介護職の働き方は?仕事内容や働き方、キャリアアップについてご紹介-三幸福祉カレッジ

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2024.01.29お役立ち情報
介護職の働き方は?仕事内容や働き方、キャリアアップについてご紹介

介護職の働き方は?仕事内容や働き方、キャリアアップについてご紹介

介護職には、正社員、パート、派遣社員などさまざまな働き方があります。
しかし、プライベートとの両立はできる?キャリアアップするにはどうしたらいい?と悩む人も多いはずです。

そこで今回は、介護職の働き方やキャリアアップについてご紹介します。

1.介護士の仕事内容をご紹介

介護士の仕事内容は身体介護と生活援助の2種類に分けられますが、その他にもさまざまな仕事があります。

①身体介護

身体介護は、利用者の身体に直接接触して行われるサービスです。
介護士は、利用者の自立を支援し、身体介護の重度化を予防しながら、生活の質の向上を目指します。
具体的には、食事や排泄、移動や移乗、起床や就寝、服薬などの介助、入浴や清拭、身体整容や体位交換などが挙げられます。

②生活援助

生活援助は、身体介護以外で利用者が日常生活を営むことを支援するサービスです。
介護士は、一人暮らしの高齢者や家族に障がいのある人がいる場合など、本人や周囲の人による家事が困難な際にサポートを行い、生活の質の向上を目指します。
具体的には、掃除や洗濯、調理やベッドメイク、衣類の整理や被服の補修、買い物や薬の受け取りなどが挙げられます。

③その他

身体介護や生活援助のほかにも、高齢者が楽しみを見つけられるようさまざまな支援を行います。
働く場所により異なりますが、体操やゲーム、脳トレなどのレクリエーションの提供、行事やクラブ活動の支援などが挙げられます。

2.介護職の働き方は主に3つに分類される

介護職の働き方には、利用者が入居している施設、利用者が通所している施設、利用者の自宅に訪問してサービスを行うなど、主に3つに分類されます。

①入居施設での働き方

入居施設では、施設に入居する利用者へ24時間にわたってサービスを提供するため、日勤をはじめ早番や遅番、夜勤などさまざまな働き方があるのが特徴です。
具合的には、食事や入浴、排泄の介助、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケア、看取りへの対応などを行います。

②デイサービスでの働き方

デイサービスでは、自宅からデイサービスに通う利用者へ日中サービスを提供するため、ほぼ日勤での働き方が特徴です。
具体的には、食事や入浴、排泄の介助、施設と自宅への送迎、レクリエーションの実施などを行います。

③訪問介護での働き方

訪問介護では、自宅で暮らす利用者宅へ介護士が訪問しサービスを提供するため、日勤や夜勤のほか、短時間での働き方があるのが特徴です。
具体的には、食事や入浴、排泄の介助をはじめ、掃除や洗濯、調理や買い物などを行います。

参考:厚生労働省「介護業界で働いてみませんか」

3.介護職の雇用形態別で見る働き方

介護職の雇用形態は、正社員をはじめアルバイトやパート、契約社員などの働き方があります。

①正社員として働く

事業所の中核を担い、常勤職員とも呼ばれる正社員は、安定した賃金と雇用契約が魅力で、多くの場合現場の責任者として勤務するのが特徴です。
日勤から夜勤までの幅広い勤務帯において長時間働くことが一般的で、有資格者や経験者が多く勤務する傾向があります。

②アルバイト・パートとして働く

正社員のサポート的存在のアルバイト・パートは、短時間やスポットなど空き時間を活用して柔軟に働けるのが特徴です。
日勤から夜勤までの時間帯において短時間働くことが一般的で、無資格者や未経験者でも働くことが可能です。

③契約社員として働く

業務内容は正社員とほぼ変わらない契約社員は、契約期間が定められているのが特徴です。
契約期間が経過した後、契約を更新すると働き続けることは可能ですが、更新されない場合は失業してしまうため注意しましょう。
日勤から夜勤までの時間帯において正社員と同じように長時間働くことが一般的で、勤務態度を評価されて正社員に登用されるケースもあります。

