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2024.07.02介護コラム
ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?役割・仕事内容から将来性までケアマネジャー(介護支援専門員)とは?役割・仕事内容から将来性まで ケアマネジャーとは、ケアプランを作成し、介護保険サービスの利用をサポートするプロフェッショナルです。 しかし、実際にケアマネジャーが担う役割や仕事内容をご存じでない人も多いです。 そこで今回は、ケアマネジャーについてより深く理解するために、平均給与をはじめメリットとデメリット、やりがいや大変なところなどを交えて解説します。 1.ケアマネジャー(介護支援専門員)とは? ケアマネジャーは、 介護保険上における正式名称は「介護支援専門員」で、介護保険制度を活用して自立した生活をサポートする専門職です。 一般的には「ケアマネ」としてなじみ深く、カタカナ表記では「ケアマネジャー」が正式です。 ケアマネジャーは、介護保険法に基づき、介護を必要とする人々が適切なサービスを受けられるよう支援します。 具体的には、 ケアプラン(介護サービス計画書)を作成し、サービス事業者との調整を行います。 介護職としての経験を生かせるため、キャリアアップを目指す人に人気のある職業です。 ケアマネジャーが活躍できるフィールドは、主に居宅介護支援事業所をはじめ介護施設や地域包括支援センターなど3つあります。 2.ケアマネジャーの主な仕事内容 介護サービスを利用したい人は市町村で要介護認定の申請をしますが、この際にケアマネジャーが申請者の自宅を訪問して調査・報告を行います。 要介護認定を受けた後、ケアマネジャーはご利用者の身体状態や課題を把握し、ご家族と相談しながら介護保険適用サービスを利用するための計画書であるケアプランを作成します。 ケアマネジャーは、介護サービス利用者と提供事業所とをつなぐ重要な役割を担い、誠意ある対応が求められます。 ①ケアマネジメント業務 ケアマネジャーの主な業務の一つが、介護サービスが適切に提供されるようサポートするマネジメント業務であり、以下の7つのステップで行います。 1. インテーク 初回面談でご利用者とその家族の状況をヒヤリングし信頼関係を築きます。 2. アセスメント ご利用者の課題を明確にし、必要なサービスを見極めます。 3. ケアプラン原案作成 課題解決のための詳細な計画書を作成し、説明・確認を行います。 4. サービス担当者会議 医師や介護職員などと会議を開き、ケアプランの内容を決定します。 5. ケアプラン修正 新たな課題が発生した場合は修正を行います。 6. ケアプラン交付 最適なケアプランをご利用者に提供し、介護サービスを開始します。 7. モニタリング サービスの適切性や目標達成度を評価し、必要に応じてケアプランを修正します。 上記7つのステップを通じて、ご利用者の自立した生活を支援します。 関連記事 ケアマネの業務「インテーク」とは?アセスメントとの違いやポイントを解説 ケアマネ必見!介護におけるモニタリングとモニタリングシートの書き方・記入例を紹介 ケアマネに必須!介護におけるアセスメントのポイントやアセスメントシートについて解説 ②介護保険の給付管理 介護保険の給付管理は、介護サービス提供事業者が報酬を受け取るための重要な業務です。 ケアマネジャーは、国民健康保険団体連合会(国保連)に提出する給付管理票を作成し、毎月1回提出して介護給付費を請求します。 不備があると返戻となり事業所への支払いが遅れるため、正確に作成する必要があります。 給付管理は事業所の事務員が行う場合もありますが、基本的にはケアマネジャーの役割です。 支給限度額や利用者負担額の計算も含め、サービス利用票や給付管理票を正確に作成し、国保連に提出します。 関連記事 給付管理業務とは?ケアマネが行う仕事内容について解説 ③介護事業者とご利用者との間の調整 ケアマネジャーは、介護事業所とご利用者との間をつなぐ調整役も担います。 ご利用者自身が訪問介護や通所介護など多くの事業所の中から最適なサービスを探すのは難しいため、ケアマネジャーがご利用者へ情報を提供し、希望通りの事業所を見つける手助けをします。 また、ご利用者が事業所に直接要望やクレームを伝えにくい場合、ケアマネジャーが代わりに伝えたり事業所の意見をご利用者へ伝えたりする役割も果たします。 ④要介護認定に関する業務 介護保険制度を利用するには、要介護認定の申請が必要です。 ご利用者やその家族は手続きに不慣れなため、ケアマネジャーが代行して申請を行うことがあります。 また、自治体からの依頼で要介護認定調査を実施することも多いです。調査では、ご利用者の自宅を訪問し、身体状況や環境をヒアリングします。その結果を基に、要介護認定の対象かどうかを報告します。 最終的な介護度の認定は、市区町村の介護認定調査会が行います。 3.働く場所によって異なるケアマネジャーの仕事 ケアマネジャーの役割は多岐にわたり、働く場所によって役割や仕事内容がやや異なります。 介護保険サービスの提供に加え、生活困窮者の生活保護申請の補助や食事に困る人への配食紹介、施設利用者とその家族の仲を取り持つ、高齢者に地域活動への参加を促すなどもあります。 以下では働く場所別に、具体的な役割と仕事内容をご紹介します。 ①居宅介護支援事業所で働くケアマネジャー 居宅介護支援事業所で働く居宅ケアマネジャーは「居宅ケアマネ」とも呼ばれ、自宅で介護を受けるご利用者を対象にサポートを行います。 サービスご利用者の自宅を訪問し、状況を把握して個々に合ったケアプランを作成します。 また、ご利用者がスムーズにサービスを受けられるよう、関係各所との調整も行います。 これにより、ご利用者が必要な介護サービスを適切に受けることができます。 ②入居施設で働くケアマネジャー 入居施設で働く施設ケアマネジャーは、入居者のケアプランを作成します。 居宅ケアマネジャーと比較すると担当する利用者数は多く、ヘルパーと共に介護業務を行ったり雑務をこなしたりすることもあります。 施設によっては夜勤が必要な場合もあります。 ③地域包括支援センターで働くケアマネジャー 地域包括支援センターで働くケアマネジャーは、要支援認定を受けた人が介護が必要な状態にならないようサポートするほか、要介護状態になった場合には悪化を防ぐことも目的としています。 このケアマネジメントは、市区町村や委託を受けた社会福祉法人などが運営しています。 4.ケアマネジャーの1日の流れ 勤務先によって変わりますが、入居施設におけるケアマネジャーの1日の流れの一例をご紹介します。 8:30~9:00 出勤 制服に着替え、スケジュールチェックやスタッフ間ミーティングを行います。 9:00~12:00 ケアプランや要介護認定の申請書類などを作成します。また、各関係機関への連絡・調整も行います。 12:00~13:00 休憩 13:00〜17:00 ご利用者のモニタリングやサービス担当者会議へ出席する。また、ケアプランの更新や記録の記入なども行います。 17:30 退勤 4.ケアマネジャーの役割に含まれない仕事 ケアマネジャーは業務範囲に明確な定めがなく、下記のようなちょっとした頼みごとをお願いされることもあります。 • 通院の介助・付き添い ケアマネジャーは、医療機関との連携や調整を行うついでに、ご利用者から通院の介助や付き添いを依頼されることもありますが、本来はケアマネジャーが携わる業務ではありません。 通院の介助や付き添いとなるとご利用者を車に乗せての移動が発生するため、自動車運転二種免許が必要です。 営業ナンバー以外の車に人を乗せて対価を得ると白タク行為になり処罰されますので注意しましょう。 • 家事の代行 ケアマネジャーは、相談業務を行うついでに、ご利用者から買い物の代行や掃除の手伝いを依頼されることもあります。 あくまでケアマネジャーは、ご利用者に必要な介護サービスを提供したり相談に応じたりすることが業務です。 • 金銭管理 ケアマネジャーは、要介護認定の申請や適切な介護サービスを提供するために、ご利用者の経済状況を把握していますので、そのついでにご利用者から金銭管理を依頼されることもあります。 あくまでケアマネジャーは、業務上ご利用者の経済状況を把握する必要があるから知っているだけですので、ご利用者の金銭管理は行いません。 • 行政や医療機関の手続き代行 ケアマネジャーは、要介護認定の申請や介護サービスの申請を代行するついでに、ご利用者から介護保険に関係のない行政手続きの代行を依頼されることもあります。 しかし、介護保険に関係のない行政手続きをケアマネジャーが代行することで、思わぬトラブルに発展する可能性もあるので注意しましょう。 困っているご利用者を見ると断れずについ引き受けてしまうケアマネジャーも少なからず存在します。 実際には、これらの業務はケアマネジャーの役割に含まれません。 際限なく対応すると自身が疲弊したりケアマネ変更時に「前のケアマネはしてくれていた」などのトラブルが発生したりするおそれがあるため、しっかりとお断りすることが大切です。 5.ケアマネジャーの平均給与 ケアプランを作成し、介護保険サービスの利用をサポートする重要な役割を担うケアマネジャーの給与は一体どのくらいなのでしょうか? 令和4年度の厚生労働省介護従事者処遇状況等調査によると、ケアマネジャーの平均月給は約376,770円です。 無資格者は約268,680円、国家資格の介護福祉士保有者は約331,080円ですので、比較すると無資格者で月給約100,000円、介護福祉士で月給約40,000円も差があることがわかります。 出典:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」 6.ケアマネジャーのメリット・やりがい ケアマネジャーは、給与アップや独立、講師活動にも役立つほか、多くのやりがいを感じる仕事です。 ・ 自分の計画したケアプランにより、ご利用者が自立した生活を送れるという喜びを感じる。 ・ ご利用者やその家族から直接感謝される。 ・ 介護保険制度や介護サービス、医療関係などの幅広い専門知識が身につく。 ・ 基本的には事務作業や利用者宅への訪問などは昼間が多く夜勤がほぼないので、体への負担を軽減できる。 ・ 自分でスケジュールを組むため、柔軟な時間調整が可能で、子育てや育児との両立が図りやすい。 ・ ケアマネジャーの資格を取得することで活躍の場が広がり、転職にも有利に働く。ケアマネジャーは、自分が作成したケアプランでご利用者やその家族の生活を改善できることがあります。改善できたことにより、ご利用者やその家族から感謝の言葉をいただけ、仕事をする上で大きな励みとなりやりがいを感じます。 また、幅広い専門知識が身につくだけでなく、人生経験豊富な高齢者との交流で心が通い合い、人間的にも成長できることが魅力です。 さらに、夜勤はほぼなく柔軟な時間調整も可能ですので、仕事とプライベートとの両立がスムーズです。 7.ケアマネジャーのデメリット・大変なところ ケアマネジャーは、多くのメリットがある一方でデメリットや大変なところもあります。 • コミュニケーションが苦手な人にとって人間関係につらさを感じる。 • 資格は5年ごとの更新が必要 • 本来の業務以外で呼び出されることが多い • 精神的負担が大きいケアマネジャーは人間関係や精神的負担が大きいなど大変なところも多いですが、それを上回るやりがいがあるのも事実ですので、働く場所を変えるなどデメリットな要素を軽減する方法も理解しておきましょう。 8.ケアマネジャーになるには? ケアマネジャーになるには、毎年実施される介護支援専門員研修受験試験に合格することが必要です。この試験は国家資格ではなく公的資格であり、試験は各都道府県が管轄、実施しています。 また、合格後も必要な研修の受講と申請を経て、ケアマネジャーの業務に従事できます。 ①ケアマネジャー資格取得までの流れ 1. 実務経験を積み受験資格を満たす 2. 「介護支援専門員実務研修受験試験」を受験し合格する 毎年1回、例年10月の第2日曜日に開催されています。 3.「介護支援専門員実務研修」を修了する 15日間の講習+3日間の実務(87時間以上の研修)の受講を全日程出席して修了です。 4. 「介護支援専門員証」の交付を受ける 介護支援専門員実務研修を修了後、3ヵ月以内に各都道府県の「介護支援専門員資格登録簿」へ登録申請を行い、受理されると交付されます。 5. ケアマネジャー(介護支援専門員)として活躍 関連記事 【2023年最新版】第26回ケアマネ試験情報 受験日程から合格後の流れまでを詳しく解説 ②介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)の概要 ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)は、ほとんどの都道府県が5肢複択方式のマークシート試験で実施しています。試験内容には実技試験や論文試験が含まれません。 試験日 試験日 10月の第2日曜日 受験要項・配布時期 5月〜7月頃 ※都道府県により異なります。 各都道府県の情報はこちらから 合格発表日 12月上旬頃 試験結果 2023年度試験結果 合格率:21.0% 合格者数:11,844人 受験者数:56,494人 参考:厚生労働省「第26回介護支援専門員実務研修受験の実施状況について」 ③ケアマネジャーの将来性|これからのケアマネジャーに求められる要素 では、ケアマネジャーの将来性はどうなのでしょうか? ・ 少子高齢化と介護人材の不足によってケアマネジャーの人材ニーズは著しく拡大している ・ 若年層のケアマネジャーが少なく高齢化が懸念されている ・ AIに仕事を奪われることはない ケアマネジャーの需要は増加しており将来性がある仕事です。 