時に就職活動することが大変そうだと思っている方は、このサポートを最大限活用することをおすすめします。また、スクールによってさまざまなサポートを用意しているので、受講を検討している学校の就職支援サポートについても調べてみましょう。 参考:三幸福祉カレッジ「就職応援制度」 •介護専門の求人サイトを利用する 介護業界に特化した求人情報サイトの活用も有効で、さまざまな条件で求人情報を検索でき、勤務地や給与、勤務形態など自分に合った条件で絞り込むことが可能です。 また、求人情報がリアルタイムで更新されるため、新しい求人を逃す心配がありません。 さらに、サイトによっては、応募書類の作成や面接対策に関するノウハウを提供している場合もあり、自分のスキルアップに役立つ情報を得られることも大きなメリットです。 参考:介護求人ドットコム 7.まとめ 今回は、初任者研修取得後の就職について、資格を活かせる職場と仕事内容を交えて解説しました。 初任者研修取得後は、特別養護老人ホームや訪問介護、通所介護(デイサービス)やデイケア、有料老人ホームやグループホームなどさまざまな就職先があり、業務内容も多岐にわたるため、自分に合った働き方を選ぶことが可能です。 さらに、資格取得により給与アップやキャリアアップも期待でき、介護職としてのスキルを高める良い機会となります。 今後、介護業界での活躍を目指す人は、ぜひ初任者研修を受講し、知識と経験を積んでいくことをおすすめします。
よくあるご質問ランキング
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実務者研修
働きながらでも資格は取れますか?
資格は取れます。実務者研修は、ほとんどの方が介護職として働きながら受講しています。スマートフォンで学習できるため、仕事の合間などのスキマ時間に課題提出が可能です。
また、急な体調不良やシフト変更があっても、他のクラスへの振替が可能です。さらに、24時間いつでも問い合わせができるので安心して受講できます。
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実務者研修
外国人でも受講できますか?
受講できます。教材はすべてふりがながついています。一人でも勉強ができるように、わかりやすい動画教材も用意しています。
詳しくはこちら(リンク先: https://www.sanko-fukushi.com/course/jitsumu/gaikokusupport/)
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実務者研修
給付制度を利用して、受講料を安くできますか?
専門実践給付制度を利用できます。受講料が最大80%戻ってきます。詳しくは、専用ページをご確認ください。
詳しくはこちら(リンク先:https://www.sanko-fukushi.com/course/jitsumu/semmon/)
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初任者研修
就職応援制度は誰でも利用できますか?
次の条件を満たす方が対象です。
①これから介護の仕事をお探しの方②対象教室で初任者研修を受講できる方③週4日(週30時間)以上働ける方④4か月以内に勤務を開始できる方
ご自身が条件に当てはまるか不安な方は、お気軽にお問い合わせください。
詳しくはこちら(リンク先:https://www.sanko-fukushi.com/shoninsha/lp/10/
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初任者研修
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