4.介護職として実際に働く際のスケジュールをご紹介

介護職は、実際にどのようなスケジュールで働いているのでしょうか。
正社員、パート勤務のお二人の勤務スケジュールをご紹介します。

①入居施設で働くAさん(正社員)の勤務スケジュール

Aさん(女性)は、現在40歳で勤続10年、入居施設で正社員として勤務しています。
2017年から2年間産休・育休を取得し、2019年5月ごろから復帰しました。
復職してからは、日勤帯のみ8:00〜17:00の実働8時間勤務をしています。

• 6:00 起床・・・家族の朝食やお弁当作り、出勤準備
• 8:00 出勤・・・夜勤者からの申し送り、排泄介助
• 12:00 休憩
• 14:00 入浴介助
• 16:00 記録の記入
• 17:00 退勤・・・帰宅して家族との時間

②訪問介護事業所で勤務するBさん(パート)の勤務スケジュール

現在60歳で勤続5年、訪問介護事業所でパートとして勤務
長く正社員として働いてきた事務系の仕事を退職後、未経験の介護職にチャレンジ。
シフトに自由度がある訪問介護で週3日、9:00〜15:00の実働5時間勤務をしています。

• 7:00 起床・・・家族と朝食、出勤準備
• 9:00 出勤・・・当日のスケジュール確認、利用者宅へ訪問(調理・掃除など)
• 12:00 休憩
• 13:00 利用者宅へ訪問(買い物)
• 14:40 事業所へ戻り記録の記入
• 15:00 退勤・・・お友達と食事へ出かける

5.介護職のキャリアパス

介護職はキャリアアップ制度が整っていて、経験年数や所持資格に応じてキャリアアップをめざすことができます。
それぞれの資格でできることや役割も変わっていくので、これから介護職を目指している方は確認しておきましょう。

①介護職員初任者研修の取得

初任者研修は、介護の基礎から応用までを学べるスタート資格です。
初任者研修を修了することで、全国にある介護施設および事業所においての就職や転職に有利です。

初任者研修の取得には、130時間のカリキュラムを修了し、修了試験に合格する必要があります。
修了試験は、授業内容を理解していれば合格できる内容で、多くのスクールでは追試も設けられています。

関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護職員初任者研修」

②介護福祉士実務者研修の取得

実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験に必須の資格で、より質の高い介護サービスを提供するために、実践的な知識と技術の習得を目的としています。

初任者研修との大きな違いは、医療的ケアの科目が含まれている点で、たん吸引や経管栄養の基礎知識を学び実地研修を受けると、現場で医療的ケアを提供できます。

実務者研修の取得には、無資格者の場合で20科目450時間、初任者研修修了者の場合で8科目320時間のカリキュラムを修了し、修了試験に合格する必要があります。

関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護福祉士実務者研修」

③介護福祉士の取得

介護福祉士は、介護系で唯一の国家資格であり、国家試験に合格すると国に認められた介護職員として活躍できます。
専門知識と技術を生かし、身体および精神のケア、指導育成なども担当します。

全国どこでも通用し、一度取得すれば更新不要で一生ものの資格です。
また、就職や転職の際にも有利で、給与アップを期待できます。

介護福祉士の取得には、国家試験の合格が必要で、働きながら取得を目指す場合は従業期間と実務者研修修了も必須です。
合格率は約70%で、復習や過去問解答を通じた勉強が必要です。

関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護福祉士になるには」

まとめ

今回は、介護職の働き方やキャリアアップの仕組みについて解説しました。

介護職には、正社員、パート、派遣社員などさまざまな雇用形態があり、利用者が入居している施設、利用者が通所している施設、利用者の自宅に訪問してサービスを行うなど、主に3つの働き方があります。

介護の無資格者や未経験者であっても、初任者研修や実務者研修、介護福祉士といった資格を取得することで、介護職としてキャリアアップを目指せますので、ぜひチャレンジしてみましょう。

この記事の監修者

三幸福祉カレッジ 編集部

実務者研修・初任者研修を全国で開講している三幸福祉カレッジです。介護の仕事や資格について皆さんが疑問に思っていることや気になること、話題の情報を更新しています。

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