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  • ケアプランとは?種類や作成方法、書き方のポイントをわかりやすくご紹介
    2022.10.13

    介護コラム

    ケアプランとは?種類や作成方法、書き方のポイントをわかりやすくご紹介

    ケアプランとは?種類や作成方法、ポイントについて解説 ケアマネジャーが行う重要な業務のひとつに「ケアプラン」があり、介護サービスを利用する高齢者や家族にとっても欠かすことのできない書類です。 しかし、これからケアマネジャーを目指す人や、新たにケアマネジャーになった人の中には「ケアプランってどういうもの?」「どのように作成するの?」と悩む人も多いです。 そこで今回は、ケアプランの種類や作成方法などを、ポイントを交え解説します。 ケアプランとは ケアプラン(介護サービス計画書)とは、アセスメントによって明らかとなった、利用者と家族のこれからの生活への意向(希望)と解決するべきニーズに向けて、どのようなサービスを提供し解決と達成を図るのかを計画書にしたものです。 ケアプランの種類 ケアプランは、対象者やサービスの内容などによって ・居宅サービス計画書 ・施設サービス計画書 ・介護予防サービス計画書 の3種類に分類されます。 それぞれのサービス計画書を、以下で詳しく解説していきます。 居宅サービス計画書 居宅サービス計画書とは、要介護1〜要介護5の認定を受けた方が在宅サービスを利用する際に必須で、住み慣れた自宅で自分らしい生活を継続できるよう、利用者と家族の意向(希望)、介護保険サービス、地域の社会資源などを組み合わせ、最適な支援を提供するために作成するケアプランです。 居宅サービスには ・訪問サービス・・・訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導 ・通所サービス・・・通所介護(デイサービス)、通所リハビリテーション ・短期入所サービス・・・短期入所生活介護ショートステイ、短期入所療養介護 ・その他のサービス・・・福祉用具のレンタルや購入、住宅改修、特定施設入居者生活介護 などがあります。 居宅介護支援事業所のケアマネジャーが、利用者と家族の状況を把握、分析して作成するのが一般的です。 施設サービス計画書 施設サービス計画書は、要介護1〜要介護5の認定を受けた方が施設サービスを利用する際に必須で、施設において自分らしい生活を送れるよう、最適な支援を提供するために作成するケアプランです。 施設サービスには ・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) ・介護老人保健施設 ・介護療養型医療施設 ・介護医療院 などがあり、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)については、原則要介護3以上の認定を受けた方が対象です。 利用者が入居する施設のケアマネジャーが、利用者の身体状況を把握、分析して作成するのが一般的です。 介護予防サービス計画書 介護予防サービス計画書は、要支援1、要支援2の認定を受けた方が介護予防サービスや介護予防・生活支援サービスを利用する際に必須で、要介護状態になることを予防しながら住み慣れた地域で自分らしい生活を継続できるよう、最適な支援を提供するために作成するケアプランです。 介護予防サービスには ・訪問サービス・・・介護予防訪問介護、介護予防訪問入浴介護、介護予防訪問看護、介護予防訪問リハビリテーション、介護予防居宅療養管理指導 ・通所サービス・・・介護予防通所介護(デイサービス)、介護予防通所リハビリテーション(デイケア) ・短期入所サービス・・・介護予防短期入所生活介護(ショートステイ)、介護予防短期入所療養介護(医療型ショートステイ) ・その他のサービス・・・介護予防福祉用具のレンタルや購入、介護予防住宅改修、介護予防特定施設入居者生活介護 などがあります。 利用者が住む地域にある地域包括支援センターの主任ケアマネジャーや保健師、社会福祉士などが、利用者の課題や背景を把握、分析して作成するのが一般的です。 参考ページ:厚生労働省「介護サービスの種類」 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0521-3c_0014.pdf 参考ページ:介護の人事労務ナビ「ケアプラン(介護サービス計画書)とは?作成の目的と書き方を紹介」 https://care-infocom.jp/article/3185/ ケアプランの作成方法 ケアプランは、居宅や施設、介護予防の各サービスにおける専門家であるケアマネジャーが作成することが一般的ですが、利用者や家族、支援者などが作成することも可能で、セルフケアプランとも呼ばれています。 ケアマネジャーが作成する場合 利用者や家族から身体状況や希望をヒアリングし、ケアマネジャーがケアプランの原案を作ります。 そして、利用者や家族を含めた関係者が集まり、原案をもとにして具体的な内容や介護の目指す方向性などを確認し合うのが、サービス担当者会議です。 こうした検討を重ねてケアプランを決定します。 ケアプランは、利用者や家族が抱えている課題を把握、分析してから、課題解決に向けた目標をもって作成します。この課題を把握、分析することをアセスメントといいます。 アセスメントの詳細は、以前解説した関連記事「ケアマネに必須!介護におけるアセスメントのポイントやアセスメントシートについて解説をご覧ください。 https://www.sankofukushi.com/news/caremane_asses_column/ 以下では、具体的なケアプランの内容を表にまとめ解説します。 ケアプラン(居宅サービス計画書) 居宅サービス計画書は、合計7枚で構成されています。 利用者や家族が作成する場合(セルフケアプラン) 利用者や家族が作成するセルフケアプランは、ケアマネジャーがケアプランを作成する流れと基本的には同じです。 しかし、利用者が住む市区町村への届け出をはじめ、介護サービス事業所の情報収集や利用の手続き、サービス事業所や関係者との連絡、毎月にサービス利用実績の報告などが必要なため、利用者や家族がケアプランを作成することは負担が大きいです。 参考文献:荘村明彦「プロとして知っておきたい!介護保険のしくみと使い方」中央法規出版.2021.p.39 ケアマネジャーがケアプランを作成する際のポイント ケアマネージャーがケアプランを作成する際は ・利用者や家族の意向や希望を反映させる ・利用者のニーズに優先順位をつける ・定期的にケアプランを見直す ことがポイントです。 利用者や家族の意向や希望を反映させる ケアプランは、利用者のために作成するものですので、利用者や家族の意向に耳を傾けたうえで、ケアプランに記載した内容が利用者や家族の希望に沿ったものになっているかを確認します。 利用者のニーズや課題を明確にする 利用者が生活の中で、何を大切にしたいのか、何ができるのかなど、利用者のニーズや課題を明確にすることで、より良い介護サービスの提供につながります。 定期的にケアプランを見直す 月1回以上、ケアマネジャーは利用者宅を訪問して最新の健康状態や生活状況などを把握するとともに、適切に介護サービスが提供できているかを確認し、必要に応じて新たなケアプランを作成します。 参考ページ:介護の人事労務ナビ「ケアプラン(介護サービス計画書)とは?作成の目的と書き方を紹介」 https://care-infocom.jp/article/3185/ まとめ 今回は、ケアマネジャーの業務で必須のケアプランの作成について、種類や作成のポイントなどを解説しました。 ケアプランは、利用者が介護サービスを利用する際の大切な計画書です。 ケアマネジャーが、利用者や家族の意向や希望をヒアリングし、ニーズや課題を明確化したうえでケアプランを作成することで、利用者への最適な介護サービスの提供につながりますので、ぜひ実践してみましょう!