しかし公益財団法人介護労働安定センターの「令和4年度介護労働実態調査」によると、ケアマネジャーの平均年齢は53歳で、特に45歳〜60歳未満の年齢層が多く、20代後半から30代の若いケアマネジャーが不足しています。 また、AIの進化によって仕事を奪われるのではないかという懸念もありますが、ケアマネジャーは高齢者に寄り添い、コミュニケーションを取りながらマネジメントを行うため、AIに代替されることは考えにくいです。 人材不足が続けば給与や勤務条件の改善が期待できるため、依然として将来性のある職業です。 さらに、これからのケアマネジャーに必要な要素などんなことでしょうか? ・ 医療・福祉機関や介護事業所との連携強化 ・ 主任ケアマネジャー 介護給付サービスの拡大に伴い、ケアマネジャーの対応範囲も広がっています。 介護保険制度開始時と比べ、介護予防ケアマネジメントや在宅での看取り対応、継続的な治療・リハビリなどの調整ニーズが増加しています。 多職種との連携を強化し専門的な支援を提供するためには、介護だけでなく医療・福祉などの幅広い知識も必要です。 ご利用者に最適な支援を提供するため、多職種と情報を共有し続けることが求められます。 また、2021年3月に介護保険法が改定された居宅介護支援事業所の管理者は「原則、主任ケアマネジャーであること」が要件となった(2027年3月まで猶予期間)ことにより、質の高いケアマネジャーや主任ケアマネジャーの需要がより高まっています。 8.まとめ 今回は、ケアマネジャーについてより深く理解するために、平均給与をはじめメリットとデメリット、やりがいや大変なところなどを交えて解説しました。 ケアマネジャーは、介護保険上における正式名称は「介護支援専門員」で、介護保険制度を活用して自立した生活をサポートする専門職です。 少」子高齢化と介護人材の不足によってケアマネジャーの人材ニーズは著しく拡大していますが、若年層のケアマネジャーが少なく高齢化も懸念されています。 AIに仕事を奪われることはありませんので、ケアマネジャーの将来性は高いと言えるでしょう。
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2024.05.31介護コラム
介護資格のおすすめ21選!取り方や取得するまでの流れをご紹介介護のおすすめ資格21選!取り方や取得するまでの流れをご紹介 介護の資格には初任者研修や実務者研修など、実に20以上も存在します。 これから介護の資格を取得しようと考えている人にとっては、資格の種類が多く、どれを取得すれば良いのか迷ってしまいます。 そこで今回は、介護の資格の取得を目指す人のために、初心者でも分かりやすく介護の資格についてご紹介します。 介護の資格ガイドとしてぜひ役立ててください。 1.介護の仕事に必要な資格は? これまでの介護の資格はとても複雑で、どの資格を取得すればいいか迷ってしまうケースがありました。 しかし、 介護の資格が国家資格である「介護福祉士」へ一本化されたことで、キャリアパスが明確になりました。 介護職を目指す人にとって目標が明確で、ステップアップが容易になり、まずは介護職員初任者研修、その次に介護福祉士実務者研修、そして国家資格である介護福祉士と取得していくことで、確実にキャリアを築けます。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護業界でキャリアアップするためのキャリアパスはどんな資格がある?」 2.介護に必要な資格を3つご紹介 介護の業務を行う上で必要不可欠な資格は、以下の3つです。 • 介護職員初任者研修(以下、初任者研修) • 介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修) • 介護福祉士 以上の3つの資格を取得しておけば、介護に関するさまざまな施設や事業所において、幅広い業務に携わることができます。 初めての資格なら「初任者研修」 初任者研修は、介護業界の入り口として位置づけられ、介護の基礎から応用までを網羅しています。 介護における最低限の知識や技術、実践に必要な考え方を身につけ、基本的な介護業務を行えるようにします。 専門家としてだけでなく、家族介護や接客業界でも活用可能です。 全国各地で開催されているスクールに通い、受講要件は特にありません。 学習費用の相場としては4万円〜10万円程度、学習目安の期間は1カ月〜4カ月程度で、厚生労働省が定める130時間のカリキュラムを修了し、修了試験をパスすれば資格を取得できます。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護職員初任者研修」 介護福祉士を目指したいなら「実務者研修」 実務者研修は、介護職のステップアップを目指す資格です。国家資格である「介護福祉士」の受験に必要な資格です。 より高品質な介護サービスを提供するための実践的な知識と技術を習得します。 介護過程や認知症や医療的ケアに関する学習を通じて、介護の専門家としてのスキルを磨きます。 受講要件は特にありませんが、実務経験がある方を想定した授業内容になっているため、最低限の介護の知識とスキルは必要です。 学習費用の相場は、無資格者で10万円〜18万円程度、初任者研修修了者で8万円〜15万円程度です。 学習目安の期間は1.5カ月〜6カ月程度で、厚生労働省が定める450時間のカリキュラムを修了し、修了試験をパスすれば資格を取得できます。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護福祉士実務者研修」 国家資格を取得したいなら「介護福祉士」 介護福祉士は介護業界で唯一の国家資格であり、国家試験に合格して国が認めた介護職として活躍できます。 専門的な介護知識や技術を保有し、身体や精神の状態に応じたケアを提供するほか、職員の指導や育成も行います。 受験要件は、3年以上の実務経験と実務者研修の修了が必須です。 受験費用は18,380円(最新の令和5年度・第36回:参考「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」)かかります。 国家試験は年1回実施され、筆記試験と実技試験とがあり、筆記試験の合格基準は総得点の60%程度です。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護福祉士になるには」 3.介護福祉士取得者におすすめの資格は2つ 次に、国家資格の介護福祉士を取得した人が、さらなるキャリアアップを目指すための資格が以下の2つです。 • ケアマネジャー(介護支援専門員) • 認定介護福祉士 年収アップなら「ケアマネジャー」 ケアマネジャーは別名「介護支援専門員」と呼ばれ、介護保険サービスの利用を支援する専門職です。 ケアプランの策定やサービスの調整を担当し、介護を必要とする人々の自立した生活を支援します。 介護保険法に基づき公的資格として位置づけられ、資格を取得することで介護職の知識や経験を生かし、キャリアアップと年収アップが可能です。 ケアマネジャーの試験は各都道府県が管轄しており、毎年10月の第2日曜日に実施されます。 試験に合格後は、受講料が12,400円(最新の令和6年度・東京都の場合:参考「公益財団法人東京都福祉保健財団」)かかります。 また、試験合格後は、87時間におよぶケアマネジャー実務研修を全て受講し都道府県に登録申請することで、ケアマネジャーとして活躍できます。 受験要件は、以下の①と②の条件をいずれも満たす人です。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「ケアマネジャー(介護支援専門員)とは」 試験は実技や論文試験などはなく、ほとんどの都道府県が5肢複択野マークシート方式を採用しています。 現場リーダーを目指すなら「認定介護福祉士」 認定介護福祉士は、2015年に導入された民間資格です。 介護職員の指導や教育、質の高い介護の実践、利用者の多様なニーズや行動への対応を目的としています。 認定介護福祉士の取得により、現場でのリーダーシップを発揮することが可能です。 認定介護福祉士になるためには、認定介護福祉士養成研修を修了する必要があり、養成研修Ⅰ類では介護福祉士としての実務経験が5年以上、100時間以上の現任研修の受講、レポート課題の提出または試験の合格が求められます。 養成研修Ⅱ類では、養成研修Ⅰ類の修了と介護職の小チームのリーダーとしての実務経験が必要です。 参考:認定介護福祉士認証・認定機構「認定介護福祉士になるには」 4.介護の認知症ケアに人気の資格は3つ そのほかに、介護の業務で生かせる認知症ケアに関する資格が以下の3つです。 • 認知症介護基礎研修 • 認知症介護実践者研修 • 認知症ケア専門士 基礎知識を身につけるなら「認知症介護基礎研修」 認知症介護基礎研修は、認知症ケアの専門的な知識と技術を習得します。 各自治体が実施し、地域ごとに申し込み手順や費用が異なります。 認知症介護基礎研修は、e-ラーニングを導入しており、自宅からでも受講が可能です。 受験対象者は、介護保健施設や事業所の介護従事者で無資格者です。 受講方法は講義動画視聴150分、受講料は東京都の場合で3,000円かかります。 参考:東京都福祉局「東京都認知症介護研修の概要」 関連ページ:三幸福祉カレッジ「認知症介護基礎研修とは〜介護職無資格者の研修義務化について解説〜」 理解を深めたいなら「認知症介護実践者研修」 認知症介護実践者研修は、認知症の理解を深め、認知症の人の安心な日常生活を支援する技術を習得します。 認知症支援の質向上と具体的な支援を目指し、講義や演習、実践展開や職場実習などを通じて学びます。 受講対象者は、介護保健施設などでの勤務者で認知症基礎研修の修了者や、身体介護に関する知識や技術を習得し2年以上の実務経験者です。 受講方法は、講義・演習にプラスして自施設実習で、受講料は東京都の場合、無料で受講できます。 参考:東京都福祉局「東京都認知症介護研修の概要」 関連ページ:三幸福祉カレッジ「認知症介護実践者研修」 さらにより良いケアや援助をするなら「認知症ケア専門士」 認知症ケア専門士は、介護従事者が認知症サービスを提供するため、日本認知症ケア学会が認定試験を実施しています。 認知症患者や家族に向けた優れたケアを目指し、保険・福祉に貢献します。 受験対象者は、第1次認定試験が認定試験実施年の3月31日から過去10年間までで、認知症ケアの実務経験が3年以上、第2次認定試験が認知症ケア専門士認定試験の第1次認定試験合格者、または過去に受けた認知症ケア専門士認定試験の第1次認定試験の合格者、認知症ケア准専門士の資格取得後5年以内で、認知症ケア専門士の受験資格を満たしている人です。 受験方法は、第1次がWeb試験(マークテスト)、第2次が論述試験です。 受験料は第1次が1分野3,000円(4分野受験が必要)合計12,000円、第2次が8,000円です。 参考:日本認知症ケア学会認定「認知症ケア専門士」 5.介護の資格は他にも13つ!わかりやすく一覧表でご紹介 介護の資格には他にも多数存在しており、その中でも13種類をご紹介します。 6.介護の資格を取得する方法 介護の資格を取得するには、主に以下の3つが挙げられます。 方法① スクールで学んで取得する 方法② 実務経験を積む 方法③ 受験対策講座を受講する 方法①スクールで学んで取得する まず、スクールで定められたカリキュラムを受講、修了して資格を取得します。 たくさんのスクールが各種講座を提供しており、通学や通信教育などさまざまな形式を用意しています。 通学と通信教育には、それぞれメリット・デメリットがありますので、ご自身の条件や予算などを考慮して選ぶことが重要です。 方法②実務経験を積む 実務経験を積む必要がある資格があります。 例えば国家資格の介護福祉士の場合は、介護業務に3年以上従事し、かつ実務者研修の修了が必要ですので、自己学習を進めながら実務経験を積まなければなりません。 方法③受験対策講座を受講する 効率よく資格を取得したい人は受験対策講座を受講するのがおすすめです。 例えば三幸福祉カレッジの介護福祉士受験対策講座であれば、現場で忙しく働いている人が効率よく学習できるよう、試験の傾向と対策を踏まえたテキストやカリキュラムなどが用意されています。 また、学習方法も、受講者の不安や苦手分野に合わせて選択できるラインアップを多数準備しているため、ご自身に合った学習プランで受講することが可能です。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「通学コース 介護福祉士受験対策講座」 6.まとめ 今回は、介護の資格の取得を目指す人のために、初心者でも分かりやすく介護の資格についてご紹介しました。 現在は、介護の資格が国家資格である介護福祉士へ一本化されたので、介護職を目指す人にとって目標が明確で、ステップアップが容易になり、まずは介護職員初任者研修、その次に介護福祉士実務者研修、そして国家資格である介護福祉士と取得していくことで、確実にキャリアを築けます。 さらに、年収アップを目指してケアマネージャー、現場リーダーを目指して認定介護福祉士など、さまざまなキャリアを形成できますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう!
