介護資格のおすすめ21選!取り方や取得するまでの流れをご紹介-三幸福祉カレッジ

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2023.11.30お役立ち情報
介護資格のおすすめ21選!取り方や取得するまでの流れをご紹介

介護資格のおすすめ21選!取り方や取得するまでの流れをご紹介


介護資格は初任者研修や実務者研修などをはじめ、実に20種類以上存在します。業務によって必要になる資格が異なるため、自分に合った資格にはどのようなものがあるのかを知った上で資格を取得すれば、取得後の業務でより力を発揮できます。

そこで今回は、介護の資格について、目的別に資格の取り方や取得するまでの流れを交えて解説します。初めて介護の資格について調べる人はぜひ参考にしてください。

介護に必要な資格を3つご紹介


介護の仕事に携わる上で必要不可欠な資格は以下の3つです。
• 介護職員初任者研修
• 介護福祉士実務者研修
• 介護福祉士

この3つの資格をまず押さえておけば、介護に関わるさまざまな事業所や施設において多岐にわたる業務へ生かせます。

初めての資格なら「介護職員初任者研修」

介護職員初任者研修は、介護職の入口としての位置付けである資格であり、介護の基礎から応用までを学びます。
介護に携わる人が業務を行う上で最低限の知識や技術、それを実践する際の考え方のプロセスを身につけ、基本的な介護業務を行うことができるようにすることを目的としています。
介護の専門家として介護業界で活躍できるのはもちろんのこと、介護の基本を学ぶことで家族の介護をする際や、サービス業において多様なお客様へ接客する際などにも生かせる資格です。

介護職員初任者研修は、全国各地で開催されているスクールに通い資格取得を目指しますが、通常4万円〜10万円程度の費用がかかります。

厚生労働省が定めた130時間におよぶカリキュラムを全て履修し、筆記試験による修了試験に合格すれば資格を得ることができます。

介護職員初任者研修のカリキュラム

出典:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」

関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護職員初任者研修」

知識を身につけたいなら「介護福祉士実務者研修」

介護福祉士実務者研修は、介護職としてステップアップを目指す位置付けである資格であり、より質の高い介護サービスを提供するために、実践的な知識と技術の習得を目的としています。
介護職員として業務を行っていく上で必要な介護過程の展開や認知症について学ぶことができ、介護の専門家として長く働き続けるためのスキルを磨けます。

介護福祉士実務者研修は、下記で解説する介護福祉士を受験する際に必須となる資格で、初任者研修同様に全国各地で開催されているスクールに通い資格取得を目指しますが、無資格者で通常10万円〜18万円程度、初任者研修取得者で通常8万円〜15万円程度の費用がかかります。

厚生労働省が定めた450時間におよぶカリキュラムを全て履修し、筆記試験による修了試験に合格すれば資格を得ることができます。

介護職員実務者研修のカリキュラム

出典:厚生労働省「実務者研修における他研修等の修了認定」の留意点について

関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護福祉士実務者研修」

国家資格を取得したいなら「介護福祉士」

介護福祉士は、介護資格のなかで唯一の国家資格であり、国家試験に合格して登録を行うことで、国から認定を受けた介護職として活躍できます。
専門的な介護の知識や技術をもって身体上または精神上の状況に応じたケア、介護現場で働く職員の指導や育成を行うことを目的としています。

介護福祉士国家試験は、3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修を修了することで受験が可能となり、受験費用は18,380円(2023年11月現在)かかります。
第一次試験として毎年1月下旬に筆記試験、第二次試験として毎年3月上旬に実技試験があり、筆記試験の合格基準は総得点の60%程度です。