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  • 【初めての方へ】訪問介護とは?サービス内容や費用についてご紹介
    2022.10.13

    介護コラム

    【初めての方へ】訪問介護とは?サービス内容や費用についてご紹介

    訪問介護とは?サービス内容や費用について紹介 介護サービスには様々な種類があります。この記事では、訪問介護について、サービス内容や費用について紹介します。 訪問介護とは 「訪問介護とは、訪問介護員が利用者の居宅を訪問し、入浴・排せつ・食事等の介護、調理・洗濯・掃除等の家事等を提供するもの」と定義されています。 利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、訪問介護員が身体介護や生活援助のサービスを行います。通院などを目的とした乗車・移送・降車の介助サービスを提供する事業所もあります。 訪問介護員として業務に従事するためには、「介護職員初任者研修」等の資格が必要です。 参考:どんなサービスがあるの? - 訪問介護(ホームヘルプ)【厚生労働省】 ▼訪問介護員の資格等要件 介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者、旧介護職員基礎研修修了者、旧ホームヘルパー1級・2級課程修了者、 ※生活援助従業者研修修了者は生活援助のみ提供可 訪問介護のサービス内容 訪問介護のサービス内容は、「身体介護」「生活援助」「通院等乗降介助」の3類型に区分されます。 身体介護 利用者の身体に直接接触して行われるサービスのことです。 例)入浴介助、排せつ介助、食事介助、移動・移乗介護など 生活援助 身体介護以外で、利用者が日常生活を営むことを支援するサービスのことです。利用者が単身、家族が障害・疾病などのため、本人や家族が家事を行うことが困難な場合に行われます。 例)調理、洗濯、掃除、ベッドメイク、買い物、薬の受け取りなど 通院等乗降介助 車での通院等のための乗車または降車の介助のことです。乗車前・降車後の移動介助等の一連のサービス行為を含みます。 参考:各介護サービスについて【厚生労働省】 訪問介護で受けられないサービス 訪問介護では、ケアマネジャーが作成したケアプランに基づいて訪問介護員が介護サービスを提供します。そのため、ケアプランにないサービスを受けることはできません。 また、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることを目的としており、次のようなサービスを受けることはできません。 ・直接利用者の援助に該当しないサービス (例)利用者の家族のための家事や来客の対応 など ・日常生活の援助の範囲を超えるサービス (例)草むしり、ペットの世話、大掃除、窓のガラス磨き、正月の準備 など ・医療行為 (例)人工呼吸器の管理、褥瘡の処置、自己導尿、敵便など ※医師や看護師の指示に基づく「医療的ケア」は、事業所及び訪問介護員が所定の要件を満たす場合に限り、認められます。 また、「生活援助」については、先述のとおり、利用者が単身、家族が障害・疾病などのため、本人や家族が家事を行うことが困難な場合に行われるサービスです。利用者が家族と同居している場合には、正当な理由が認められない限り、介護保険を利用して「生活援助」の介護サービスを受けることはできません。 参考:各介護サービスについて【厚生労働省】 訪問介護の費用 要介護1~5認定を受けた方の利用者負担額は、以下の表のとおりです。 サービス内容・利用時間により金額が設定されています。また、介護保険により利用者負担は1割となります。 参考:どんなサービスがあるの? - 訪問介護(ホームヘルプ)【厚生労働省】 まとめ 訪問介護では、訪問介護員が利用者宅を訪問し、身体介護や生活援助などのサービスを提供する 訪問介護にはできること・できないことがある サービス利用にかかる利用者負担額は1割(要介護1~5の場合) 訪問介護員として働くには、「介護職員初任者研修」等の資格が必要 訪問介護について紹介しましたが、いかがでしょうか。訪問介護員として働く場合にも、訪問介護を依頼する場合にも、サービス内容やできること・できないことを正しく理解して、ご利用者の自立した日常生活をサポートしていきましょう。

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  • ナーシングホームとは?グループホームと何が違うの?違いや特徴をわかりやすくご紹介
    2022.10.13

    介護コラム

    ナーシングホームとは?グループホームと何が違うの?違いや特徴をわかりやすくご紹介

    ナーシングホームとは?グループホームとの違いや特徴をご紹介 ナーシングホームという施設があることをご存じでしょうか? 昨今、要支援や要介護の認定を受けて介護施設へ入居し、身体状態の変化に伴い病院へ入院、そして退院後に以前入居していた介護施設へ戻ることができず、在宅介護を強いられ、家族の介護負担にもなっています。 そこで注目されているのが、ナーシングホームです。 ナーシングホームは、家族をはじめ医師や看護師、介護士や地方自治体など、さまざまな人が連携しながら高齢者を支える地域包括システムとしても期待されています。 今回はナーシングホームについて、特徴や生まれた背景、グループホームとの違いなどを交え解説します。 ナーシングホームとは ナーシングホームとは、一般的な有料老人ホームの中に、医療的ケアを行うための看護師が24時間365日常駐するとともに、入居者に対し日常的なサポートを行う介護スタッフも在籍している、いわば病院と介護施設の両方の良さを兼ね備えたホームです。 入居者は身体状態が悪化しても、他の施設への転居を必要としないことが多いため、住み慣れた地域で安心して生活を継続できます。 グループホームとの違い グループホームは、認知症対応型共同生活介護と呼ばれ、その名の通り、認知症の人が少人数で落ち着いた環境の中で生活できるよう、認知症に特化した介護サービスを提供しています。 一方のナーシングホームは、認知症の人だけでなく、胃ろうやたん吸引といった医療的ケアが必要な人をはじめ、寝たきりやがん、脳血管疾患など医療依存度が高い人の受け入れ体制も整えているケースが多いです。 ナーシングホームが生まれた背景 ナーシングホームは、アメリカにおいて1960年代から高齢者に長期ケアを提供する専門施設として発展してきました。 アメリカでは、年々家族の人数が減るとともに女性の就業率が高まったことで、家族による介護が減少しました。 一方で、高齢者の多くは自宅や住み慣れた地域で暮らすことを望んでいますが、身体状態の変化に伴って自立した生活が営めなくなると、長期での介護施設への入居を余儀なくされます。 そのような社会環境の中で、24時間体制の医療を受けながら、日常生活における介護も受けることができるナーシングホームが広がっていきました。 現在の日本においても、超高齢化社会と呼ばれる時代に突入し、アメリカと同様の状況になりつつあります。 出典:内閣府 「高齢化の現状と将来像」 https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/zenbun/pdf/1s1s_01.pdf 内閣府が示している令和元年高齢社会白書によると、年間死亡数は2020年で約141万人だったのが、2040年にはピークとなる約168万人と推計されています。(図1-1-2) 出典:内閣府 「高齢期の生活に関する意識」 https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/zenbun/pdf/1s3s_04.pdf そして、2019年の調査において、完治が見込めない病気の場合に迎えたい最期の場所として、60歳以上の約半数が住み慣れた自宅で最期を迎えたいと回答しています。(図1-3-13) 出典:内閣府 「高齢期の生活に関する意識」 https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/zenbun/pdf/1s3s_04.pdf さらに、約3割近くの人が孤立死を身近に感じていると回答しています。(図1-3-14) 上記で表した通り、日本の高齢者の多くが住み慣れた自宅で最期を迎えたいと望む一方で、少子化や核家族化による家族の介護負担増加、医療ニーズに対応できる介護施設がない、病院病床の不足などの背景から、日本においてもナーシングホームが発展し始めています。 ナーシングホームの特徴 ナーシングホームは ・医療体制と介護体制の両立 ・精神疾患の対応が可能な場合がある などの特徴があります。 それぞれの特徴を、以下で詳しく解説します。 医療体制と介護体制の両立 ナーシングホームは、1つの施設で看護師が24時間常駐して健康管理を行っていいるとともに、介護士が食事や排泄などの介護サービスを提供しているため、看護師と介護士が入居者の情報を共有しやすく、体調に異変が生じた際も迅速に対応できるというメリットがあります。 また、協力医療機関の医師による訪問診療や往診を実施するほか、医療設備が充実しているため、幅広い医療処置や看取りなどにも対応しているケースも多いです。 精神患者の対応が可能な場合も それぞれのナーシングホームにより受け入れ可能な状態は異なりますが、一般的な介護施設で受け入れ不可とされるケースがある、うつ病などの精神患者の受け入れ体制を整えている場合もあります。 併せて、厚生労働大臣が定める特定疾病等とされている、末期がんやパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの患者の受け入れを行っているナーシングホームもあります。 まとめ 今回は、超高齢化社会を迎え、多様化する医療や介護のニーズに対応できる施設として注目されるナーシングホームについて、特徴や生まれた背景、グループホームとの違いなどを交え解説しました。 ナーシングホームは、高齢者が地域で生活を継続できるメリットはありますが、依然として住み慣れた自宅で最期を迎えたい人も多いです。 高齢者を支える家族が介護における知識や技術を習得することで、要介護者の安心と自宅での生活につながりますので、この機会に介護の資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 家族や周囲で介護に困った人のために活かせますよ!