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2024.04.01介護コラム
働きながら実務者研修の資格を取得するコツは?お得に受講する給付制度もご紹介働きながら実務者研修の資格を取得するコツは?お得に受講する給付制度もご紹介 実務者研修は、介護福祉士国家試験を実務ルートで受験する人は必ず受講しなければならない講座です。 介護福祉士のような国家試験はなく、所定のカリキュラムを受講、修了することで取得できます。 実務者研修の講座は、自宅学習と通学講習をあわせて450時間のカリキュラムを修了する必要があるため、忙しい仕事や家事の合間をうまく活用して受講することが資格取得への近道です。 そこで今回は、働きながら実務者研修の資格取得を目指す人に、お得に受講する制度などを交えて解説します。 1.実務者研修とは 実務者研修は、利用者様視点での介護サービスの提供を目指し、専門的で実践的な知識とスキルを磨く研修です。 2016年から介護福祉士国家試験の実務経験ルートで受験する方は、修了が必須の講座です。 また、訪問介護事業所におけるサービス提供責任者になることができ、介護現場でも求められている資格です。 450時間以上のカリキュラムは、自宅学習と通学講習を組み合わせて受講ができるため、仕事との両立が可能です。 2.実務者研修の学習内容 実務者研修は、所持資格によって指定された受講科目を修了することが必要です。 学習内容は、20科目(450時間)のカリキュラムをがあります。 自宅学習のみで修了する科目と、通学講習で修了する科目があり、「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」の科目は通学講習を受講する必要があります。 通学日数は、学校によって異なりますが、 7~9日程度です。 出典:厚生労働省「実務者研修に係る修了認定について」 参考:三幸福祉カレッジ「実務者研修とは」 3.働きながらでも実務者研修を修了できる理由 では、なぜ働きながらでも実務者研修を修了できるのでしょうか。 理由は以下の3つです。 ①所持資格に応じて学習時間の免除や受講料がお得になる ②自宅学習で必要なカリキュラムを学習できる ③通学は週1回程度 理由①所持資格に応じて学習時間の免除や受講料がお得になる 実務者研修は、所持している資格によって学習時間が免除される場合があります。 なお、実務者研修の受講料は介護資格を所持していない場合で8万円〜18万円程度です。 しかし、所持している資格によって受講料がお得になったり、キャンペーンを実施しているスクールも存在します。受講料も負担になるので、お得になる制度があるかどうかも確認してみましょう。 参考:三幸福祉カレッジ「実務者研修 受講料」 理由②自宅学習で必要なカリキュラムを学習できる 介護職に勤務する人向けに設けられた実務者研修は、自宅での学習が主体です。 課題の提出がすべてスマホで完結できる学校も多く、仕事をしながらでも学習を進めることができます。 理由③通学は週1回程度 実務者研修の受講は一般的に週1回程度のスケジュールで実施されます。 多くのスクールは、受講者が勤務シフトと調整しやすくできるよう、受講日程を提供しています。 4.働きながら実務者研修を受講するための学校選びの3つのポイント 働きながら実務者研修を受講するための学校選びのポイントは3つあります。 ①自宅近くで受講できる教室があるか ②振替制度があるスクールか ③勤務シフトと調整できる通学日程のスクールか 介護福祉士を目指して、実務者研修を受講しようと思っている方は、介護士として働いている方が多いので、できるだけ受講しやすい学校を選ぶことで、通学時間を減らしたり、シフトと通学日程の調整がしやすくなったりします。 ①自宅の近くで受講できる教室があるか 実務者研修を受講する際は、仕事と両立するために有効な時間管理がポイントです。 通学手段や駐車事情などを確認し、できる限り自宅の近くで受講できる教室を探すなど、受講しやすい教室を探しましょう。 ②振替制度があるスクールか 急用や体調不良で受講の予定を変更せざるを得ない場合がありますので、振替制度があるスクールを事前に確認しておきましょう。 電話やLINEで無料振替ができるスクールも存在しており、急用や体調不良の際も安心です。 ③勤務シフトと調整できる通学日程のスクールか スクールによって平日や土日など、さまざまなクラスを設けています。 勤務シフトと調整できる通学日程のスクールを選ぶことで、より働きながら実務者研修を修了することができるでしょう。 5.働きながら実務者研修を受講する際の注意点 働きながら実務者研修を修了する際は、以下の2点に注意しましょう。 ①受講のサポート体制は万全か ②介護福祉士国家試験の願書の締め切りに間に合うか ①受講のサポート体制は万全か 実務者研修の受講と仕事を両立する人も多いと思いますが、受講スケジュールを確認していても急用や体調不良で受講が難しくなることもあります。 振替受講や受講期間延長制度などはスクールによって異なりますので、選ぶ際には注意が必要です。振替制度では無料が可能か否かや選択肢の幅、対象科目などを、受講期間延長制度では最大延長日数や追加費用の有無をそれぞれ確認することが重要です。 また、受講中の問い合わせ窓口の有無、連絡可能な時間帯や手段、対応方法なども確認しておくと安心です。 ②介護福祉士国家試験の願書の締め切りに間に合うか 介護福祉士国家試験は、例年1月下旬に筆記試験、3月上旬に実技試験が行われます。 国家試験を受験するためには、願書と一緒に実務者研修の修了証を提出する必要があり、実務者研修の申込みを、例年6月から8月までに申込みを済ませ、期日までに修了しなければ、国家試験を受験できなくなります。 受講したい教室の定員が満席になってしまう場合もあるので、実務者研修の申込みは余裕をもって済ませるようにしましょう。 6.実務者研修をお得に受けるポイント 実務者研修はお得に受講できる方法が3点ほどあります。 ①自治体が実施する助成金制度 ②給付金制度 ③スクールの割引制度 ①自治体が実施する助成金制度 各自治体では、実務者研修修了のための助成金が用意されています。 例えば東京都練馬区の場合、区内の介護、障害福祉サービス事業者を対象に、実務者研修受講料の9割を助成(上限10万円)しています。 居住地域において、実務者研修における助成金の有無を確認してみましょう。 参考:練馬区「練馬区の福祉人材資格取得助成事業」 ②給付金制度 給付金制度には、働く人のスキル向上やキャリア形成を促進する教育訓練制度、ひとり親家庭をサポートするひとり親支援制度があります。 教育訓練制度には、専門実践教育訓練給付制度や一般教育訓練給付金制度、特定一般教育訓練給付制度の3種類があり、給付内容はそれぞれ異なります。例えば、専門実践教育訓練給付制度では、条件を満たす雇用保険者に対し、受講修了後の給付が最大70%に達する仕組みがあります。 参考:厚生労働省「教育訓練給付制度」 参考:三幸福祉カレッジ「実務者研修 受講料が戻る給付制度」 また、ひとり親支援制度では対象訓練修了後、受講費用の60%が支給されます。ただし、居住地により母子・父子家庭支援給付金の対象が異なるため、事前に居住地の自治体に相談が必要です。 参考:こども家庭庁「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業について」 ③スクールの割引制度 実務者研修を提供するスクールでは、割引や期間限定のキャンペーンが用意されており、初任者研修保持者は1万円〜3万円、無資格者は2万円〜5万円の割引が期待できます。 また、スクールの卒業生や紹介割引も利用できる場合があります。 受講を検討しているスクールに問い合わせをして、お得な情報を入手しておきましょう。 参考:三幸福祉カレッジ「実務者研修 各種割引制度」 7.働きながら実務者研修を修了するならどこがいい? 働きながら実務者研修を修了するためには、自宅や職場からのアクセスが良く、手厚い受講サポートを用意しているスクールを選ぶことが最も大切です。 修了生数No.1(※1)で選ばれている三幸福祉カレッジ なかでも、修了生数No.1※で選ばれている三幸福祉カレッジは、全国450教室以上(※2)で実務者研修を開講し、受講クラスがたくさんあって通学日を選びやすく、無料の振替制度や24時間スマホで振替を受付しており、課題提出や問い合わせもスマホで完結できます。 ※1 厚生労働省一般教育訓練給付制度・専門実践教育訓練給付制度令和3年度修了生数 ※2 2022年度実績 参考ページ:三幸福祉カレッジ「三幸福祉カレッジ 実務者研修」 8.まとめ 今回は、働きながら実務者研修の資格取得を目指す人に、お得に受講する制度などを交えて解説しました。 実務者研修をお得に受講するには、自治体の助成金や給付金、スクールのキャンペーンなどを活用する方法があります。 アクセスや多彩なクラス設定があるスクールを選ぶことで、働きながらでも無理なく受講が可能です。 振替や相談への対応、就職や転職のサポート体制も重要なポイントですので、安心して実務者研修を修了するために、スクールを申し込む前に確認し、比較検討を行いましょう。
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2024.04.01介護コラム
特定技能「介護」をわかりやすく解説|要件やメリット・デメリットも特定技能「介護」をわかりやすく解説|要件やメリット・デメリットも 高まる介護需要に対応するため、外国人介護人材の受け入れを検討する事業所も増えているのではないでしょうか。 外国人介護人材を受け入れる場合には、EPA(経済連携協定)、在留資格「介護」、技能実習、特定技能の4つの制度がありますが、この記事では、特定技能「介護」について解説します。 特定技能「介護」とは 特定技能は、深刻化する人手不足の中で、生産性向上や国内人材の確保のための取組を行ってもなお人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野において、一定の専門性・技能を有する外国人材を受け入れる制度です。介護以外にも農業、建設など14分野あります。 対象となる外国人は、介護技能評価試験と2つの日本語試験に合格した上で入国し、介護事業所で最大5年間受け入れすることができます。5年後は帰国となりますが、介護福祉士の国家資格を取得すれば、在留資格「介護」に変更して、永続的に働くことができます。 任せられる業務 特定技能「介護」で任せられる業務は、身体介護等のほか、これに付随する支援業務とされています。 例えば、入浴、食事、排泄の介助等の身体介護のほか、レクリエーションの実施や機能訓練の補助等を行うことができます。 ただし、訪問系サービスについては、対象外とされていますので、注意が必要です。 対象施設については、以下のリンク先をご確認ください。 対象施設|厚生労働省 雇用形態 特定技能外国人の雇用形態は、「直接雇用」に限られています。派遣等の雇用形態は認められませんので、注意が必要です。 また、労働条件についても、報酬の額や労働時間等が日本人と同等以上でなくてはいけません。 事業所受け入れ人数の上限 事業所で受け入れることができる特定技能1号の外国人は、事業所単位で、日本人等の常勤介護職員(雇用保険被保険者)の総数を上限とされています。 ・特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する方針(分野別運用方針)|厚生労働省 特定技能「介護」が制定された背景 特定技能制度は、深刻化する人材不足に対応するために、2019年に新設された在留資格の制度です。 日本において、中小・小規模事業者をはじめとした人手不足は深刻化しています。生産性向上や国内人材確保のための取組を行ってもなお人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野において,一定の専門性・技能を有し、即戦力となる外国人を受け入れるために、特定技能制度が制定されました。 