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- 2022.11.14お役立ち情報
- ケアマネジャーになるには?試験の受験資格や合格ラインについて徹底解説!
ケアマネジャーになるには?試験の受験資格や合格ラインについて徹底解説!
利用者と家族、サービスを提供する事業所とをつなぐ重要な役割を持つケアマネジャー。
利用者や家族がどのようなサービスを必要としているのかを聞き出し、ニーズを把握したうえでケアプランを作成し、適切なサービスを受けることができるようサポートします。
そして、自身のケアマネジメントが、利用者や家族の生活の改善に直結する、とてもやりがいを感じるのがケアマネジャーの仕事です。
では、ケアマネジャーになるには、どうしたらいいのでしょうか?
そこで今回は、ケアマネジャーになるための試験について、受験資格や資格取得までの流れを交えて解説します。
ケアマネジャーの試験(介護支援専門員実務研修受講試験)について
ケアマネジャーの試験(介護支援専門員実務研修受講試験)は、介護福祉士のような国家資格ではなく公的資格で、各都道府県が管轄、実施しています。
ケアマネ試験について
試験日と合格発表日は全国共通ですが、受験の申し込み期間は都道府県によって異なります。
6月〜7月:申込書類の提出期間 ※都道府県により異なる
10月中旬:試験日
12月上旬:合格発表日
試験の内容や問題数、試験時間
出題形式は、5つの選択肢から複数回答する五肢複択方式を採用し、配点は1問1点。
合格基準目安は、正答率70%となっていますが、試験実施年度により合格ラインは上下します。
なお、直近5年間の合格者数は以下のとおりです。合格率は20%前後で推移しています。
参考ページ:厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施についての一部改正について」 https://www.pref.ehime.jp/h20400/kaigohoken/care/shiken/documents/tsuuchi.pdf
参考ページ:厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187425_00008.html
ケアマネジャーの試験の受験資格
ケアマネジャーの試験の受験資格については、2018年に一部改正されました。
それまでは、医療や介護の無資格者であっても、介護の実務経験が10年以上あれば、ケアマネジャー試験の受験資格を得ることができましたが、現在は以下のどちらかの要件を満たさなければ受験ができません。
▼受験要件
1.保健・医療・福祉に係る法定資格保有者
2.相談援助業務の経験が5年以上ある者
以下で、ケアマネジャー試験の受験資格の詳細を解説します。
1.保健・医療・福祉に係る法定資格保有者
下記の国家資格を保有し、その資格に基づき当該資格に係る業務に通算5年以上、かつ日数が900日以上従事した人が対象です。
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士を含む)、精神保健福祉士
例えば、介護の仕事が未経験であり無資格の人の場合は、3年以上の実務経験と実務者研修の修了を経て介護福祉士を取得。
その後、さらに5年以上の実務経験を経れば、ケアマネジャーの試験の受験資格を得ることができます。
2.相談援助業務の経験が5年以上ある
下記に定める相談援助に従事する人が、当該業務に通算して5年以上、かつ日数が900日以上従事した人が対象です。
※なお、業務に従事した期間は、ケアマネジャーの試験の前日までが有効となっています。
そのため、試験の申し込み時点で要件を満たしていなくても、受験は可能です。
その際は、申し込み時に「実務経験見込証明書」の提出が必要となります。
参考ページ:厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施についての一部改正について」 https://www.pref.ehime.jp/h20400/kaigohoken/care/shiken/documents/tsuuchi.pdf
ケアマネジャー試験受験から資格取得までの流れ
ケアマネジャー試験を受験しただけでは、ケアマネジャーとしての業務を行うことはできません。
合格後は、都道府県ごとに実施される介護支援専門員実務研修を受講、および都道府県への登録が必要です。
以下では、ケアマネジャー試験から資格取得までの流れを解説します。
《ケアマネジャー試験から資格取得までの流れ》
参考ページ:WAM NET「実務研修受講試験からの流れ」https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/kaigo/caremanager/caremanagerworkguide/caremanagerworkguide_02.html
試験合格後も様々なステップを踏まなければ、ケアマネジャーとしての業務はできないため、試験後も手続きなど忘れないようにしましょう。
ケアマネジャーの資格は5年ごとに更新が必要
ケアマネジャーの資格は5年の更新制です。
資格を更新するためには、更新研修を受講する必要があります。
更新には、ケアマネジャーの実務経験の有無により2種類に分かれています。
ケアマネジャーの資格を取得して実務経験がない場合
ケアマネジャーの資格を取得して実務経験がある場合
※万一、更新を忘れてしまい、ケアマネジャーの資格を失効してしまった場合は、再度54時間以上に及ぶ再研修を受講すると、資格の再交付を受けることができます。
参考ページ:WAM NET「実務研修受講試験からの流れ」https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/kaigo/caremanager/caremanagerworkguide/caremanagerworkguide_02.html
まとめ
今回は、ケアマネジャーになるための試験について、受験資格や資格取得までの流れを交えて解説しました。
ケアマネジャー試験における過去第1回から第24回までの試験の合計職種別合格者比率は、受験資格の要件にある国家資格の中で、介護福祉士が44.5%を占めて第1位。
第2位の看護師および准看護師が23.7%と、介護福祉士の合格者比率の高さが際立っています。
ケアマネジャー試験では、重要な項目が繰り返し出題される傾向があるため、受験対策講座などを活用して効率よく学ぶことが合格への近道です。
幅広い分野において利用者と家族のお役に立てる存在となれるよう、着実に実務経験を重ねながらケアマネジャー試験にチャレンジしてみましょう!
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