ソーシャルワーク〜より良い暮らしのための支援活動〜-三幸福祉カレッジ

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2021.12.13お役立ち情報
ソーシャルワーク〜より良い暮らしのための支援活動〜

ソーシャルワークとは

ソーシャルワークとは社会福祉援助のことであり、人々が生活していく上での問題を解決・緩和することで、質の高い生活(QOL)を支援し、個人のウェルビーイング(よい状態、幸せ)の状態を高めることを目指していくことです。

国際ソーシャルワーク学校連盟/国際ソーシャルワーカー連盟によって「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」(2014年7月総会で採択)が定められています。

「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」
ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。社会正義、人権、集団的責任、および多様性尊重の諸原理は、ソーシャルワークの中核をなす。ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学、および地域・民族固有の知を基盤として、ソーシャルワークは、生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働きかける。

(参考)
ソーシャルワークに対する期待について (厚生労働省)

ソーシャルワーカーとは

ソーシャルワーカーとは、ソーシャルワークに従事する専門職の総称です。
国家資格である「社会福祉士」を「ソーシャルワーカー(SW)」と呼ぶ場合もありますが、資格とは関係なく、ソーシャルワークに従事している方も多くいます。社会福祉士だけでなく、ソーシャルワークに従事する人たちを総称して、ソーシャルワーカーと呼びます。

ソーシャルワーカーの主な仕事

ソーシャルワーカーは、社会生活の中で問題や課題を抱えている人やその家族がより良い生活ができるように支援を行います。
ソーシャルワーカーの活躍の場は、病院、高齢者施設、障害者施設、学校、行政機関、社会福祉協議会のほか、近年は災害現場においても、ソーシャルワーカーの役割が重要視されるなど、幅広くなっています。

ソーシャルワーカーになるには?

ソーシャルワーカーになるために、一定の要件があるのはなく、働く場所、従事する職種や役割によって、求められる保有資格や経験などが異なります。「社会福祉士」や「精神保健福祉士」等の国家資格を求められることもあれば、相談援助業務の実務経験年数を求められることもあります。また、働く場所によっては、その分野の専門知識を求められることもあります。
ここでは、ソーシャルワーカーの中で代表的な国家資格である「社会福祉士」について説明します。

社会福祉士の仕事内容

社会福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法(昭和62年法律第30号)」に基づく名称独占の国家資格です。「ソーシャルワーカー(SW)」と呼ばれることもあります。

社会福祉士の主な仕事内容は、生活上に課題を抱える人から相談を受け、ソーシャルワークの知識や技術、社会保障制度や各種制度におけるサービスの知識等を活用し、日常生活がスムーズに営めるように援助をしたり、困っていることが解決できるように支えたりすることです。他分野の専門職などと連携して総合的に支援を進めたり、社会資源などを開発したりすることも社会福祉士の役割です。

社会福祉士の活躍の場は、高齢者支援、障害者支援、子ども・子育て支援、生活困窮者支援といった幅広い分野にわたっています。

(参考ページ)
社会福祉士の概要について (厚生労働省)
社会福祉士一般養成通信課程とは(東京未来大学福祉保育専門学校)

社会福祉士になるには

社会福祉士になるためには、大学等で所定の科目を履修するか、対象となる業務において実務経験を積み、国家試験に合格することが必要です。2021年の社会福祉士国家試験の合格率は、29.3%です。
一般的なのは、福祉系大学等(4年)で指定科目を履修したうえで、国家試験に合格するルートです。

働きながら社会福祉士を目指す方法としては、実務経験ルートでの国家資格の受験方法もありますが、実務経験として認められる業務が限定的です。すでに一般大学(4年)を卒業している場合など、条件を満たす場合には、一般養成課程(1年以上)を受講して国家試験を目指すことができます。条件を満たす場合には、このルートが最も現実的なルートでしょう。ただし、スクーリングや実習もあるため、職場との調整は必須です。

詳しい資格取得ルートは、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページをご確認ください。

(参考ページ)
[社会福祉士国家試験]受験資格(資格取得ルート図)(公益財団法人社会福祉振興・試験センター)
社会福祉士一般養成通信課程とは(東京未来大学福祉保育専門学校)

社会福祉士以外でソーシャルワークに関連する国家資格

精神保健福祉士

精神保健福祉士は、精神保健福祉士法(平成9年法律第131号)に基づく名称独占の国家資格です。「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」とも呼ばれます。
メンタルに病や課題を抱えた人がスムーズに生活を営めるように援助や訓練、社会参加のお手伝いや周囲との調整などを行う仕事です。
精神障害者に対する援助のみならず、精神障害等によって日常生活又は社会生活に支援を必要とする人やメンタルヘルスの課題を抱える人への援助へと拡大してきており、精神保健福祉士の活躍の場は医療、福祉、保健分野から、教育、司法、産業・労働分野へ拡大しています。

精神保健福祉士になるためには、社会福祉士同様、大学等で所定の科目を履修するか、対象となる業務において実務経験積んだうえで、国家試験に合格することが必要です。
詳しい資格取得ルートは、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページをご確認ください。

(参考ページ)
精神保健福祉士について (厚生労働省)
精神保健福祉士一般養成通信課程とは(東京未来大学福祉保育専門学校)
[精神保健福祉士国家試験]受験資格(資格取得ルート図)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)

介護福祉士

介護福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法(昭和62年法律第30号)」に基づく名称独占の国家資格です。
介護福祉施設や事業所でサービスを行うことはもちろん、より幅広い知識を活かし、サービス提供責任者の役割を担ったり、他のヘルパー指導を行って利用者様とその家族をよりよい生活に導いていくのが介護福祉士の役割です。

介護福祉士はケアワーカーの国家資格ではありますが、制度を含め、介護に関する専門知識やスキルを持っている証明にとなる資格でもあるため、高齢者支援や障害者支援などの介護分野でソーシャルワーカーとして働く際には、重宝されるでしょう。

介護福祉士になるためには、他の資格同様に大学等で所定の科目を履修するか、対象となる業務において実務経験積んだうえで、国家試験に合格することが必要です。
しかし、先に紹介した他の国家資格と比べ、働きながらでも取得を目指しやすい国家資格です。
詳しくは、こちらのページ(未経験で働きながら介護福祉士になるには?)でまとめていますので、興味がある方は、ぜひご覧ください。

(参考ページ)
介護福祉士の概要について (厚生労働省)

まとめ

  • ソーシャルワークとは人々が生活していく上での問題を解決・緩和することで、質の高い生活(QOL)を支援し、個人のウェルビーイング(よい状態、幸せ)の状態を高めることを目指していくこと。
  • ソーシャルワーカーになるために一定の要件があるのはなく、働く場所、従事する職種や役割によって、求められる保有資格や経験などが異なる。
  • ソーシャルワーカーに関連する資格は、「社会福祉士」「精神保健福祉士」などがあるが、いずれも受験要件を満たすためのハードルが高い。最も現実的なのは「一般養成通信課程」に入学するルート。
  • 介護分野でソーシャルワークに従事する場合には、「介護福祉士」も重宝される資格である。介護福祉士は働きながら目指すことができる。

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