「介護」分野においても、人材確保に関する様々な取り組みが行われているものの、高まる介護需要に対応できる国内介護人材の確保を進めていくことが困難となっている状況から、特定技能1号の分野のひとつとして定められています。 ・特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する方針(分野別運用方針)|厚生労働省 特定技能「介護」の試験と要件について 特定技能1号、2号いずれも各特定産業分野の試験に合格する必要があり、特定技能1号は日本語試験にも合格する必要があります。介護分野は1号ですので、両方の試験に合格しなければなりません。 特定技能「介護」の試験 特定技能「介護」として働くために、合格しなければならない試験は以下の3つです。 介護技能評価試験 国際交流基金日本語基礎テスト(もしくは日本語能力試験N4以上) 介護日本語評価試験 通常の日本語試験に加えて、介護日本語評価試験への合格も必須となります。 試験免除の要件 以下の場合は、上記の試験が免除になります。 介護福祉士養成施設を修了 介護福祉士養成施設を修了した人は、試験が免除されます。 「技能実習2号」を良好に修了 介護分野の技能実習2号を良好に修了した人は、特定技能「介護」に移行することができ、上記の「介護技能評価試験」と「日本語能力試験」が免除となります。 ここで言う良好に修了しているとは、技能実習を2年10月以上修了し、かつ①技能検定3級又はこれに相当する技能実習評価試験に合格している、②技能実習生に関する評価調書がある、のいずれかです。 EPA介護福祉士候補者として就労・研修に適切に従事(4年間) ここでいう適切に従事とは、直近の介護福祉士国家試験の結果通知書により、①合格基準点の5割以上の得点があり、かつすべての試験科目に得点があることです。 なお、EPA介護福祉士候補者が介護福祉士国家試験に合格した場合は、在留資格「介護」に移行できます。 ・特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する方針(分野別運用方針)|厚生労働省 ・介護分野における特定技能外国人の受け入れについて|厚生労働省 ・特定技能ガイドブック|出入国在留管理庁 特定技能「介護」以外の在留資格は? 在留資格「介護」 専門的・技術的分野への外国人労働者の受け入れを目的とした制度です。 日本の介護福祉士養成校に通う外国人留学生は、卒業して介護福祉士を取得すると、「介護」という在留資格(いわゆる介護ビザ)を取得できます。家族の帯同も可能で、在留期間も制限なしで更新可能です。 令和2年4月1日からは、実務経験を経て介護福祉士を取得した方も、在留資格「介護」への移行対象となっています。 受け入れに向いている事業所 養成校と連携し、採用活動ができる事業所 訪問介護系のサービスにも従事してもらいたい事業所 ・在留資格「介護」 | 出入国在留管理庁 ・介護福祉士資格を取得した外国人の方に対する在留資格「介護」の付与について|厚生労働省 技能実習「介護」 技能実習は、国際貢献のため、発展途上国等の外国人を日本で一定期間(最長5年)に限り受け入れ、OJTを通じて技能を移転する制度です。 技能実習生は入国後、日本語と介護の基礎等に関する講習を受けてから、介護事業所で受け入れます。入国1年後の試験に合格すると追加で2年受け入れることができます。3年後の試験に合格するとさらに2年実習を受けることができ、その後は帰国し、母国で介護業務に従事します。 技能実習期間中に介護福祉士の国家資格を取得すれば、在留資格「介護」に変更して、日本で永続的に働くこともできます。 受け入れに向いている事業所 開設後、3年以上の事業所 実習生に対して、指導者をつけることのできる事業所 外国人介護人材を確実に受け入れたい事業所 なるべく外国人介護人材の転職リスクを避けたい事業所 ・外国人技能実習制度について |厚生労働省 ・介護職種の技能実習制度について|厚生労働省 特定技能「介護」のメリット・デメリット 先ほど紹介した在留資格「介護」は、在留資格の中でも制約が最も少なく、外国人介護人材が希望すれば、永続的に日本で働くことも可能です。ただし、介護福祉士合格が条件となっていることからも、外国人人材にとってのハードルは最も高くなっています。技能実習については、人材育成が目的の制度であるため、制約が多いです。 一方、特定技能「介護」については、支援(詳しくは、次の項目で紹介します)のハードルがあるものの、外部へ委託することも可能で、比較的活用しやすい制度といえます。 これらのことを踏まえ、特定技能「介護」の、メリット・デメリットを以下にまとめています。 メリット 民間の人材紹介会社などを通して、採用活動ができる 新設の事業所でも外国人介護人材を雇用できる 事業所に配属後すぐに人員配置基準に加えることができる 常勤介護職員と同数まで外国人介護人材の受け入れができる デメリット 外国人介護人材が自身で職場を選べるため、転職リスクがある。 訪問介護系の事業所では受け入れができない 外国人介護人材が技能実習「介護」として働けるのは、5年が上限である 転職リスクを除く、デメリットについては、特定技能「介護」で受け入れ中に、外国人介護人材が介護福祉士国家試験に合格することで、在留資格「介護」に移行することができれば、解消されます。 受け入れ事業所側が満たすべき要件 特定技能「介護」の制度を活用するために、受け入れ事業所側が満たすべき要件があります。 ●基準 適切な雇用契約を行うこと 受け入れ機関が適切であること 外国人を支援する体制があること 外国人を支援する計画が適切であること ●受け入れ機関の義務 外国人と結んだ雇用契約を確実に履行すること 外国人への支援を適切に実施すること 出入国在留管理庁及びハローワークへの各種届出 適切な雇用契約を行うこと、法令順守していることなどの要件もありますが、支援計画に基づく外国人の生活面も含めた各種支援が義務付けられていることが特定技能の特徴です。 また、分野別協議会への入会も必要となります。 ・特定技能ガイドブック|出入国在留管理庁 1号特定技能外国人支援計画 具体的には、以下の10項目について支援計画を立て、計画に基づいた支援を行う必要があります。 事前ガイダンス 出入国する際の送迎 住居確保・生活に必要な契約支援 生活オリエンテーション 公的手続き等への同行 日本語学習の機会の提供 相談・苦情への対応 日本人との交流促進 転職支援(自己都合退職以外) 定期的な面談・行政機関への通報 こちらは、ハードルが高いように思われますが、法人や事業所で対応することが難しければ、外部の登録支援機関へ委託することが認められています。受け入れにあたり、人材紹介サービス等を利用される場合は、人材紹介会社が登録支援機関となっている場合もありますので、問い合わせてみるとよいでしょう。 ・特定技能ガイドブック|出入国在留管理庁 分野別協議会への入会 在留資格「特定技能」で外国人を受け入れる法人・機関の方は、初めて1号特定技能外国人を受け入れた日から4ヶ月以内の間に、「介護分野における特定技能協議会」の構成員になることが必要です。 ・特定技能ガイドブック|出入国在留管理庁 まとめ 特定技能とは、人材不足に対応するため、即戦力となる外国人を受け入れる制度である 事業所単位で常勤職員数と同数まで受け入れできる 雇用形態は、直接雇用のみで、労働条件も日本人職員と同等以上 外国人人材に対する支援が必要だが、登録支援機関へ委託もできる 5年が上限だが、介護福祉士の国家試験に合格すれば、在留資格「介護」へ移行できる 在留資格「介護」へ移行すれば、永続的に働くことができる 介護の在留資格のひとつである特定技能「介護」について解説しました。人材不足の解消を目的に、即戦力となる外国人を受け入れるために創設された制度ですので、他の在留資格と比較しても制約が少なく、活用しやすい制度であると言えるでしょう。これから外国人介護人材の受け入れを検討されている事業所の方は、一度調べてみてはいかがでしょうか。
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2024.02.28介護コラム
介護職の仕事内容とは?資格や働く5つのメリットを解説介護職の仕事内容とは?資格や働く5つのメリットを解説 介護職には興味があるけれど、実際はどのようなことを行うか、働く上で資格は必要なのか、どのようなメリットがあるのかと疑問に思う人はとても多いです。 実際に介護職として働く人に話を聞いてみると、やりがいがある、自分に合った働き方ができるなど、多くのメリットを感じています。 そこで今回は、介護職の仕事内容について、介護に必要な資格や働くメリットおよびデメリットなどを交え解説します。 1.介護職の仕事内容 介護職は、 体の不自由な人のために身体介護や生活援助や、レクリエーションの企画や介護記録の作成をするなどが主な仕事です。 ①身体介護 身体介護は、要介護者の身体に直接触れる介助をさし、移乗介助や入浴介助、排泄介助などが含まれます。 移乗介助では歩行や車椅子の移動支援、入浴介助では入浴の準備から洗浄までをサポートします。排泄介助ではトイレへの移動やおむつ交換などの介助が含まれ、衛生面だけではなく要介護者の尊厳にも細心の注意が求められます。 身体介護では、特に要介護者の状態を把握し、安全確認や配慮が不可欠であり、細やかな気配りが重要です。 ②生活援助 生活援助は、要介護者の身体に直接触れない介助を指し、主に掃除や洗濯、買い物などが中心です。 掃除では利用者の居住スペースの清掃やゴミ出しを代行し、食事の準備では調理や配膳、下膳や片付けなどを支援します。買い物では利用者の必需品を自宅近隣の店舗で代行し、日常生活の支援を提供します。 ③レクリエーションの企画や介護記録 介護職として働く施設によっては、レクリエーションを企画することも重要な仕事です。 特に通所や入所型の施設では、要介護者の脳機能や身体機能の維持のためにさまざまなレクリエーションを実施します。利用者の安全を確保しつつ、個々の感覚や興味に合わせ、幼稚と受け取られず自尊心を損なわないよう心情面にも注意を払いながら支援します。 また、介護職員同士で利用者の状態を共有するために、介護記録を作成することも仕事のひとつです。介護記録を作成し共有することで、利用者ごとに最適な支援を行うことができます。 2.介護職の代表的な職場をご紹介 次に、介護職として働く職場にはどんな種類があるのかをご紹介します。 ①特別養護老人ホーム 特別養護老人ホームは、認知症や寝たきりなどの要介護者の支援を行う施設で、身体介護が主な仕事です。 別名「介護老人福祉施設」とも呼ばれ、入所対象は65歳以上で要介護度3〜5の認定を受けた人です。 在宅介護が難しい場合に入所し、日常生活の支援や機能訓練、療養上のお世話などを提供します。 入所者の尊重と立場への理解が重要なサービスの一環とされています。 ②介護老人保健施設 介護老人保健施設は、医療的ケアやリハビリテーションを提供する施設で、在宅復帰を目指す高齢者に対して生活全般をサポートします。 3カ月ごとにケアプランを見直し、帰宅またはリハビリの継続を検討します。 医療的知識や技術を生かせ、利用者ができるだけ自立した日常生活を営めるよう支援します。 ③有料老人ホーム 有料老人ホームは、民間企業が運営する介護施設で、自立した人から要介護者までさまざまな介護を提供します。 なかには高級ホテルのような施設もあり、介護業務だけではなくイベント運営やフロント業務などを担当することもあります。 利用者が可能な限り自立した日常生活を営むことができるよう、食事や入浴などの日常生活上の支援、機能訓練などを行います。 ④訪問介護事業所 訪問介護事業所は、利用者の自宅で個別の介護サービスを提供します。 主に生活支援や身体介護が中心で、通院の付き添いや選挙投票などにも柔軟に対応します。 