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  • 【2022年最新】介護福祉士国家試験の難易度について解説!合格率は?受験条件は?
    2022.09.26

    介護コラム

    【2022年最新】介護福祉士国家試験の難易度について解説!合格率は?受験条件は?

    介護福祉士国家試験の合格ライン 介護福祉士を目指してみたいけれど、気になる難易度。「試験なんて長らく受けてないし、国家試験なんて合格できるのかしら?」と不安に思われる方もいらっしゃると思います。 この記事では、介護福祉士の合格率や受験条件などを、2022年の最新情報で、わかりやすく解説します。まずは気になる介護福祉士の合格ラインから見ていきましょう。 介護福祉士国家試験には、筆記試験と実技試験があります。筆記試験は全員受験、実技試験は一部の対象者のみ受験となります。それぞれの合格基準は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページにて公開されています。 筆記試験 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点があり、かつ以下の試験科目11科目群すべてにおいて得点があった場合に、合格となります。 配点は、1問1点の125点満点です。 [1] 人間の尊厳と自立、介護の基本 [2] 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術 [3] 社会の理解 [4] 生活支援技術 [5] 介護過程 [6] こころとからだのしくみ [7] 発達と老化の理解 [8] 認知症の理解 [9] 障害の理解 [10] 医療的ケア [11] 総合問題 実技試験 実技試験の合格ラインとしては、「課題の総得点の60%程度を基準として、課題の難易度で補正した点数以上の得点の者を実技試験の合格者とする。」と記載があります。 実技試験も気を抜くことができませんね。 ※筆記試験、実技試験ともに、問題の難易度により、合格ラインの点数が補正される場合があります。 出典:[介護福祉士国家試験]合格基準:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 介護福祉士国家試験の合格率 第34回(令和3年度)介護福祉士国家試験の合格率は、72.3%でした。 過去6年間の合格率の推移は、以下の表のとおりです。 以前は、合格率が50%前後となっていた時期もありましたが、平成28年度に実務者研修が義務化されてからは、70%前後で推移しています。 平成28年度から昨年度までの6年間の総計で合格率を出すと71.7%です。 介護福祉士は、国家資格の中でも、合格を目指しやすい資格といえるでしょう。 しかし、油断は禁物です。合格率が70%ということは、10人に3人は不合格ということを意味します。 きちんとした試験対策が必要なことに変わりはありません。 参考:第34回介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移(厚生労働省) 介護福祉士国家試験の受験条件 介護福祉士国家試験の受験要件を満たすには、4つのルートがあります。 実務経験ルート 介護施設等で働きながら、介護福祉士を目指すルートで、受験者の90%ほどを占める、最もスタンダードなルートです。 3年以上(従業期間3年以上(1,095日以上)、従事日数540日以上)介護等の業務に従事した方で、介護福祉士実務者研修を修了した方 介護等の業務への従事期間は、受験年度の3月31日までに満たす見込みがあれば、受験することができます。介護福祉士実務者研修についても、受験年度の3月31日までに修了する見込みがあれば、受験することができます。 ※受験年度によっては、実務者研修の修了期限が異なる場合があるため注意しましょう。 介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修(第1号研修または第2号研修)を修了している方は、介護福祉士実務者研修の修了と読み替えることができます。 このルートでは、実技試験は免除されます。 養成施設ルート 高等学校等を卒業後、介護福祉士養成施設へ通うルートです。 介護福祉士養成施設を平成29年4月以降に卒業(修了)した方 このルートでも、実技試験は免除されます。 福祉系高校ルート 福祉系高校に通うルートです。入学したタイミングや学校の種類により、条件が異なります。 ・平成21年度以降に、福祉系高校に入学して、必要な科目を履修して卒業した方 ・特例高校(高校:平成21~25、28~30年度・専攻科:平成21~25、28~31年度)に入学して、卒業した翌日以降に9ヶ月以上(従業期間9ヶ月以上(273日以上)、従事日数135日以上)介護等の業務に従事した方 ・平成20年度以前に、福祉系高校に入学して、必要な科目を履修して卒業した方 経済連携協定(EPA)ルート 経済連携協定(EPA)介護福祉士候補者のためのルートです。 EPA介護福祉士候補者であって、3年以上(従業期間3年以上(1,095日以上)、従事日数540日以上)介護等の業務に従事した方 ※EPA介護福祉士候補者とは 公益社団法人国際構成事業団が紹介した受入期間と締結した雇用契約に明示された受け入れ施設において、研修責任者の監督の下で日本の介護福祉士資格を取得することを目的として研修を受けながら就労するインドネシア人、フィリピン人およびベトナム人のことです。 参考:[介護福祉士国家試験]受験資格:福祉系大学等:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 介護福祉士国家試験の内容 筆記試験 試験日 毎年1月下旬に実施されます。 令和4年度(第35回)の試験日は、令和5年1月29日(日)です。 試験会場 以下の35都道府県の各会場にて実施されます。※試験内容は同じです。 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 試験内容 筆記試験の出題形式は、五者択一を基本とするマークシート式で、出題数は125問です。 総合問題では、4領域(人間と社会、介護、こころとからだのしくみ、医療的ケア)の知識及び技術を横断的に問う問題を、事例形式で出題されます。 お昼休憩をはさみ、午前・午後で実施され、総試験時間は220分となっています。 午前 [領域:人間と社会] ・人間の尊厳と自立 ・人間関係とコミュニケーション ・社会の理解 [領域:こころとからだのしくみ] ・こころとからだのしくみ ・発達と老化の理解 ・認知症の理解 ・障害の理解 [領域:医療的ケア] ・医療的ケア午後 [領域:介護] ・介護の基本 ・コミュニケーション技術 ・生活支援技術 ・介護過程 [総合問題] ・総合問題 出題例 実際にどのような問題が出題されるのか、ご覧いただくと、イメージがつくと思いますので、過去問より抜粋して掲載します。 以下の問題は、第34回(令和3年度)介護福祉士国家試験の筆記試験にて、実際に出題されたものです。 5つの文章から適切なものを1つ選ぶ、五者択一式の問題です。 [問題 19]利用者の自立支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。 1 利用者の最期の迎え方を決めるのは,家族である。 2 利用者が話しやすいように,愛称で呼ぶ。 3 利用者が自分でできないことは,できるまで見守る。 4 利用者の生活のスケジュールを決めるのは,介護福祉職である。 5 利用者の意見や希望を取り入れて介護を提供する。 解答:5 出典:[介護福祉士国家試験]過去の試験問題:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 実技試験 試験日 毎年3月上旬に実施されます。 令和4年度(第35回)の試験日は、令和5年3月5日(日)です。 試験地 東京都、大阪府(2試験地) 試験内容 介護等に関する専門技能を問われます。 ※実技試験については、福祉系高校ルートと経済連携協定(EPA)ルートの一部の方を除き、介護福祉士国家試験を受験する大半の方が免除対象となっています。 参考:[介護福祉士国家試験]試験概要:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター [介護福祉士国家試験]出題基準・合格基準:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 介護福祉士を目指すなら三幸福祉カレッジ! 三幸福祉カレッジでは、介護福祉士を目指す方のために、受験対策講座をご用意しています。 三幸福祉カレッジの受験対策講座を受講した方の合格率は、なんと97.8%※!全国平均の73%を大きく上回ります。※Web学習コース+全国統一模擬試験(自宅模試)のセット。受講者アンケート回収率82.8%。 介護福祉士国家試験受験する方の多くは、現役の介護職員です。限られた時間の中で、合格を目指すためには、試験の傾向とポイントを押さえたムダのない学習が必要です。 三幸福祉カレッジの受験対策講座では、出題傾向を教材作成チームの講師陣が分析し、作成したオリジナル問題を使うことにより、お忙しい方でも効率的に学習をしていただけます。 実際に教室で、講義と演習を繰り返し、知識の定着を図る通学コースに加え、「通信コース」もご用意しています。 筆記通信コースでは、通学コースでも使用しているオリジナル問題を使い、自宅で学習を進めることができます。 また、WEB学習コースでは、スマートフォンやタブレット等があれば、学習ができるので、通勤途中や仕事の休憩時間などの隙間時間も有効活用できるとご好評をいただいています。 ぜひ、一度資料請求をしていただき、ご自身にあったコースをお選びください。 無料オンラインセミナーも実施しています。 一緒に介護福祉士の合格を目指しませんか。 まとめ 介護福祉士の合格率は70%前後を推移 筆記試験は五者択一のマークシート式 合格基準は60%以上の得点率 ただし、各科目に得点が必要であり、0点科目があると不合格 実務経験ルートの場合は実技試験免除 介護福祉士は、国家資格のなかでは、比較的合格を目指しやすい資格です。 受験するまでの実務経験や研修受講、筆記試験に合格するための専門的な知識は必要ですが、働きながら目指す人が90%以上を占めるため、受験者の年齢層も幅広く、どなたでもチャレンジすることができます。 世の中の変化の激しい今、ますます需要が高まる介護福祉士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。 ▼各種SNSも実施しています。今回のようなお役立ち情報も更新しますので、ぜひフォローしてみてください♪