筆記試験における試験内容

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験」

関連ページ:三幸福祉カレッジ「介護福祉士になるには」

介護福祉士取得者におすすめの資格は2つ


国家資格の介護福祉士を取得した人には、さらなるキャリアアップを目指して以下の2つの資格がおすすめです。
• ケアマネジャー
• 認定介護福祉士

年収アップなら「ケアマネジャー」

介護支援専門員とも呼ばれているケアマネジャーは、介護保険サービスの利用をサポートするプロフェッショナルとして、ケアプランを作成したりサービス事業所との調整を行ったりなど、介護が必要な人の自立した生活を支援します。
介護保険法によって定められた専門職であり、ケアマネジャーを取得することで、これまで積み上げた介護職としての知識や経験を生かしてさらにキャリアアップできる上、年収アップも可能です。

ケアマネジャー試験は公的資格で各都道府県が管轄しており、毎年10月の第2日曜日に開催されている試験に合格する必要があり、受験費用は東京都で12,400円(2023年11月現在)かかります。
また、試験に合格後は、ケアマネジャー実務研修の87時間を全て受講し、都道府県に登録申請することでケアマネジャーとして活躍できます。

試験内容は、実技試験や論文試験などはなく、ほとんどの都道府県が5肢複択のマークシート方式を採用しています。

参考:公益財団法人東京都福祉保健財団「令和5年度東京都介護支援専門員実務研修受講試験」

関連ページ:三幸福祉カレッジ「ケアマネジャー(介護支援専門員)とは」

現場リーダーを目指すなら「認定介護福祉士」

認定介護福祉士は、介護職員の指導や教育、質の高い介護の実践、利用者ニーズの多様化や行動化への対応を目的に2015年に新たに設けられた民間資格です。
認定介護福祉士を取得することで、現場のリーダーとして活躍することが可能です。

認定介護福祉士になるには、認定介護福祉士認証・認定機構が実施している「認定介護福祉士養成研修」を修了することが必要です。

認定介護福祉士養成研修Ⅰ類の受講要件
・介護福祉士としての実務経験5年以上
・現任研修を100時間以上受講していること
・レポート課題を提出もしくは試験に合格すること

認定介護福祉士養成研修Ⅱ類の受講要件
・認定介護福祉士養成研修Ⅰ類を修了していること
・介護職の小チーム(ユニット等、5〜10名の介護職によるサービス提供チーム)のリーダー(ユニットリーダー、サービス提供責任者等)としての実務経験を有すること

参考:認定介護福祉士認証・認定機構「認定介護福祉士になるには」

介護の認知症ケアに人気の資格は3つ


次に、介護の認知症ケアに生かせる人気の資格は以下の3つです。
• 認知症介護基礎研修
• 認知症介護実践者研修

認知症ケアの資格を取得することで、活躍できるフィールドは広がります。

基礎知識を身につけるなら「認知症介護基礎研修」

認知症介護基礎研修は、認知症介護に携わる人が業務を行う上で、基礎的な知識や技術、実践する際の考え方を身につけることを目的とした資格です。

認知症介護基礎研修のカリキュラム
Ⅰ.認知症の人の理解と対応の基本(講義180分)
・認知症の人を取り巻く現状
・認知症の人を理解するために必要な基礎的な知識
・具体的なケアを提供するときの判断基準となる考え方
・認知症ケアの基礎的技術に関する知識

Ⅱ.認知症ケアの実践上の留意点(演習180分)
・認知症の人との基本的なコミュニケーションの方法
・不適切なケアの理解と回避方法
・病態、症状等を理解したケアの選択
・行動、心理症状(BPSD)を理解したケアの選択と工夫
・自事業所の状況や自身のこれまでのケアの振り返り

参考:厚生労働省「認知症介護基礎研修、実践者研修等のあり方およびその育成に関する調査研究事業報告書」

関連ページ:三幸福祉カレッジ「認知症介護基礎研修とは〜介護職無資格者の研修義務化について解説〜」

理解を深めたいなら「認知症介護実践者研修」

認知症介護実践者研修は、介護施設や在宅に関わらず、認知症の原因となる疾患や容態に応じて、認知症の患者や家族の生活の質の向上を図る対応や技術の習得を目的とした資格です。