介護職員と利用者が1対1でサービスを提供するので、利用者とのコミュニケーションを重視し、個別に寄り添った介護が可能です。 訪問介護職員は、利用者の自立に焦点を当ててサポートを行います。 ⑤病院 病院での介護業務は、生活支援や医療スタッフのサポートを担当し、病室清掃やベッドシーツの洗濯などを行います。 3.介護職で働く5つのメリットをご紹介 介護職として働くメリットは主に以下の5つが挙げられます。 ①勤務時間の融通が利きやすい ②年齢や性別、学歴を問わない ③就職先が多く、転職しやすい ④親の介護に知識や経験を生かすことができる ⑤資格を取得することで収入UPやスキルアップができる メリット①勤務時間の融通が利きやすい 一般的な企業は平日週5日勤務や定時勤務が主流ですが、介護職は主にシフト制です。 柔軟な勤務時間の選択が可能で、24時間体制の介護施設ではシフト制が多いため希望を出すことができます。子育て中の場合、短時間のパート勤務や夜勤なし、学校行事に合わせた休みも調整できます。 この柔軟性が介護職の魅力であり、家庭やプライベートとの両立がしやすい点がメリットです。 メリット②年齢や性別・学歴を問わない 介護職はライフステージの変化が多い女性にとっても働きやすく、年齢やスキルに関わらず多様な世代が活躍しています。 女性の介護職の主な年齢層は50~59歳が38.4%、40〜49歳が23.3%と、40・50代で半数以上を占めています。 さらに、60歳以上も27%が働き、定年後でも長く活躍できることが示されています。 出典:厚生労働省「介護労働の現状」 介護職は経験やコミュニケーション能力が重視され、学歴よりも実践的なスキルが重要です。 そのため、過去の経歴にとらわれず、現在の努力次第で未来を切り開くことが可能です。 人とのコミュニケーションが鍵となる仕事であり、介護者の気持ちに寄り添い、適切なサポートができるスキルが重要視されています。 メリット③就職先が多く、転職しやすい 介護業界は高齢社会のため重要性は高まり続けており、特別養護老人ホームや介護老人保健施設だけでなく訪問介護やデイケアなどでも人手不足が続いています。 これが再就職や働き方を変更する際には有利に働き、大きなメリットとなっています。 施設の種類や雰囲気、勤務形態が様々あるため、引っ越しの際も近隣での就職が見つけやすく、資格や経験を生かして再就職をスムーズに進めることも可能です。 メリット④親の介護に知識や経験を生かすことができる 他の多くの職業がプライベートと直結しない中、介護職は、将来自分自身の家族も介護する状況が出てくる可能性もあり、その際にも実用的なスキルです。 自ら介護に携わらなくても介護スキルや制度の知識は一生役立ちます。 親の介護が始まると多くの人が仕事を辞める中、介護職は柔軟な勤務形態や労働時間で、通院介助やデイサービスの送迎など、仕事と介護の両立がしやすいです。 メリット⑤資格を取得することで収入UPやスキルアップができる 介護職のキャリアアップが以前は複雑でしたが、現在は介護福祉士の国家資格取得が主要なルートに統一されました。 福祉系の学校の卒業が必須ではなく、現場経験を生かし国家試験に挑戦できるのも大きなメリットです。 4.介護職で働く前に知っておきたいこと 介護職として働く中で多くのメリットがある一方、働く前に知っておいた方がいい2つのポイントがあります。 ①体力が必要 ②資格によって給与が変わる ①体力が必要 身体の不自由な利用者を車椅子に乗せる移乗介助、安全な入浴をサポートする入浴介助、清潔をサポートする排泄介助など、体力を必要とする業務が多くあります。 特に介護職として働き始めの頃は、慣れない業務により身体を痛めることもあります。 また、介護職に慣れてきた頃は、介護の基本動作を忘れて腰痛を患う人も多いです。 介護職として長く活躍するには、自分自身の体調管理は不可欠です。 ②資格によって給与が変わる 出典:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果のポイント」 上記の表からも分かるように、介護職の給与は令和3年に300,990円だったのが、令和4年には317,540円(介護職員処遇改善支援補助金取得の場合)と月額約16,000円アップしています。 年収に換算すると、令和4年で約381万円です。 一方、国税庁が発表した令和4年分民間給与実態統計調査によると、国民の平均給与は458万円ですので、国民の平均給与と比較すると介護職の給与はアップしているとはいえ少ない傾向です。 しかし、介護職であっても資格を取得していけば給与アップを目指せます。 出典:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(P157)」 上記の表からも分かるように、令和4年の平均給与額を比較すると、介護無資格者の268,680円に対し、介護職員初任者研修修了者では300,240円、実務者研修修了者で302,430円、国家資格の介護福祉士取得者では331,080円、ケアマネジャーでは376,770円と、資格を取得しキャリアアップしていけば給与が上がっていき、やりがいも感じるでしょう。 5.介護職に必要な資格はある? 介護職として働く上で必要な資格は以下の4つです。 ①介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級) ②介護福祉士実務者研修 ③介護福祉士 ④ケアマネジャー ①介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級) 介護職員初任者研修は、ホームヘルパー2級の後継資格で、介護の基礎から応用までを学び、全国で介護職への就職、転職が可能です。 介護職希望者やサービス業従事者、家族介護にも役立てることができます。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護職員初任者研修」 ②介護福祉士実務者研修 介護福祉士実務者研修は、介護福祉士国家試験合格のために必須の資格です。 試験対策だけでなく、高品質な介護サービス提供のために実践的な知識と技術を磨きます。 介護職の基本から認知症対応までを学び、専門家としてのスキル向上を目指します。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護福祉士実務者研修」 ③介護福祉士 介護福祉士は、介護業界唯一の国家資格で、合格および登録により国が認めた介護職員となります。 専門知識と技術を生かし、利用者のケアや職員指導を行います。 資格を取得すると、就職や転職に有利で全国どこでも通用するため、一度取得すれば一生ものの資格です。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護福祉士になるには」 ④アマネジャー(介護支援専門員) 介護保険法で規定された専門職であるケアマネジャーは、ケアプラン作成やサービス調整を担当します。 介護職の知識や経験を生かし、キャリアアップの資格として人気です。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「ケアマネジャー(介護支援専門員)とは」 6.介護職に向いている人の特徴 では、介護職に向いている人はどのような人なのでしょうか。 主に以下の3つに当てはまる人は介護職に向いていると言えるでしょう。 ①コミュニケーション能力が高い ②資格の取得など向上心が高い ③メンタルが強い ①コミュニケーション能力が高い 介護の現場では、利用者とのコミュニケーションが非常に重要です。 信頼を築くためには、話しやすい環境を作り、コミュニケーションから介護に関するヒントを得ることができるといった能力が高いことが求められます。 また、介護職員同士の連携も不可欠なため、距離感や相互理解のためにもコミュニケーション能力は必要です。 ②資格の取得など向上心が高い 介護の知識を有効に活用するには、基本だけでなく柔軟な対応力も重要です。 利用者ごとに異なる介助方法や注意点があり、日々変化する現場に適応するためには、情報への敏感さや新しい知識の獲得が欠かせません。 資格を取得するなど日々の学びとスキルアップに努めることで、利用者の満足度向上と効果的なケアの提供へとつなげることができます。 ③メンタルが強い 介護の仕事はやりがいは大きいですが、命に関わるために責任は重大です。 感情の受け入れやストレス耐性が求められ、時には死と向き合うこともあります。 メンタルの強さと仕事、プライベートとの切り替えが得意な人が向いているでしょう。 7.まとめ 今回は、介護職の仕事内容について、介護に必要な資格や働くメリットおよびデメリットなどを交え解説しました。 介護職は、体の不自由な人のために身体介護や生活援助を行ったり、レクリエーションの企画や介護記録の作成をするのが主な仕事です。 介護職として働く場合、勤務時間の融通が利きやすい、年齢や性別、学歴を問わない、就職先が多く、転職しやすい、親の介護に知識や経験を生かすことができるなどのメリットがある一方で、かなりの体力が必要ですので、自分自身の健康管理はとても重要です。 資格を取得しキャリアアップをしていけば給与もアップしていきますので、ぜひ介護職にチャレンジしてみましょう。
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2024.02.28介護コラム
【最新版】『特定処遇改善加算(手当)』とは?介護職員勤続10年の給与アップはどうなる?!【最新版】『特定処遇改善加算(手当)』とは?介護職員勤続10年の給与アップはどうなる?! 2019年10月に始まった「介護職員等特定処遇改善手当」は、新聞やニュースで話題になりました。勤続10年以上の介護福祉士の給与が8万円アップする!?」と報じられたものの、実際は一律の給与アップではなく、経験や技能のある介護職員に対して処遇改善が行われました。 また、2021年度の介護報酬改定に伴い、処遇改善加算や特定処遇改善加算に一部見直しがありました。 介護職員の待遇に関わる情報ですので、導入に至った背景や対象者、支給金額など基本を解説します。 また、2024年度(令和6年度)の介護報酬改定で改定された「処遇改善加算」については以下で解説しています。 1.介護職員等特定処遇改善加算とは 特定処遇改善加算は、経験や技能を持つ介護職員向けの処遇改善制度で、 最低1人以上、介護福祉士に月8万円以上の給与アップを求め、年収を440万円以上に維持するものです。 事業者が要件を満たした上で都道府県に申請し、受け取った資金は介護職員へ処遇改善手当として支給されます。 出典:厚生労働省「処遇改善に係る加算全体のイメージ(令和4年度改定後)」 2.特定処遇改善加算の背景 介護職員の不足は社会的問題であり、2025年度末までに介護人材の需要は約245万人に上るとされています。 2023年11月の介護分野の有効求人倍率は4.06で、事業者の半数以上が従業員不足と報告しています。 人間関係や将来の見通しに不安を抱く退職者が多く、収入が少ないことも離職理由として挙げられます。介護職員は、看護師や他の職種と比較して給与が低く、勤続年数も短い傾向があります。 国はこの課題に対し、経験や技能を持つ職員に焦点を当て、介護職員のさらなる処遇改善を進めるため特定処遇改善加算を導入しました。 参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和5年11月分について)」 参考:公益財団法人介護労働安定センター「令和4年度 介護労働実態調査結果について」 3.介護職員処遇改善手当が支給対象 介護職員等特定処遇改善加算を受けるには、介護職員処遇改善加算(Ⅰ)〜(Ⅲ)のいずれかを取得していることが必要です。 また、処遇改善加算の職場環境等要件に関し複数の取り組みを行っていることや、処遇改善加算に基づく取り組みについてホームページ掲載等を通じた見える化を行っていることなども要件となっています。 