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  • 介護福祉士と社会福祉士の違いは?共通点も解説
    2022.09.26

    介護コラム

    介護福祉士と社会福祉士の違いは?共通点も解説

    少子高齢化が進んでいる日本において、高齢者や障がい者福祉は、社会の抱える大きな課題となっています。 行政から民間まで、福祉に関わるサービスが幅広く提供されるようになり、それに伴って、福祉や介護に関わる、より専門的な仕事も増えてきました。 その専門的な仕事の代表として、介護福祉士や社会福祉士があります。 この二つは「社会福祉士及び介護福祉士法」という法律で制定された関係性の深い資格ですが、それぞれ仕事の内容や資格取得方法が異なります。 そこで今回は、介護福祉士と社会福祉士について、違いや共通点、取得のメリットなどを交えて解説します。 介護福祉士と社会福祉士の違い まず、社会福祉士及び介護福祉士法でのそれぞれの定義についてご紹介します。 介護福祉士については「専門的知識及び技術をもって、身体上または精神上の障害があることにより、日常生活を営むのに支障がある者につき、心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して、介護に関する指導を行うことを業とする者」と定義しています。 また、社会福祉士については「専門的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること又は環境上の理由により、日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言や指導、その他の援助を行うことを業とする者」と定義しています。 定義に基づき、2つの福祉士の異なる点を、以下で具体的に解説していきます。 参考:厚生労働省 社会福祉士及び介護福祉士法 https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=82021000&dataType=0&pageNo=1 仕事内容の違い 介護福祉士は、寝たきりや認知症の高齢者、身体や知的に障がいなどで介護が必要な方に対し、身体に直接接触して行う身体介護、調理や洗濯、掃除といった生活支援、利用者や介護をしている家族に対しての助言や相談、地域活動の情報提供や参加支援、就労支援といった社会活動支援などを行います。 主な職場としては、介護老人保健施設や障がい者支援施設、特別養護老人ホームといった施設サービス事業所、訪問介護やデイサービス、グループホームといった在宅サービス事業所、市町村や社会福祉協議会などです。 一方の社会福祉士は、高齢者、身体や知的の障がい者、子どもやその家族、入院患者や低所得者、地域の住民など、日常生活で困難や不安を感じている方に対し、さまざまな相談や助言、指導や援助を行います。 また、精神保健福祉士をはじめ介護福祉士やケアマネジャー、保健や医療の関係者などと連携し、連絡や調整、援助も行います。 主な職場としては、市区町村の福祉事務所や児童相談所、児童福祉施設や高齢者福祉施設といった社会福祉施設、在宅介護支援センターや社会福祉協議会、医療機関、民間の介護事業所や有料老人ホームなどです。 このように、介護福祉士は利用者に直接接触して介護を行うことを主な仕事とし、社会福祉士は、相談や助言、指導を主な仕事としている部分が大きく異なります。 資格取得方法の違い 引用:厚生労働省 介護福祉士の資格取得方法 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/shakai-kaigo-fukushi1/shakai-kaigo-fukushi5.html 介護福祉士の資格取得方法には • 養成施設ルート • 実務経験ルート • 福祉系高校ルート • EPA(介護福祉士候補者)ルート の4つのルートがあります。 • 養成施設ルート 厚生労働省が指定した介護福祉士養成施設において、所定のカリキュラムで必要な知識や技術を学び、卒業時に介護福祉士国家試験を受験するルートです。 • 実務経験ルート 介護現場において3年以上の実務経験及び実務者研修を修了し、介護福祉士国家試験を受験して介護福祉士を目指すルートです。 • 福祉系高校ルート 福祉系高校を卒業したのち、介護福祉士国家試験を受験して介護福祉士を目指すルートです。 卒業する高校と卒業年により、さらにルートが分かれるので注意しましょう。 • EPA(介護福祉士候補者)ルート 国同士が経済連携を図る経済連携協定に基づいて、外国人が日本で介護福祉士資格の取得を目指すルートです。 それぞれのルートの詳細は、以前解説した関連記事「介護福祉士国家試験の難易度は?合格率や試験内容を紹介」をご覧ください。 引用:厚生労働省 社会福祉士の資格取得方法 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/shakai-kaigo-fukushi1/shakai-kaigo-fukushi2.html 社会福祉士の資格取得方法には • 大学や専門学校からのルート 4年課程の福祉系大学に進学し、卒業までに指定された科目を履修して、社会福祉士国家資格を受験します。 また、2〜3年課程の福祉系短期大学に進学し、卒業までに指定された科目を履修。卒業後に1〜2年の実務を経験して、社会福祉士の国家試験を受験します。 その他にも、一般の大学や短期大学を卒業後、1〜2年の実務を経験し養成施設を経て、社会福祉士の国家試験を受験します。 • 福祉の現場からのルート 4年の実務を経験した後、養成施設で学び、社会福祉士の国家試験を受験します。 このように、介護福祉士と社会福祉士のどちらも、養成施設や福祉系の高校および大学でカリキュラムを修了するルートが大半です。 しかし、介護福祉士の場合に限っては、3年以上の実務経験および実務者研修を修了し、国家試験を受験する方法があるため、働きながら資格を目指すことが可能です。 試験の難易度の違い • 介護福祉士国家試験の受験者および合格者の推移 引用:厚生労働省 介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移 https://www.mhlw.go.jp/content/12004000/000757036.pdf • 社会福祉士国家試験の受験者および合格者の推移 引用:厚生労働省 社会福祉士国家試験の受験者・合格者の推移https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12004000-Shakaiengokyoku-Shakai-Fukushikibanka/0000196349_13.pdf 上記の表からも分かるように、第1回から第33回までの介護福祉士国家試験の合格率が平均56.2%に対し、第1回から第30回までの社会福祉士国家試験の合格率は平均27.6%と難易度が高い傾向にあります。 介護福祉士と社会福祉士の共通点 ここまで介護福祉士と社会福祉士の違いについて解説してきましたが、この2つの資格には共通する点もあります。 参考:厚生労働省 介護職員の平均給与額の状況 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000917687.pdf 介護福祉士と社会福祉士では、資格の種別や更新制度がない点が共通しています。 また、支援の対象者や主に働く場所では、高齢者や障がい者を対象としており、それぞれの方が入居する施設で働けるという部分での共通点もあります。 介護福祉士と社会福祉士の両資格を持っていると良い 介護福祉士と社会福祉士の資格を両方取得することのメリットは、知識や経験が豊富になり、サービスの質が向上することです。 具体的には、介護福祉士の介護の知識や技術、マネジメント能力を活かして施設を管理し、社会福祉士の専門的な幅広い知識を活かして相談業務をこなすというように、介護や福祉全般にわたって、総合的に支援を展開することができます。 また、転職する場合に応募できる選択肢が広がったり、待遇面で資格手当の金額が増え、収入アップにつながることもあります。 まとめ 今回は、介護福祉士と社会福祉士について、違いや共通点、取得のメリットなどを交えて解説しました。 介護福祉士と社会福祉士は、仕事内容や資格取得の方法に違いはありますが、両資格を取得することで、相談業務やマネジメント業務へのキャリアアップを目指せます。 そして何より、介護や生活で困っている多くの方の救いとなるでしょう! 介護福祉士を目指すなら三幸福祉カレッジ! 三幸福祉カレッジでは、これから介護職を目指す方や、介護職としてキャリアアップしたい方のための講座を多数ご用意しております。 まずは近くの教室を探してみましょう! • ▶︎介護職員初任者研修の詳細はこちら • ▶︎【無料】介護職員初任者研修オンライン説明会はこちら • ▶︎介護職員初任者研修+実務者研修のセット講座はこちら(お得な受講料割引あり) • ▶︎【無料】実務者研修説明会動画はこちら • ▶︎【無料】介護福祉士受験対策講座オンラインセミナーの予約はこちら • ▶︎【無料】介護福祉士受験対策講座セミナー動画はこちら ▼各種SNSも実施しています。今回のようなコラム記事を更新しますので、ぜひフォローしてください♪

