介護福祉士に合格するための勉強方法とは?勉強時間や受かるコツを解説-三幸福祉カレッジ

お知らせ

2024.05.31試験情報
介護福祉士に合格するための勉強方法とは?勉強時間や受かるコツを解説

介護福祉士に合格するための勉強方法とは?勉強時間や受かるコツを解説


介護で唯一の国家資格である介護福祉士。
試験は毎年1月下旬に実施され、約8万人が受験します。
合格率は毎年70%前後であり、試験範囲の広さから事前の対策が合格への近道です。
そこで今回は、介護福祉士を目指す人向けに、効果的な勉強方法を、勉強時間や受かるコツも交え解説します。

1.介護福祉士とは?


介護福祉士とは、他の介護資格である初任者研修や実務者研修などとは異なり、介護で唯一の国家資格です。
介護福祉士の資格を取得して登録することで、国が認める介護職員として活躍できます。
介護福祉士は、専門知識と技術を駆使して利用者の身体と精神のケアを行うほか、現場の職員の指導や育成にも携わります。
資格を取得することで、介護の専門知識を保有しているとみなされるため、就職や転職に有利です。
一度取得すれば全国どこでも通用し、更新もないため、一生ものの価値があります。

▼関連記事
介護福祉士の仕事内容は?将来性や具体的な仕事内容を解説
介護福祉士の平均年収はいくら?給料アップのために知りたいお金事情を解説

2.介護福祉士国家試験の合格率

出典:厚生労働省「介護福祉士国家試験の受験者・合格率の推移」

2024年1月(筆記)および3月(実技)に実施された第36回介護福祉士国家試験では、受験者74,595人に対し合格者は61,747人で、合格率は82,8%でした。
過去10年間の合格率の推移を見ると、2016年以降の受験要件変更により、傾向が変わりました。
実務経験ルートの追加に伴い、介護職には実務者研修の修了が必須となったためか、受験者数が減少し合格率が上昇しています。
介護福祉士国家試験における合格基準は、筆記試験では総得点125点に対し得点67点以上の者(総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度で補正。配点は1問1点)、さらに以下の項目でご紹介する11科目群全てにおいて得点があった者です。
また、実技試験では筆記試験の合格者のうち、総得点100点に対し得点53.33点以上の者(総得点の60%程度を基準とし、課題の難易度で補正)です。

引用:厚生労働省「第36回介護福祉士国家試験の合格基準および正答について」

関連記事:【速報】第36回(2024年1月実施)介護福祉国家試験合格発表!合格率や合格者数・合格基準をご紹介

3.介護福祉士国家試験の概要


介護福祉士国家試験は、筆記試験が例年1月下旬の日曜日、実技試験が例年3月上旬の日曜日に実施されています。
上記の項目でも記した「11科目群」、いわゆる出題科目は以下の表のとおりです。

出典:公益財団法人社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験合格基準」

試験時間は午前と午後に分かれており、午前が10時〜11時40分の100分間、午後が13時35分〜15:35分の120分間です。
試験問題形式は5肢択一のマークシート方式で、問題数は午前が63問、午後が62問で構成されています。

4.働きながら合格するための効率の良い3つのポイントとは?


介護福祉士国家試験を受験するには、介護現場での実務経験が3年以上必要なため、働きながら合格を目指す人が多いです。
働きながら国家試験の合格を目指すためには、以下に挙げた効率の良い勉強方法を行っていくのがポイントです。
ポイント① 参考書は何冊も購入しない
ポイント② 過去問を徹底的に解く
ポイント③ すきま時間をうまく活用する

ポイント①参考書は何冊も購入しない

複数の参考書を活用すると学習範囲にムラが生じ、試験に対応できなくなりますので、1冊の参考書を選び繰り返し学習することが大切です。
インプット用のテキストとアウトプット用の問題集を1冊ずつ選んで、徹底的に解きます。
浅く広く参考書を見るのではなく1冊を集中して学習し、自信を持って学習したと思えるように取り組みます。
そして、自分が読みやすく学習しやすい参考書を選ぶことで、学習効率がアップします。
個人によって学習の進め方は異なりますが、1冊を完璧に理解することを目標にしてみましょう。