参考:厚生労働省「処遇改善に係る加算全体のイメージ(令和4年度改定後)」 ①介護職員等特定処遇改善加算の対象者 介護職員等特定処遇改善加算の対象者は、経験や技能のある介護職員、その他の介護職員、その他の職種に配分された者です。 経験や技能がある介護職員とは、介護福祉士の資格を持つ経験が豊富な介護職員をはじめ、勤続年数の長い介護職員やリーダーなどの役職についている介護職員などをいいます。 基本的には勤続10年以上の介護福祉士が対象ですが、経験や技能が認められれば介護職員等特定処遇改善加算の対象者になります。 なお、介護職員改善加算の取得という要件を満たす事業所のうち、77.0%(全体の72.3%)が介護職員等特定処遇改善加算を取得しています。 参考:厚生労働省「処遇改善に係る加算全体のイメージ(令和4年度改定後)」 参考:厚生労働省「介護職員の処遇改善に関する加算等の取得状況」 ②介護職員等特定処遇改善加算がもらえない人 介護職員等特定処遇改善加算がもらえない人は、以下の加算算定非対象サービスに従事する職員です。 ・(介護予防)訪問看護 ・(介護予防)訪問リハビリテーション ・(介護予防)福祉用具貸与 ・特定(介護予防)福祉用具販売 ・(介護予防)居宅療養管理指導 ・居宅介護支援 ・介護予防支援 4.2021年度(令和3年度)介護報酬改定での見直し内容は? 2021年(令和3)年度介護報酬改定に伴い、処遇改善加算や特定処遇改善加算要件について、主に以下の3点が変更されました。 ・職場環境要件の強化 ・特定処遇改善加算の事業所内での配分ルールの緩和 ・処遇改善加算(Ⅳ)および(Ⅴ)の廃止 ①職場環境要件の強化 処遇改善加算および特定処遇改善加算の算定要件の一環として「職場環境等要件」があり、その実効性向上のために見直しが行われました。 2019年の特定処遇改善加算では職場環境要件で複数の取り組みを実施していることとされていましたが、2021年の介護報酬改定では以下の6つの区分ごとに、年度ごと1つの取り組みが必要であると変更になりました。 職場環境要件の6つの区分 ・入職促進に向けた取り組み ・職員の資質の向上やキャリアアップに向けた支援 ・両立支援、多様な働き方の推進 ・腰痛を含む心身の健康管理 ・生産性向上のための業務改善の取り組み ・やりがい、働きがいの醸成 参考:厚生労働省「介護職員処遇改善加算、介護職員等特定処遇改善加算および介護職員等ベースアップ等支援加算に関する基本的な考え方並びに事務処理手順および様式例の提示について」 ②特定処遇改善加算の事業所内での配分ルールの緩和 特定処遇改善加算の利用を促進するため、平均賃上げの配分ルールが見直されました。 賃上げの差を設けるためには、「A経験者」「B他介護職員」「Cその他職員」の3グループに分ける必要があります。 2019年の導入時は「A経験者」が「B介護職員」の2倍以上とされましたが、2021年の介護報酬改定で「より高くすること」と緩和されました。 ただし「Cその他の職種」は「Aその他の介護職員」の「2分の1を上回らないこと」というルールは変更ありません。 表2 出典:厚生労働省「介護職員等処遇改善加算の仕組み」 ③処遇改善加算(Ⅳ)(Ⅴ)の廃止 処遇改善加算(Ⅳ)および(Ⅴ)が廃止され、現在は(Ⅰ)〜(Ⅲ)の3区分となりました。 2021年3月末時点で同加算を算定している事業者には1年経過措置期間が設けられています。 特定処遇改善加算導入時から、処遇改善加算(Ⅰ)〜(Ⅲ)のいずれかを算定することが求められており、多くの事業者がこれに応じているため、変更点はほとんど影響がないと言えます。 表3 出典:厚生労働省「介護職員処遇改善加算(Ⅳ)および(Ⅴ)の廃止 P151」 5.特定処遇改善加算の算定方法 こちらでは、特定処遇改善加算の算定要件、加算率や加算見込額、賃上げのルールについて解説します。 (1)算定要件 以下の要件を満たしている事業所は特定処遇改善加算の届出を行うことができます。 ・処遇改善加算(Ⅰ)〜(Ⅲ)のいずれかを算定していること ・介護職員処遇改善加算の職場環境等要件に関し、区分ごとに1つ以上の取り組みを行っていること ・介護職員処遇改善加算に基づく取り組みについて、ホームページへの掲載等を通じた見える化を行っていること (2)加算率・加算見込額について 特定処遇改善加算には、ⅠとⅡの2つに区分があり、その加算率はⅠがⅡよりも高いです。 最上位の区分であるサービス提供体制強化加算等を算定している場合、特定処遇改善加算Ⅰが適用されます。それ以外の場合は、特定処遇改善加算Ⅱとなります。 なお、サービス区分によっては加算率が異なり手当も変動します。 詳細は以下の表をご参照ください。 ■加算率 表4 出典:厚生労働省「介護職員処遇改善加算、介護職員等特定処遇改善加算および介護職員等ベースアップ等支援加算に関する基本的な考え方並びに事務処理手順および様式例の提示について」 ■加算見込額 加算見込額は以下の計算式によって計算できます。 ・各事業所の介護報酬(処遇改善加算を除く)×各サービスの特定加算((Ⅰ)および(Ⅱ)の加算率)=特定加算見込額 (3) 賃上げのルールについて 特定処遇改善加算を算定する事業所は、ABCに分類された介護職員に賃上げを実施する必要があります。 A:経験や技能のある介護職員 B:A以外の介護職員 C:その他の職種の職員(役職者を除く年収440万円以上の者は対象外) Aに分類する要件として、介護福祉士であることは必須ですが、必ずしも勤続10年以上である必要はありません。 その次に、ABCのどの職員範囲で手当を配分するかを決めます。 Aだけに手当を配分することも可能ですが、以下の2つの要件を満たしている必要があります。 1、「A:経験や技能のある介護職員」のうち1人以上は、月額8万円の賃上げまたは年収440万円(手当等を含む)までに賃金増が行われていること 2、平均の処遇改善額が、以下の条件を満たすこと ・AはBを上回る額とすること ・CはBの2分の1を上回らないこと 出典:厚生労働省「介護職員等特定処遇改善加算の仕組み」 6.介護職員等特定処遇改善加算に関するよくある質問 最後に、介護職員等特定処遇改善加算に関するよくある質問を3つご紹介します。 Q. 特定処遇改善加算と処遇改善加算の違いは? 特定処遇改善加算と処遇改善加算の主な違いは、対象となる職員の要件にあります。 特定処遇改善加算は経験やスキルが高い職員(勤続10年以上の介護福祉士など)を対象としており、一方で処遇改善加算は介護職員全般を対象としています。 また、処遇改善加算は全職種を対象とし、施設管理者やケアマネジャーは対象外です。 介護現場では深刻な人手不足と高離職率が課題となっており、この問題に対応するために導入されたのが処遇改善加算であり、その後、特定処遇改善加算が経験豊富な職員の待遇向上を図るために設けられました。 Q. 特定処遇改善加算をもらえない人はいる? 経験や技能を有する介護職員には、厳格な勤続年数の制限はなく、 10年未満でも事業所の業務内容や技能を考慮し対象となります。また、他法人や事業所での経験も通算可能です。 一方で、介護福祉士資格の取得は必須 であり、未取得の職員は特定処遇改善加算の対象外です。 ただし、同一事業所に経験や技能を持つ介護職員がいれば、その他の職員も対象となります。 Q. 特定処遇改善加算でいくら給与が増えるの? 給与は最大8万円増額の可能性があります。 しかし、具体的な金額は新しい加算の種類や施設形態によって異なります。 施設内でも、新加算Ⅰと新加算Ⅱでは加算率が異なり、訪問介護が最も高く、通所介護が最も低く設定されています。 表6 出典:厚生労働省「介護職員処遇改善加算、介護職員等特定処遇改善加算および介護職員等ベースアップ等支援加算に関する基本的な考え方並びに事務処理手順および様式例の提示について」 7.まとめ 今回は、特定処遇改善加算について、背景や対象者、支給金額などを交えて解説しました。 特定処遇改善加算は、経験や技能を持つ介護職員向けの処遇改善制度で、最低1人以上、介護福祉士に月8万円以上の給与アップを求め、年収を440万円以上に維持するものです。 事業者が要件を満たした上で都道府県に申請し、受け取った資金は介護職員へ処遇改善手当として支給されます。 2019年に導入された特定処遇改善加算は、2021年の介護報酬改正により、配分ルールが緩和されました。この変更により、改正前よりも特定処遇改善加算を効果的に活用しやすくなったと言えるでしょう。
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2024.02.09介護コラム
【教育訓練給付】電子申請が誰でも「可能」になりました。お客様各位 厚生労働省から、専門実践教育訓練給付金や一般教育訓練給付金の電子申請が、2024年2月1日以降、電子申請が可能になったと発表がありました。 これまで、教育訓練給付(一般教育訓練給付金、特定一般教育訓練給付金、専門実践教育訓練給付金)における支給申請と受給資格確認については、「疾病または負傷等その他やむを得ない理由がある場合」に限り、電子申請、郵送または代理人による申請が認められていましたが、2024年2月1日以降、この要件が廃止されました。 専門実践教育訓練給付金や一般教育訓練給付金のご利用を検討されていたお客様は、ぜひご活用ください。 詳しくは、厚生労働省のホームページをご確認ください。 参考:厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000160564_00036.html 三幸福祉カレッジでは、以下ページに記載のある講座で給付金がご利用いただけます。 三幸福祉カレッジ給付金対象講座一覧 https://www.sanko-fukushi.com/fee/
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2024.01.29介護コラム
実務者研修の受験資格は?初任者研修との違いや取得するメリットを解説実務者研修の受験資格は?初任者研修との違いや取得するメリットを解説 実務者研修は、介護福祉士国家試験を受験する際に必須の資格です。 実務者研修は、介護の資格を持っていなくても取得できる資格のため、初めて介護の資格を取得しようと思っている人は、どの資格を取得したらいいのか、迷う方も多くいらっしゃいます。 そこで今回は、実務者研修について、初任者研修との違いや取得するメリットなども交えて解説します。 実務者研修と初任者研修の違いは? 実務者研修と初任者研修での大きな違いは、国家資格である介護福祉士を受験する際に必須の資格であるか否かの部分です。 実務者研修とは 実務者研修は、介護福祉士国家試験を受験するために必須の資格です。 介護職としてのキャリアアップ・スキルアップを目的としているため、質の高い介護を提供するための実践的な知識と技術を学びます。 介護職に必要な課程や認知症について学び、生涯にわたり介護の専門家としてスキルを向上させる講座です。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護福祉士実務者研修とは」 初任者研修とは 一方の初任者研修は、介護福祉士国家試験を受験するために必須の資格ではありません。 しかし、初任者研修は介護の基礎から学ぶことができる介護職のスタート資格です。 サービス業や家族の介護にも生かすことができるほか、全国にある介護施設や事業所でも需要が高く、初任者研修を修了することで就職や転職にも有益です。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護職員初任者研修とは」 実務者研修は無資格でも受講できる! 実務者研修は、介護福祉士国家試験を受験するために必須の資格ですが、介護の資格を保有していない人でも受講できるのが特徴です。 初任者研修を修了していなくても受講が可能 実務者研修は、 厚生労働省が提示するキャリアアップの階層で、初任者研修の上位資格と位置付けられていますが、初任者研修を修了していなくても、誰でも受講することが可能です。 