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  • 介護士と介護福祉士の違いとは?資格や仕事内容、給与の違いについて解説
    2022.08.31

    介護コラム

    介護士と介護福祉士の違いとは?資格や仕事内容、給与の違いについて解説

    介護業界の資格や職種には、似たような名称のものがあります。特に、初めて介護の資格を取得しようと考える方の中には、介護士と介護福祉士の違いに戸惑われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、介護業界初心者の方でもわかるように「介護士」と「介護福祉士」の違いについて解説します。 介護士とは 介護士とは、資格の有無に関わらず、介護業務に従事している方を総称して介護士と呼びます。 国家資格である介護福祉士や、公的資格である介護職員初任者研修(旧:ホームヘルパー2級)の資格を持つ方や、無資格の方も含め、介護サービスを提供している介護職員を総称した表現です。 介護福祉士とは 介護福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法に基づいた介護福祉分野で唯一の国家資格です。 介護福祉施設や事業所でサービスを行うことはもちろん、より幅広い知識を活かし、サービス提供責任者の役割を担うなど、他の介護職員への指導を行い、ご利用者とその家族をよりよい生活に導いていくのが介護福祉士の役割です。 ※サービス提供責任者とは サービス提供責任者とは、訪問介護事業所において、介護サービスを提供する責任者のことです。厚生労働省や各都道府県により、配置条件や、資格要件などが定められています。 業務内容は、①訪問介護計画の作成②利用申込みの調整③利用者の状態変化、サービスへの意向の定期的な把握④居宅介護支援事業者との連携(サービス担当者会議出席等)⑤訪問介護員に対しての具体的援助方法の指示及び情報伝達⑥訪問介護員の業務の実施状況の把握⑦訪問介護員の業務管理⑧訪問介護員に対する研修、技術指導等、多岐にわたります。 参考:訪問介護における サービス提供責任者について(厚生労働省) 介護士と介護福祉士の違い 資格の有無 介護士と介護福祉士の最も大きな違いは、資格の有無です。 介護士は、資格の有無に関わらず、介護業務に従事する方全般を指すのに対して、介護福祉士は、国家試験に合格し、登録した方のみが名乗ることができる国家資格です。 仕事内容 介護士、介護福祉士ともに、介護施設や訪問介護の現場などにおいて、ご利用者の心身の状況にあわせた介護サービスを提供することが仕事ですが、その中でも介護福祉士は、専門的な知識やスキルをもって、介護サービスを行い、さらには介護職員に対して、介護に関する指導を行うことも求められ、介護士をまとめるリーダー的な役割や管理職などを任せられることもあります。 参考:介護福祉士の概要について (厚生労働省) 給与・待遇 給与・待遇についても、介護士と介護福祉士を比較すると、基本給や賞与額、資格手当などによって、大きな差があります。 厚生労働省の令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、無資格の介護職員の平均給与額は275,920円。それに対して、介護福祉士の平均給与額は、329,250円です。その差は53,330円です。 参考:「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」(厚生労働省) 介護福祉士になるメリット 介護福祉士になるためには、実務経験と勉強が必要ですが、給与アップが期待できる他にも多くのメリットがあります。介護職として働く人には、ぜひ目指していただきたい資格です。 給与・待遇がよくなる 介護福祉士が職員に多くいることで、事業所は、加算を受けることができます。そのため、介護福祉士になると、資格手当や給与アップが見込めます。先ほども述べましたが、無資格の介護職員と介護福祉士の平均給与額の差は、53,330円とのデータもあります。 参考:「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」(厚生労働省) 現場での実践を体系的に学ぶことができる 介護福祉士になるためには、介護福祉士実務者研修を修了する必要があります。実務者研修では、日々介護現場にて実践していることを体系的に学び直します。提供するサービスの根拠を考えられるようになり、よりご利用者に寄り添った介護サービスが提供できるようになります。 キャリアアップを目指せる 介護福祉士は、専門的な知識やスキルをもって、介護職員の指導を行ったり、他職種とも連携しながら、ご利用者の状態に合わせた介護サービスを提供するプロフェッショナルです。職場では、リーダーや管理職へのキャリアアップを目指すことができます。就職や転職の際にも、有利になることが多いです。 また、介護福祉士として5年以上の実務経験を積むことで、介護支援専門員(ケアマネジャー)を目指すことができ、さらなるキャリアアップを目指すこともできます。 介護福祉士を目指すなら三幸福祉カレッジ! 三幸福祉カレッジでは、介護福祉士を目指す方のために、受験対策講座をご用意しています。 三幸福祉カレッジの受験対策講座を受講した方の合格率は、なんと97.8%!全国平均の73%を大きく上回ります。(※2021年度実績) 介護福祉士国家試験受験する方の多くは、現役の介護職員です。働きながら、限られた時間の中で、合格を目指すためには、試験の傾向とポイントを押さえたムダのない学習が必要です。 通学コース・通信コースともに豊富なコースをご用意していますので、ご自身にあったコースをお選びください。 介護福祉士の資格取得方法を詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。 これから介護職員を目指す方は、介護の基本から学べる介護職員初任者研修からの受講がおすすめです。 まとめ 介護士と介護福祉士の違いについて、ご理解いただけましたでしょうか。介護士として働きたいとお考えの方は、ぜひ介護福祉士を目指して、キャリアアップしてきましょう。 介護士は資格の有無に関わらず、介護業務に従事する職員を総称した呼び方 介護福祉士は介護福祉分野唯一の国家資格 介護福祉士になると給与・待遇アップが期待でき、就職・転職にも有利 ▼各種SNSも実施しています。今回のようなお役立ち情報も更新しますので、ぜひフォローしてみてください♪

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  • ノーマライゼーションとは?理念や歴史について解説
    2022.08.25