ポイント②過去問を徹底的に解く

勉強しても、初めて見る形式の問題は時間がかかりミスも起きやすいです。
試験本番で実力を発揮するためには、まずは問題に慣れることが不可欠です。
過去問を徹底的に解くことで、問題の形式や傾向を把握し、苦手な分野も確認できますので、試験の傾向をつかむためにも最低過去3年分は解くよう心がけましょう。
なかには難問もあるため、過去問を繰り返し解き、重要な問題を見極める能力も重要です。
筆記試験の過去問は、公益財団法人社会福祉振興試験センターの「介護福祉士国家試験・過去の試験問題」からチェックできます。

ポイント③すきま時間をうまく活用する

働きながら合格するには、すきま時間を活用することが重要です。
通勤や休憩などの時間を積極的に利用して、効率的に勉強しましょう。
たとえ10分、15分であっても、毎日コツコツと積み重ねることで、1週間で1時間〜2時間以上の学習時間を確保できます。
最近では、介護福祉士試験向けのアプリも多数存在していますので、すきま時間に取り組みやすいものを活用してみましょう。

5.介護福祉士の試験に受かる3つのコツを紹介


ここでは、 介護福祉士の試験に合格するための3つのコツ をご紹介します。
コツ① 得意分野で点数を稼ぐ
コツ② 時間配分を意識して勉強する
コツ③ 試験に向けて体調を整える

コツ①得意分野で点数を稼ぐ

介護福祉国家試験では全分野で点数を得る必要があるため、全分野を均等に学習しておくことも求められますが、学習を進めていくと得意な分野や苦手な分野が必ず出てきます。
全分野を均等に学習するあまり、試験本番において得意分野で点数を稼ぐことができなくなってしまう恐れもあります。
実際、苦手分野では満点を取る必要はなく、得意分野を重点的に学ぶことでその分野で高得点を期待できるため、できる限り得意分野で点数をカバーできるように心得ておきましょう。

コツ②時間配分を意識して勉強する

試験対策の一環として模擬試験などを活用してみましょう。
試験本番はどうしても緊張しますので、模擬試験を受験しておくことで、緊張した状態でどの程度の実力が発揮できるかが把握できます。
試験本番と同じ制限時間内で解く癖をつけ、試験全体の分量と時間配分を把握し、試験本番は少しでも落ち着いて臨めるよう準備しましょう。

コツ③試験に向けて体調を整える

最も重要なことは、試験に向けて体調を整えることです。
勉強が万全であっても、試験本番に体調不良では実力を発揮できません。
特に筆記試験は寒い1月下旬に実施されるため、体調を整え、暖かい服装で臨みましょう。
また、過度な勉強で生活リズムを乱すことは避け、無理をせず自分のペースで勉強を進めていくことが合格に近づくコツです。

6.介護福祉士の勉強方法は独学でも可能?


介護福祉士の勉強方法として独学があります。
独学では通信講座やスクールに通学するよりも費用を抑えられるメリットはありますが、相談相手やスケジューリングを自ら管理しなければならず、モチベーションの維持がとても難しいというのがデメリットです。
一方、通信講座やスクールに通学する場合は、専門講師による解説や最新情報の提供があり効率的な学習が可能ですが、時間や費用の面でのデメリットもあります。
独学と通信講座およびスクールとのそれぞれのメリット、デメリットを理解した上で、自分に合った勉強方法を選択しましょう。

関連ページ:三幸福祉カレッジ 介護福祉士受験対策講座

7.まとめ


今回は、介護福祉士を目指す人向けに、効果的な勉強方法を、勉強時間や受かるコツも交え解説しました。
働きながら介護福祉士国家試験の合格を目指すためには、参考書は何冊も購入しない、過去問を徹底的に解く、すきま時間をうまく活用することが重要です。
また、試験本番に向けては、得意分野で点数を稼ぐ、時間配分を意識して勉強する、体調を整えることを心がけておくことがコツです。
これらのことを意識して、ぜひ介護福祉士の資格取得を目指しましょう!

△介護の資格取得なら介護職員初任者研修の三幸福祉カレッジトップへ