認知症介護実践者研修カリキュラム

参考:厚生労働省「認知症介護基礎研修、実践者研修等のあり方およびその育成に関する調査研究事業報告書」

関連ページ:三幸福祉カレッジ「認知症介護実践者研修」

介護の資格は他にも13種類!わかりやすくご紹介


介護資格には上記以外にも多数存在します。その中でも主な13種類をご紹介します。
• 社会福祉士・・・身体的・精神的な障害を持つ人や環境上の理由から日常生活を送るのが困難な人に対する相談業務を行う(国家資格)
• 介護事務・・・介護の現場を事務の面から支えるエキスパート
• 介護予防運動指導員・・・高齢者に快適な生活を送っていただくために、筋力トレーニングや運動を通した身体ケアを行う
• 重度訪問介護従業者・・・重度の肢体不自由者で、日常的にサポートを必要とする人に介護サービスを提供する
• 難病患者等ホームヘルパー・・・難病患者等の生活の質の向上を目指し、多様化するニーズに対応して適切な訪問介護サービスを提供する
• 移動介護従業者(ガイドヘルパー)・・・四肢まひ等や全身にわたる機能障害を抱える人の外出・移動の方法として車椅子を使用した介助を行う
• 福祉住環境コーディネーター・・・高齢者などに快適な住環境を提案するアドバイザー
• レクリエーション介護士・・・高齢者へ喜びや生きがいを与え、笑顔にできる介護職員を育成
• 福祉用具専門相談員・・・福祉用具の選び方や使用方法をアドバイスする専門職
• サービス提供責任者・・・訪問介護事業所に設置する必要があり、介護サービス提供に関する責任者
• 精神保健福祉士・・・精神性の疾患を持つ人が、できる限り自立した生活を送れるようサポートする
• 理学療法士・・・ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、運動療法や物理療法などを活用して、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職(国家資格)
• 作業療法士・・・障害のある人に対して日常生活や創作余暇活動、就労などのあらゆる作業を通して、機能の向上を図る(国家資格)

介護の資格を取得するまでの流れ


介護資格にはさまざまな種類があることを紹介しましたが、では実際に資格取得を目指すにはどのように進めていけば良いのでしょうか。
以下で資格を取得するまでの流れを解説します。

必要な資格を決める

まず、自身の状況とキャリアの方向性を考慮し、必要な資格を決めることが重要です。
例えば、スキル向上を追求する場合、介護福祉士実務者研修など、将来に役立つ資格を優先的に取得することが有益です。

資格を取得するまでの計画を立てる

必要な資格が決定した後は、受験要項を確認し、受験可能な資格を段階的に取得する計画を立てます。
資格取得には時間がかかるため、計画的に進めていくことが最も効果的です。

独学が困難なら福祉教育専門学校に入学する

独学で資格取得を目指す人もいますが、モチベーションを保つのはとても大変です。
独学が困難だと感じた人の場合は、介護の資格を取得できる福祉教育専門学校に入学することがおすすめです。
特に、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などは、通学や通信講座を併用して受講できる専門学校が多数存在します。
初めて介護の資格取得を目指す人や働きながら資格取得を目指す人にとっては、自分のペースで学びながらも、共に資格取得を目指す仲間もできるため、よりモチベーションを保ちながら効率的に学習を進めることができます。

まとめ


今回は、介護の資格について、目的別に資格の取り方や取得するまでの流れを交えて解説しました。

初任者研修や実務者研修、介護で唯一の国家資格である介護福祉士などの資格をはじめ、ケアマネジャーや認定介護福祉士などのキャリアアップを目指せる資格、認知症ケアの技術を深く習得できる資格など、実に多様です。
業務によって必要になる資格は異なりますので、自分に合った資格を決めて計画を立て、福祉教育専門学校を上手に活用して資格取得を目指しましょう。

この記事の監修者

三幸福祉カレッジ 編集部

実務者研修・初任者研修を全国で開講している三幸福祉カレッジです。介護の仕事や資格について皆さんが疑問に思っていることや気になること、話題の情報を更新しています。

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