    介護コラム

    ノーマライゼーションとは?理念や歴史について解説

    人はいくつになっても人の役に立ちたい、社会の中で役割をもって生きていきたいと願うものです。 それが高齢者になったから、介護が必要になったから、障がいがあるからといって、「自分たちはもう役に立たない」と感じさせるようなことがあるとすれば、とても悲しく寂しいことです。 だれもが幸せに暮らせる社会をつくるためには、ノーマライゼーションという考え方がとても重要です。 そこで今回はノーマライゼーションとは何かについて、理念や歴史を交えて解説します。 ノーマライゼーションとは ノーマライゼーションは、高齢者や障がい者などを排除するのではなく、健常者と同等に当たり前に生活できるような社会こそが、正常(ノーマル)な社会であるという考え方です。 そして、こうした正常(ノーマル)な社会を実現する取り組みをノーマライゼーションといいます。 厚生労働省の理念 厚生労働省は、障がいのある人もない人も、互いに支え合い、地域で活き活きと明るく豊かに暮らしていける社会を目指すことをノーマライゼーションの理念と位置づけ、障がい者の自立と社会参加の促進を図っています。 主な取り組みとしては、障がい者の自己決定を尊重し、障がい者福祉サービス事業者との対等な関係を確立するため、行政が福祉施設やホームヘルパーなどのサービスを決定する従来の仕組みを改め、利用者自らがサービスを選択し、事業者と直接契約する新しい利用制度への移行を進めています。 また社会参加の推進として、情報伝達(コミュニケーション)手段の確保のために、障がい者への情報提供の充実や、手話および点訳に従事する奉仕員の養成や派遣を行うほか、在宅の障がい者やその家族に対して、福祉サービスを利用するための援助や社会生活力を高めるための支援を行っています。 さらに、全国障がい者スポーツ大会の開催などにも取り組んでいます。 参考:厚生労働省障害保健福祉部 障がい者の自立と社会参加を目指して バリアフリーとの違い ノーマライゼーションと似た言葉にバリアフリーがあります。 バリアフリーとは、障がいのある人が社会生活をしていく上で、障壁(バリア)となるものを除去することです。 例えば、エレベーターでは車椅子を使用している人が利用しやすいよう、ボタンの位置を低くする、方向を変えずに出入り口を確認できるよう鏡をつけるなどの工夫がされています。 また、電車の駅ではホームの端にドアを設置して、線路への転落を防ぐ工夫がされていて、歩道では視覚に障がいのある人に道を案内するために、点状ブロックや線状ブロックが設置されています。 上記を踏まえ、ノーマライゼーションは、高齢者や障がい者などが健常者と同等に当たり前に生活できる社会こそが正常であるとの考え方であり、その考え方を基にして障壁となるものを除去することがバリアフリーです。 参考:政府広報オンライン 知っていますか?街の中のバリアフリーと「心のバリアフリー」 ノーマライゼーションの事例 ノーマライゼーションの考え方をいち早く進めてきたスウェーデンでは、地下鉄の駅を中心に、介護付きの住宅をはじめ商店や警察、職業安定所や社会保険事務所、映画館や図書館など、その町に暮らす人々から必要な施設を聞いたうえで、セントルームと呼ばれる新しい町を造っています。 またセントルームには、車が入れないようになっているとともに、車椅子や杖を利用している人が安心して移動できるよう、道路には段差がほとんどありません。 その他にも、都市部を走る地下鉄の駅には、安全に移動できるようエスカレーターやエレベーターを設置したり、高齢者の住まいには、いざという時に地域のホームヘルパーなどに連絡ができるようインターホンを設置したりなど、ノーマライゼーションを実現した社会が形成されています。 参考文献:一番ヶ瀬康子「ノーマライゼーション だれもが生きがいを感じられる社会に」くもん出版,2001,p.7 ノーマライゼーションの歴史 ノーマライゼーションの考え方はデンマークで生まれました。デンマークの社会省で知的障がい福祉課に勤務するエルス・エリク・バンク-ミケルセン氏が、知的障がい児が 非人間的な扱いを受けていた実態に心を痛め、世界にノーマライゼーションの思想を広げました。 1951年に知的障がい児親の会が結成され、その中で掲げられた3つのスローガンにミケルセン氏が共鳴します。 入所者を20人から30人の小規模な施設に改めること その小規模施設を親や親戚が生活する地域に作ること 他の子どもと同じように教育の機会を持たせること そしてミケルセン氏は、このスローガンが法律として実現するよう文章化に取り組み、1953年には親の会の要望は知的障がい者福祉政策委員会の設置を実現することで結実します。 1958年には「知的障がいがあってもその人は一人の人格を持っているのであり、ノーマルな人と同じように生活する権利を持つ」という理念を盛り込んだ報告書がまとめられ、それが1959年「知的障がい者福祉法」として成立。この法律でノーマライゼーションという言葉が世界で最初に用いられました。 その後、ノーマライゼーションの考え方はヨーロッパや北アメリカの国々へ広まります。そして1980年代以降には日本でも、障がい者や高齢者などの社会福祉においてノーマライゼーションの考え方が中心となっていきました。 参考:組織づくりベース ノーマライゼーションとは?その理念・手法や注意点について解説 まとめ 今回は、ノーマライゼーションとは何かについて、理念や歴史を交えて解説しました。 人間社会には、赤ちゃんをはじめ高齢者や障がい者など、さまざまな支援が必要な人がいます。ノーマライゼーションの考え方は、地域の中にさまざまな人がいるのが、人間社会として正常(ノーマル)な姿だということです。 介護士を目指すなら三幸福祉カレッジ! 三幸福祉カレッジでは、これから介護職を目指す方や、介護職としてキャリアアップしたい方のための講座を多数ご用意しております。  まずは近くの教室を探してみましょう! ▶︎介護職員初任者研修の詳細はこちら ▶︎【無料】介護職員初任者研修オンライン説明会はこちら ▶︎介護職員初任者研修+実務者研修のセット講座はこちら(お得な受講料割引あり) ▶︎【無料】実務者研修説明会動画はこちら ▶︎【無料】介護福祉士受験対策講座オンラインセミナーの予約はこちら  ▶︎【無料】介護福祉士受験対策講座セミナー動画はこちら ▼各種SNSも実施しています。今回のようなコラム記事を定期的に更新しますので、ぜひご登録ください♪

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  • 【実務者研修】第35回介護福祉士国家試験受験予定の方の申込締切について
    2022.08.01

    介護コラム

    【実務者研修】第35回介護福祉士国家試験受験予定の方の申込締切について

    第35回(2023年1月実施)介護福祉士国家試験受験予定の方は、実務者研修の最終申込締切は8/31(水)です。 お持ちの資格に限らずすべての方が対象です。 介護福祉士国家試験の受験申込には、実務者研修の修了見込み証明書が必要になります。 9/1(木)以降のお申込みは、この修了見込み証明書が発行されないため、国家試験のお申込みができません。 第35回介護福祉士国家試験を受験予定の方は、必ず8/31(水)までにお申し込みください。 受験予定者の駆け込みでお申込みが殺到します。ご希望の教室・クラスを今すぐご確認ください。 期間限定受講料30%OFF!資格応援サマーキャンペーン実施中! 三幸福祉カレッジでは、8/1(月)~9/30(金)の期間限定で、実務者研修の受講料が30%OFFになるキャンペーンを実施中です。 第35回介護福祉士国家試験を受験予定の方は、この機会にぜひお申し込みください。 キャンペーン対象エリアなど詳細は下記をご確認ください。 第35回介護福祉士国家試験申込手続きについて 「第35回(令和4年度)介護福祉士国家試験」の申し込みに必要な「受験の手引」の請求が始まっています。 受験を希望する方は、ご自身で「受験の手引」を取り寄せ、2022年9月9日(金)までに受験申込書および必要な書類を郵送しなければなりません。 取り寄せ時期が遅れると、申し込みが間に合わず受験できなかった…ということにもなりかねませんので、「受験の手引」は早めに取り寄せ、余裕を持って準備しましょう。 申込については試験センターのホームページをご確認ください。 受験申込書の受付期間 2022年8月10日(水)から9月9日(金)まで(消印有効) 試験センターページ(受験申込手続き) https://www.sssc.or.jp/kaigo/tetsuzuki.html 第35回(2023年1月実施)介護福祉士国家試験の概要 試験日時 1 試験日 筆記試験 2023年1月29日(日曜日) 実技試験 2023年3月5日(日曜日) 受験場所 筆記試験(35試験地) 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 <注意事項> ・希望する筆記試験地1ヶ所を選択することができます(試験会場は選択できません) ・申込時に希望した「試験地」の変更はできません ・1試験地に受験者が集中し、受け入れできない場合は試験センターで他の試験地への振り替えを行う場合があります 実技試験(2試験地) 東京都、大阪府   忙しくて勉強に不安…そんな方におすすめ!介護福祉士受験対策講座 まずは情報収集がしたい方へ 無料オンラインセミナー Zoom開催と動画視聴が選べるので、ご自宅や職場で好きなタイミングで情報収集ができます。 セミナーでは、介護福祉士国家試験の試験概要から受験までのスケジュールを三幸福祉カレッジの講師が解説! ・受験までにどんな準備が必要なの? ・受験勉強のポイントって何? 国家試験受験に向けて少しでも不安がある方は、参加無料なのでぜひご参加ください。 働きながら国家試験受験する方にオススメ!介護福祉士受験対策講座 三幸福祉カレッジでは、働きながら介護福祉士合格を目指す方が効率よく学習し合格するための、受験対策講座を誤用しております。 試験対策チームが最新の出題傾向を徹底的に分析して作成した「オリジナル教材」を使用しており、なんと2020年度の合格率は92.0%と全国平均を大きく上回る合格率でした! (※)全国平均71.0% 限られた学習時間で1点でも多く得点するためには、効率的な勉強方法とノウハウが凝縮された教材は欠かせません。 三幸福祉カレッジでは、ライフスタイルに合わせた通学・通信の豊富なコースを展開しております。 ぜひ一緒に介護福祉士国家試験の一発合格を目指しましょう! ▶︎三幸福祉カレッジ「介護福祉士受験対策講座」の詳細はこちら