介護未経験でもいきなり受講できる 実務者研修は、 介護未経験者のほか、学歴や年齢、性別に関わらず誰でも受講が可能です。 外国籍の人でも、日本語の読み書きや聞き取りが可能であれば、実務者研修の受講に制約はありません。 参考:外国籍の介護職員の方でも安心して受講できる実務者研修 介護福祉士実務者研修を修了するまでの費用や時間 では、実務者研修を修了するには、どのくらいの費用や時間がかかるのでしょうか。 以下で詳しく解説します。 受験資格を取得するまでの費用相場 実務者研修にかかる費用は、受講する人が保有している資格や受講するスクールによって異なります。介護資格の有資格者であっても受講料金に差があるのは、実務者研修のカリキュラム内容と受講時間数が異なるためです。 カリキュラム内容とかかる時間 出典:厚生労働省「届出の必要のない研修にかかる修了認定科目について」 上記表は、実務者研修のカリキュラム内容とかかる時間を保有資格別に表したものです。 介護資格の無資格者が20科目で450時間と最も時間を要します。 その他、初任者研修およびヘルパー2級が8科目で320時間、ヘルパー1級が18科目で95時間、介護職員基礎研修が19科目で50時間とそれぞれ時間がかかります。 実務者研修の難易度 実務者研修は学んだ内容を習得できているか確認するために、介護過程Ⅲ・医療的ケアそれぞれの授業で到達度の確認が行われます。この到達度確認を修了試験として位置づけている場合もあります。 落とすために実施している試験ではなく、課題をきちんと提出し、スクーリング時の授業をきちんと受けていれば合格できる内容となっており、基本的には難しいものではありません。 難易度はスクールにより異なるものの、基本的には十分な学習で合格は可能です。 修了試験はスクーリングの際に実施され、介護過程Ⅲと医療的ケアの科目ごとに行われます。 合格できなかった場合は再受験が可能で、スクールにより対応が異なります。 合格率は公表されていませんが、適切な学習と受講でほぼ100%の合格率が期待されます。 修了試験に不安がある場合は、対応について事前に確認しておくことが必要です。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「実務者研修は難しい?難易度や合格率を紹介」 実務者研修を受ける4つのメリットをご紹介 実務者研修を受講するメリットには以下の4つが挙げられます。 • 介護福祉士国家試験の受験資格が得られる • 資格手当で給与がアップする • キャリアアップが図れる • たん吸引と経管栄養が学べる 介護福祉士国家試験の受験資格が得られる 2016年度以降の介護福祉士国家試験から3年以上の実務経験に加え、実務者研修の修了が受験資格に追加されました。 介護福祉士は介護業界で唯一の国家資格のため、今後介護職として活躍を目指す人は取得しておきたい資格です。 資格手当で給与がアップする 実務者研修を修了することで、専門的で医療的な知識が向上し仕事の質も高まるとともに、資格手当として給与アップも見込めます。 厚生労働省が発表した「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(第102表)によると、平均給与の比較で、介護無資格者が268,680円、初任者研修修了者が300,240円、実務者研修修了者が302,430円、国家資格の介護福祉士取得者が331,080円でした。 実務者研修修了者は無資格者よりも月給で33,750円多いため、給与アップを目指す人にとっては実務者研修の修了はメリットが高いと言えるでしょう。 参考:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(第102表)」 転職・就職に有利 実務者研修を修了することで、訪問介護事業所で配置が義務付けられているサービス提供責任者を目指すことが可能です。 事業所側は、サービス提供責任者が配置できることで、介護報酬が削減されることもないため、事業所の安定にもつながります。そのため実務者研修の資格を持っていると、就職や転職においても有利です。 たん吸引と経管栄養が学べる 実務者研修のプログラム内容には、たん吸引や経管栄養といった医療的ケアが含まれています。 医療的ケアに関する知識を身につけることができるため、介護スキルにプラスして仕事の幅も広がります。 ただし、医療的ケアを実際に行うには実地研修が必要であり、医師の指示や看護師との連携のもとで実施します。 まとめ 今回は実務者研修について、初任者研修との違いや取得するメリットを交えて解説しました。 実務者研修は、介護福祉士国家試験を受験する際に必須な資格で、質の高い介護を提供するために実践的な知識と技術を磨くことを目的としています。 一方の初任者研修は、介護の基礎から応用までを学ぶことができる介護職のスタート資格です。 介護の資格はいくつかあるため、初めて介護の資格取得にチャレンジしようと思っている人にとっては、どの資格から取得すればいいか迷ってしまうかもしれません。 介護士として今後キャリアを築いていきたいと思っているのか、まずは介護の基本を学びたいのかなど、今の自分にあった介護の資格を選びましょう。
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2024.01.29介護コラム
介護職の働き方は?仕事内容や働き方、キャリアアップについてご紹介介護職の働き方は?仕事内容や働き方、キャリアアップについてご紹介 介護職には、正社員、パート、派遣社員などさまざまな働き方があります。 しかし、プライベートとの両立はできる?キャリアアップするにはどうしたらいい?と悩む人も多いはずです。 そこで今回は、介護職の働き方やキャリアアップについてご紹介します。 1.介護士の仕事内容をご紹介 介護士の仕事内容は身体介護と生活援助の2種類に分けられますが、その他にもさまざまな仕事があります。 ①身体介護 身体介護は、利用者の身体に直接接触して行われるサービスです。 介護士は、利用者の自立を支援し、身体介護の重度化を予防しながら、生活の質の向上を目指します。 具体的には、食事や排泄、移動や移乗、起床や就寝、服薬などの介助、入浴や清拭、身体整容や体位交換などが挙げられます。 ②生活援助 生活援助は、身体介護以外で利用者が日常生活を営むことを支援するサービスです。 介護士は、一人暮らしの高齢者や家族に障がいのある人がいる場合など、本人や周囲の人による家事が困難な際にサポートを行い、生活の質の向上を目指します。 具体的には、掃除や洗濯、調理やベッドメイク、衣類の整理や被服の補修、買い物や薬の受け取りなどが挙げられます。 ③その他 身体介護や生活援助のほかにも、高齢者が楽しみを見つけられるようさまざまな支援を行います。 働く場所により異なりますが、体操やゲーム、脳トレなどのレクリエーションの提供、行事やクラブ活動の支援などが挙げられます。 2.介護職の働き方は主に3つに分類される 介護職の働き方には、利用者が入居している施設、利用者が通所している施設、利用者の自宅に訪問してサービスを行うなど、主に3つに分類されます。 ①入居施設での働き方 入居施設では、施設に入居する利用者へ24時間にわたってサービスを提供するため、日勤をはじめ早番や遅番、夜勤などさまざまな働き方があるのが特徴です。 具合的には、食事や入浴、排泄の介助、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケア、看取りへの対応などを行います。 ②デイサービスでの働き方 デイサービスでは、自宅からデイサービスに通う利用者へ日中サービスを提供するため、ほぼ日勤での働き方が特徴です。 具体的には、食事や入浴、排泄の介助、施設と自宅への送迎、レクリエーションの実施などを行います。 ③訪問介護での働き方 訪問介護では、自宅で暮らす利用者宅へ介護士が訪問しサービスを提供するため、日勤や夜勤のほか、短時間での働き方があるのが特徴です。 具体的には、食事や入浴、排泄の介助をはじめ、掃除や洗濯、調理や買い物などを行います。 参考:厚生労働省「介護業界で働いてみませんか」 3.介護職の雇用形態別で見る働き方 介護職の雇用形態は、正社員をはじめアルバイトやパート、契約社員などの働き方があります。 ①正社員として働く 事業所の中核を担い、常勤職員とも呼ばれる正社員は、安定した賃金と雇用契約が魅力で、多くの場合現場の責任者として勤務するのが特徴です。 日勤から夜勤までの幅広い勤務帯において長時間働くことが一般的で、有資格者や経験者が多く勤務する傾向があります。 ②アルバイト・パートとして働く 正社員のサポート的存在のアルバイト・パートは、短時間やスポットなど空き時間を活用して柔軟に働けるのが特徴です。 日勤から夜勤までの時間帯において短時間働くことが一般的で、無資格者や未経験者でも働くことが可能です。 ③契約社員として働く 業務内容は正社員とほぼ変わらない契約社員は、契約期間が定められているのが特徴です。 契約期間が経過した後、契約を更新すると働き続けることは可能ですが、更新されない場合は失業してしまうため注意しましょう。 日勤から夜勤までの時間帯において正社員と同じように長時間働くことが一般的で、勤務態度を評価されて正社員に登用されるケースもあります。 4.介護職として実際に働く際のスケジュールをご紹介 介護職は、実際にどのようなスケジュールで働いているのでしょうか。 正社員、パート勤務のお二人の勤務スケジュールをご紹介します。 ①入居施設で働くAさん(正社員)の勤務スケジュール Aさん(女性)は、現在40歳で勤続10年、入居施設で正社員として勤務しています。 2017年から2年間産休・育休を取得し、2019年5月ごろから復帰しました。 復職してからは、日勤帯のみ8:00〜17:00の実働8時間勤務をしています。 • 6:00 起床・・・家族の朝食やお弁当作り、出勤準備 • 8:00 出勤・・・夜勤者からの申し送り、排泄介助 • 12:00 休憩 • 14:00 入浴介助 • 16:00 記録の記入 • 17:00 退勤・・・帰宅して家族との時間 ②訪問介護事業所で勤務するBさん(パート)の勤務スケジュール 現在60歳で勤続5年、訪問介護事業所でパートとして勤務 長く正社員として働いてきた事務系の仕事を退職後、未経験の介護職にチャレンジ。 シフトに自由度がある訪問介護で週3日、9:00〜15:00の実働5時間勤務をしています。 • 7:00 起床・・・家族と朝食、出勤準備 • 9:00 出勤・・・当日のスケジュール確認、利用者宅へ訪問(調理・掃除など) • 12:00 休憩 • 13:00 利用者宅へ訪問(買い物) • 14:40 事業所へ戻り記録の記入 • 15:00 退勤・・・お友達と食事へ出かける 5.介護職のキャリアパス 介護職はキャリアアップ制度が整っていて、経験年数や所持資格に応じてキャリアアップをめざすことができます。 それぞれの資格でできることや役割も変わっていくので、これから介護職を目指している方は確認しておきましょう。 ①介護職員初任者研修の取得 初任者研修は、介護の基礎から応用までを学べるスタート資格です。 初任者研修を修了することで、全国にある介護施設および事業所においての就職や転職に有利です。 初任者研修の取得には、130時間のカリキュラムを修了し、修了試験に合格する必要があります。 修了試験は、授業内容を理解していれば合格できる内容で、多くのスクールでは追試も設けられています。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護職員初任者研修」 ②介護福祉士実務者研修の取得 実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験に必須の資格で、より質の高い介護サービスを提供するために、実践的な知識と技術の習得を目的としています。 初任者研修との大きな違いは、医療的ケアの科目が含まれている点で、たん吸引や経管栄養の基礎知識を学び実地研修を受けると、現場で医療的ケアを提供できます。 実務者研修の取得には、無資格者の場合で20科目450時間、初任者研修修了者の場合で8科目320時間のカリキュラムを修了し、修了試験に合格する必要があります。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護福祉士実務者研修」 ③介護福祉士の取得 介護福祉士は、介護系で唯一の国家資格であり、国家試験に合格すると国に認められた介護職員として活躍できます。 専門知識と技術を生かし、身体および精神のケア、指導育成なども担当します。 全国どこでも通用し、一度取得すれば更新不要で一生ものの資格です。 また、就職や転職の際にも有利で、給与アップを期待できます。 介護福祉士の取得には、国家試験の合格が必要で、働きながら取得を目指す場合は従業期間と実務者研修修了も必須です。 合格率は約70%で、復習や過去問解答を通じた勉強が必要です。 関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護福祉士になるには」 まとめ 今回は、介護職の働き方やキャリアアップの仕組みについて解説しました。 介護職には、正社員、パート、派遣社員などさまざまな雇用形態があり、利用者が入居している施設、利用者が通所している施設、利用者の自宅に訪問してサービスを行うなど、主に3つの働き方があります。 介護の無資格者や未経験者であっても、初任者研修や実務者研修、介護福祉士といった資格を取得することで、介護職としてキャリアアップを目指せますので、ぜひチャレンジしてみましょう。