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  • 介護福祉士としてキャリアアップするには?資格や給料について解説
    2022.07.26

    介護コラム

    介護福祉士としてキャリアアップするには?資格や給料について解説

    介護職で唯一の国家資格である介護福祉士。介護福祉士を取得した後もキャリアアップを目指したいと考える方も多いでしょう。この記事では、介護業界でのキャリアアップモデルを再確認し、介護福祉士でキャリアアップするための資格をご紹介します。 介護業界でのキャリアアップモデル 介護職のキャリアパスは、次の図のとおり整理することができます。 介護職員初任者研修が介護業界で働く上での、入門資格となります。その後、現場での経験を積みながら介護福祉士実務者研修を受講し、国家資格である介護福祉士の合格を目指すのが一般的です。 介護福祉士合格後は、介護の専門職として、さらなる経験を積み、介護福祉士の上位資格である認定介護福祉士を目指すことができます。また、ケアプランの作成等のマネジメント職に就きたい場合には、ケアマネジャー(介護支援専門員)を目指す方もいらっしゃいます。 介護福祉士がキャリアアップするための資格 介護福祉士合格後に、さらにキャリアアップを目指す方のための資格を3つご紹介します。 認定介護福祉士 認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格として2015年12月にできた民間資格で、介護人材のキャリアパスの中でも、最上位に位置づけられています。 利用者ニーズの多様化や高度化に対応するため、質の高い介護実践、介護職の指導・教育、医療職等との連携強化など、幅広い役割を担うことが期待されています。 認定介護福祉士を取得するためには、認定介護福祉士認証・認定機構が実施している認定介護福祉士養成研修を修了する必要があります。認定介護福祉士養成研修は、「認定介護福祉士養成研修Ⅰ類」と「認定介護福祉士養成研修Ⅱ類」で構成されます。 【受講要件】 ●認定護福祉士養成研修Ⅰ類 次の条件をいずれも満たす方 ・介護福祉士としての実務経験5年以上 ・現任研修を100時間以上受講していること ・レポート課題を提出もしくは、試験に合格すること。(現任研修を200時間以上受講し、機構が認める場合は免除) ●認定介護福祉士養成研修Ⅱ類 次の条件をいずれも満たす方 ・認定介護福祉士養成研修Ⅰ類を修了していること。 ・介護職の小チーム(ユニット等、5~10名の介護職によるサービス提供チーム)のリーダー (ユニットリーダー、サービス提供責任者等)としての実務経験を有すること 【受講時間数】 ・認定介護福祉士養成研修Ⅰ類 345時間 ・認定介護福祉士養成研修Ⅱ類 255時間 合計600時間 ※Ⅰ類を受講後、Ⅱ類を受講。 【試験】 試験はありません。   参考ページ:認定介護福祉士認証・認定機構 ケアマネジャー(介護支援専門員) ケアマネジャーとは、ケアプランを作成し、介護保険サービスの利用をサポートするプロフェッショナルで、正式名称は介護支援専門員といいます。 ご利用者やそのご家族がどのようなサービスを必要とされているのかのニーズを把握してケアプランを作成し、ご利用者が適切なサービスを受けられるように自治体や各事業所に依頼します。 これまでの介護職としての経験を活かしつつ、より大きな視点でご利用者のサポートをすることができます。 ケアマネジャーになるためには、各都道府県が実施する介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、さらに「介護支援専門員実務研修」の87時間を全て受講し、都道府県に登録申請をすることが必要です。 【受験要件】 次の条件をいずれも満たす方 ・特定の法定資格を有している方、もしくは生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員事務従事者 ・上記に基づく実務経験が5年以上かつ900日以上ある方 特定の法定資格とは? 医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士を含む)、精神保健福祉士 【試験日】 10月の第2日曜日 【合格率】 23.3%(2021年試験) 【受験料】 12,800円   参考ページ:介護支援専門員都道府県別担当課一覧(公益財団法人社会福祉振興・試験センター) 参考ページ:令和4年度東京都介護支援専門員実務研修受講試験(公益財団法人東京都福祉保健財団) 社会福祉主事 社会福祉主事とは、都道府県や市町村等自治体の福祉事務所現業員(ケースワーカー)として任用される者に要求される資格(任用資格)です。社会福祉施設職員等の資格に準用されており、病院や介護施設で、ソーシャルワーカーや相談員として働いている方もいます。 社会福祉主事任用資格を持っている方が、公務員として自治体の福祉事務所に社会福祉主事として配属されることで、「社会福祉主事」として働くことができます。 【取得方法】 ・大学等において社会福祉に関する科目を3科目以上修めて卒業する ・全社協中央福祉学院社会福祉主事資格認定通信課程または日本社会事業大学通信教育科を修了する(1年) ・指定養成機関を修了する(22科目1,500時間) ・都道府県等講習会を受講する(19科目279時間) ・社会福祉士、精神保健福祉士等を取得する 大学や短大を卒業されている方は、厚生労働省のホームページに掲載されている指定科目と、ご自身の卒業証明書に記載されている履修科目を確認してみると良いでしょう。実は指定の3科目を履修済だった(社会福祉主事任用資格を持っていた)ということも多いです。 参考ページ:社会福祉主事について(厚生労働省) ケアマネジャーの給料について 介護福祉士からキャリアアップするための資格を紹介しましたが、給与はどうなるのか気になると思います。認定介護福祉士については、まだ統計データがないため、ケアマネジャーの給与についてご紹介します。 令和2年の実態調査によると、介護福祉士の平均給与額が315,850円であるのに対して、ケアマネジャーの平均給与額は357,850円となっています。ケアマネジャーになることで、約4万円の給与アップが見込めます。 非常勤職員の平均給与額を見てみると、介護福祉士が196,630円に対して、ケアマネジャーは282,390円でとなっており、約9万円の差があります。 ケアマネジャーは、合格率から見ても、難易度の高い資格ではありますが、将来のことを考えるとぜひ取得しておきたい資格ですね。 参考:「令和2年度介護従業者処遇状況等調査結果」(厚生労働省) 介護職でキャリアアップを目指すなら三幸福祉カレッジ! 三幸福祉カレッジでは、介護職のキャリアアップに役立つ資格講座を実施しています。 先ほどご紹介したケアマネジャーの受験対策講座も開催しています。難易度の高い試験だからこそ、しっかりとした対策が必要です。三幸福祉カレッジのケアマネジャー受験対策講座は、長年の実績があり、専門のベテラン講師陣が毎年傾向を分析したオリジナルテキストで実施しています。通学コースはもちろん、いつでもどこでも学べる通信コースもご用意しています。 まずは、近くの教室を探してみましょう。 ▶︎介護職員初任者研修はこちら ▶︎介護福祉士実務者研修はこちら ▶︎介護福祉士受験対策講座はこちら ▶︎ケアマネジャー受験対策講座はこちら <無料説明会もオンラインで開催中!ご自宅から動画で視聴できます♪> ▶︎【無料】初任者研修オンライン説明会はこちら ▶︎【無料】実務者研修オンライン説明会はこちら ▶︎【無料】介護福祉士受験対策講座セミナー動画はこちら ▶︎【無料】ケアマネジャー受験対策講座無料オンライン講習会動画はこちら まとめ 介護人材のキャリアパスは、「介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士」と一本化されている。 介護福祉士を取得した後のキャリアアップには、ケアマネジャーや認定介護福祉士を目指す道がある。 認定介護福祉士は、介護人材のキャリアパスの中では最上位として位置づけられている。 さらなるキャリアアップを目指すことで給与アップが見込める。 ▼各種SNSも実施しています。今回のようなお役立ち情報も定期的に更新しますので、ぜひご登録ください♪

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  • 要介護認定とは?認定基準や認定を受ける方法について解説
    2022.07.20

    介護コラム

    要介護認定とは?認定基準や認定を受ける方法について解説

    親や自分が介護状態になった場合、どうしたら良いのかと考えたことがあるのではないでしょうか。  40歳になると自動的に介護保険の被保険者となります。そして介護保険に加入した人は、介護や支援が必要であると認定されると介護保険のサービスが利用できます。  しかし、介護保険サービスの利用方法を知らないために、介護状態を悪化させてしまったり、介護離職になってしまったりするケースが多いです。  いざという時のために、利用できる介護保険サービスを事前に知っておくことはとても重要です。  そこで今回は、身内や知人が介護認定を受けたという人のために、要介護認定を受ける方法や基準などを交え解説します。  要介護認定とは 介護保険制度では、介護保険サービスを利用したい被保険者が市区町村より「要介護認定」の判定を受け、その段階に応じたサービスを受ける仕組みになっています。  要介護認定とは、対象者の要介護状態がどの程度かの判定を行う重要な審査のことです。  要介護 要介護とは、身体上または精神上の障害があるために、入浴をはじめ排泄や食事などの日常生活における基本的な動作の全部または一部について、原則6カ月(厚生労働省令が定める期間)にわたり継続して、常時介護を要すると見込まれる状態のことを指します。  常時介護を必要とする状態については、判断基準が定められており、この基準に従って判断されます。  介護の必要の程度に応じて厚生労働省令で定める要介護状態区分のいずれかに該当するものを要介護といいます。 要支援 要支援とは、身体上もしくは精神上の障害があるために、入浴をはじめ排泄や食事などの日常生活における基本的な動作の全部もしくは一部について、原則6カ月(厚生労働省令が定める期間)にわたり継続して、常時介護を要する状態の軽減もしくは悪化の防止に特に資する支援を要すると見込まれる状態を指します。  または身体上もしくは精神上の障害があるために、原則6カ月(厚生労働省令が定める期間)にわたり継続して、家事や身の回りの日常生活を営むのに支障があると見込まれる状態のことです。  支援の必要の程度に応じて厚生労働省令で定める要支援状態区分のいずれかに該当するものを要支援といいます。  引用:厚生労働省 要介護認定にかかる法令  要介護認定の基準 要介護認定の基準は、病気の数や症状の重さといった本人の状態そのものよりも、どれだけ介護に時間と手間を取られているかによって決まるのです。  介護の分類 要介護認定の結果は、日常生活能力に応じて、最も軽度な要支援1から重度の要介護5までの7段階と非該当に分類されます。  また区分によって受けることができる介護サービスの種類や時間が異なります。  ここからは、介護の分類による状態の違いについて見ていきましょう。 非該当(自立)  起き上がりや歩行などの日常生活上の基本的動作および薬の内服や電話の利用などの手段的日常生活動作を行う能力がある状態  要支援1  日常生活の能力は基本的にあるが、入浴などに一部の介助が必要な状態  要支援2  立ち上がりや歩行が不安定、排泄や入浴などで一部介助が必要であるが、適切なサービスの利用によって明らかな要介護状態に移行することを防ぐことができる可能性がある状態  要介護1  立ち上がりや歩行が不安定、排泄や入浴などで一部介助が必要な状態  要介護2  起き上がりが自力では困難、排泄や入浴などで一部または全介助が必要な状態  要介護3  起き上がりや寝返りが自力では困難、排泄や入浴、衣類の着脱などで全介助が必要な状態  要介護4  排泄や入浴、衣類の着脱など多くの行為で全面的介助が必要な状態  要介護5  生活全般について全面的介助が必要な状態  要介護認定等基準時間の分類 介護サービスの必要度の判定は、客観的で公平な判定を行うため、コンピューターによる一次判定と主治医の意見書を基にした介護認定審査会での二次判定の2段階で行います。  コンピューターによる一次判定では、まず5つの分類に介護の手間を当てはめ、介護の手間を分単位の時間に算出することで、総合的に審査判定を行います。  5つの分類  直接生活介護・・・入浴、排泄、食事等の介護 間接生活介助・・・洗濯、掃除等の家事援助等 問題行動関連行為・・・徘徊に対する探索、不潔な行為に対する後始末等 機能訓練関連行為・・・歩行訓練、日常生活訓練等の機能訓練 医療関連行為・・・輸液の管理、褥瘡の処置等の診療の補助 要介護認定基準時間の分類  要支援1・・・上記5分類の要介護認定基準時間が25分以上32分未満またはこれに相当する状態 要介護1・・・上記5分類の要介護認定基準時間が32分以上50分未満またはこれに相当する状態 要介護2・・・上記5分類の要介護認定基準時間が50分以上70分未満またはこれに相当する状態 要介護3・・・上記5分類の要介護認定基準時間が70分以上90分未満またはこれに相当する状態 要介護4・・・上記5分類の要介護認定基準時間が90分以上110分未満またはこれに相当する状態 要介護5・・・上記5分類の要介護認定基準時間が110分以上またはこれに相当する状態 参考ページ:厚生労働省 要介護認定の仕組みと手順   要介護認定を受けるには 要介護認定を受ける前に、まずは居住地の各地区に設置されている地域包括支援センターで、介護保険の申請方法やどのようなサービスが利用できるかなど必要な情報を相談します。  そして地域包括支援センターに相談後、要介護認定を受ける申請手続きを要介護者の居住地の市区町村で行います。  申請には、65歳以上の人は介護保険被保険者証、40歳から64歳までの人は医療保険者の被保険者証が必要です。  その他、市区町村にある介護保険要介護認定・要支援認定申請書や、マイナンバーカードもしくは通知カード、印鑑、かかりつけ医がいる場合は主治医の意見書を持参します。  申請後は、自宅や入院先に市区町村の認定調査員が訪問し、介護サービスを受ける対象者の心身の状況を、本人や家族からヒアリングして調査します。そして介護認定審査会で認定調査の結果と主治医意見書をもとに、どのくらいの介護が必要かを判定します。  判定結果は、原則として30日以内に市区町村から通知が届くこととなっています。  参考ページ:厚生労働省 介護保険 サービス利用までの流れ  まとめ 今回は、身内や知人が介護認定を受けたという人のために、要介護認定を受ける方法や基準などを交え解説しました。  要介護認定を受け介護保険サービスを上手に活用することは、身内や知人の介護状態を悪化させることなく、維持や改善することも可能になります。さらに、自身の介護による離職を防ぐことにつながりますので、介護が始まる前に介護保険制度をしっかりと知っておきましょう。  介護福祉士を目指すなら三幸福祉カレッジ! 三幸福祉カレッジでは、これから介護職を目指す方や、介護職としてキャリアアップしたい方のための講座を多数ご用意しております。  まずは近くの教室を探してみましょう! ▶︎初任者研修の詳細はこちら ▶︎実務者研修の詳細はこちら ▶︎介護福祉士受験対策講座の詳細はこちら ▶︎ケアマネジャー受験対策講座の詳細はこちら <無料説明会もオンラインで開催中!ご自宅からスマホで視聴できます♪> ▶︎【予約制】担当者に直接質問できる!オンライン説明会はこちら ▶︎【無料】初任者研修オンライン説明会動画はこちら ▶︎【無料】実務者研修オンライン説明会動画はこちら ▶︎【無料】介護福祉士受験対策講座セミナー動画はこちら ▶︎【無料】ケアマネジャー受験対策講座無料オンライン講習会動画はこちら ▼各種SNSも実施しています。今回のようなコラム記事を定期的に更新しますので、ぜひご登録ください♪

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