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2024.01.10介護コラム
実務者研修は難しい?難易度や合格率を紹介実務者研修は難しい?難易度や合格率を紹介 介護の仕事をする上で、いずれは取得をめざしたい国家資格の介護福祉士。そのためには、まず、介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)を修了する必要があります。 この記事では、実務者研修がどのような研修なのか、また、その難易度や合格率について解説します。 1.介護福祉士実務者研修とは? 実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験要件となっている研修です。介護福祉士国家試験を実務経験ルートで受験するためには、3年以上の実務経験と実務者研修を修了していることが条件となっています。 また、実務者研修を修了することで、サービス提供責任者として活躍することもできます。 介護に関する基本知識と技術を学ぶ介護職員初任者研修(以下、初任者研修)に対し、実務者研修は、より質の高い介護サービスを提供するために、実践的な知識や技術の習得すること目的とした研修として位置づけられています。 介護業界は、キャリアパスが整備されていて、資格取得によってキャリアアップしていきます。 実務者研修は無資格・未経験でも受けられる 実務者研修は、初任者研修を受けていないと受講できないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、介護の資格がない方も受講できます。また、介護職が未経験の方でも受講することができ、どなたでも受講できる研修です。 実務者研修の取得方法 決められたカリキュラムを全て履修すると、実務者研修を修了することができます。 多くのスクールでは、自宅学習とスクーリングを組み合わせる方法により、研修を実施しています。(一部、すべての科目をスクーリングで実施しているスクールもありますが、全国的に見てもごくわずかです。) 自宅学習で19科目、スクーリングで2科目を履修します。自宅学習については、19科目すべての課題を提出し、合格点を取ること、スクーリングについては、全てのスクーリング日に出席し、最終の到達確認(修了試験)に合格することが修了条件となっています。いずれもクリアすることにより、実務者研修を修了できます。 すでに初任者研修等の保有資格がある方は、一部科目の履修が免除になります。 実務者研修のカリキュラムは難しい? 実務者研修のカリキュラムには、初任者研修で学ぶ内容も含まれています。初任者研修を終了している人は、初任者研修で学んだ部分の科目は免除となるという仕組みです。 実務者研修の場合、初任者研修で学ぶ部分の科目については、テキストによる自宅学習により、課題提出という方法により習得するカリキュラムとなるため、無資格・未経験の方にとっては、難しく感じるかもしれません。 基本の知識や介護技術をしっかりと身に着けたい場合には、初任者研修から受講するほうがよいでしょう。 2.実務者研修試験の難易度・合格率を解説 先ほど記載したとおり、実務者研修を修了するためには、決められたカリキュラムを全て履修する必要があります。 学んだ内容を習得できているか確認するために、到達度の確認が行われます。この到達度の確認を修了試験として位置づけている場合もあります。 試験と聞くと、難しいんじゃないか?合格できるかな?と心配される方もいらっしゃるかと思いますので、難易度・合格率について解説します。 実務者研修の試験は基本的に難しくない 実務者研修の修了試験は、検定試験や国家試験のようなものではなく、研修で学んだ内容を習得できているか確認することを目的としています。 落とすために実施している試験ではなく、課題をきちんと提出し、スクーリング時の授業をきちんと受けていれば、合格できる内容となっており、基本的には難しいものではありません。 修了試験の難易度はスクールによって異なる 修了試験(到達度の確認)は、スクーリング時に実施されます。スクーリングでは、介護過程Ⅲと医療的ケアの2科目を受講することになりますが、それぞれで修了試験(到達度の確認)が行われます。 難易度がスクールによって異なると言われるのは、出題内容や採点基準などの違いもありますが、万が一合格基準に達しなかった場合の救済措置の違いが大きいです。 実務者研修の修了試験は落とすためのものではないとお伝えしましたが、到達レベルによっては、不合格となる場合もあります。その場合は、受講期間内に、再受験することになります。その際、スクールによって対応が異なります。無料で再受験できるスクールもあれば、再受験は別料金が必要となる場合、また、再受験がかなり先の日程になったり、遠くの教室へ行かなければならない場合もあります。 不安な場合は、修了試験に不合格だった場合の対応について、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。 実務者研修資格取得の合格率 実務者研修は、決められたカリキュラムを履修すれば、修了できる研修です。修了試験についても、先ほど説明したとおり、落とすため試験ではありませんので、授業をきちんと受けていれば、ほとんどの方が1発で合格されています。万が一、合格できなかったとしても、再受験で合格できれば修了できますので、合格率は公表されていませんが、ほぼ100%と言ってよいでしょう。 3.実務者研修が難しい・落ちるといわれる理由 実務者研修が難しかった・修了できなかったと言われるのはなぜなのでしょうか。次のようなケースが考えられます。 スクーリングで欠席した日の振替受講をしなかった 実務者研修では、多くの場合、介護過程Ⅲと医療的ケアの2科目を通学することになります。必要な日数は、スクールによって異なりますが、全7日~10日程度です。 スクーリングでは、全ての日に出席しなければなりません。万が一、体調不良や用事で欠席した場合は、振替受講が必須となります。 受講していない日をそのまま放置してしまうと、修了できませんので、注意が必要です。 課題を提出しなかった 自宅学習では、科目ごとに課題を提出し、一定の基準点を取ることで、履修認定が行われます。 基準点に達しなかった場合は、再提出をし、基準点を取ることができれば、問題ありません。 提出していない課題があると、実務者研修を修了することができません。 また、基準点に達しなかった課題を放置しても修了することができません。 修了間際になって焦らないよう、提出漏れがないかの確認を行いましょう。 学習時間が長くて集中力がなくなってしまった 実務者研修が大変だった、しんどかったと言われる理由のひとつとして、学習時間が長いことがあるかと思われます。特に、無資格の方が実務者研修を受講する場合、19科目分の自宅学習と2科目分のスクーリングがありますので、その標準学習期間は6カ月とされています。 ごく一部ですが、途中で受講自体をあきらめてしまう方もいるようです。 4.実務者研修に合格するためのポイント 基本的には、計画的にカリキュラムを履修していけば、実務者研修を修了することができます。特に気を付けておくべきポイントを説明します。 課題をしっかり復習する 課題を提出する場面が多くあるかと思いますが、課題はしっかりと復習するようにしましょう。実務者研修のスクーリング部分では、実践的な内容を学びますが、その基礎となる部分は、自宅学習で履修する科目の中で学びます。 課題をしっかりと復習しておくことで、スクーリング時の理解度を高めることができます。 計画的に学習する習慣を身につける 実務者研修を修了するためには、計画的に学習する習慣を身につけることが重要です。 先ほども記載したとおり、実務者研修を修了できない理由は、課題の提出をしなかった、履修していない科目があったというケースがほとんどです。 計画的に学習する習慣を身に着けることで、無理なく実務者研修を修了することができます。 実務者研修を受講する際に、計画的に学習する習慣を身に着けることで、いずれ介護福祉士 国家試験を受験する際にも役に立つはずです。 5.実務者研修を受講するにはスクール選びも大切 スクールによって、学習サポートの体制やルールが異なりますので、自身にあったスクール選びも大切です。スクール選びのポイントを説明します。 振替受講ができるか スクーリング時に、急な体調不良や用事が入ってしまい、欠席しなければならない場合もあるかと思います。 無料で振替受講ができるスクールもあれば、有料の場合、また開講数が少ない場合等の理由で、遠くのスクールへ行かなければならない場合や、そもそも振替自体ができないスクールもあります。 欠席した場合の対応は、スクールによって異なりますので、申込前に必ず確認するようにしましょう。 質問しやすい雰囲気か スクールの雰囲気が自身にあっているかも重要です。 たとえば、質問しやすい雰囲気かどうか。あらかじめ、説明会等でスクールの雰囲気を見てみるのもよいですし、質問できる仕組みがあるかどうかをホームページ等で確認するとよいでしょう。 学習サポートの体制はしっかりしているか 学習サポートの体制についても、スクールによって異なるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。 たとえば、振替受講の場合に、どのような手続きが必要なのか。質問したい場合には、どのような手段があるのか。修了試験に不合格となった場合どうなるのか。等は、実務者研修を無事に修了できるかに直結してきます。 また、介護福祉士国家試験の受験をめざす場合に、受験対策等のサポートがあるのかも確認しておくとよいでしょう。 6.まとめ 実務者研修の内容や難易度、修了するためのポイントについて解説しました。実務者研修は、難しい研修ではないですが、決められたカリキュラムを全て履修しないと修了することができません。 実務者研修を修了するためには、計画的な学習と自身にあったスクール選びが重要となります。 金額面だけでなく、サポート面も含めて自身にあったスクール選びをして、実務者研修の修了、そして介護福祉士の合格をめざしましょう。
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