【2022年最新】介護福祉士国家試験の難易度について解説!合格率は?受験条件は?-三幸福祉カレッジ

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2022.09.26お役立ち情報
【2022年最新】介護福祉士国家試験の難易度について解説!合格率は?受験条件は?

介護福祉士国家試験の合格ライン

介護福祉士を目指してみたいけれど、気になる難易度。「試験なんて長らく受けてないし、国家試験なんて合格できるのかしら?」と不安に思われる方もいらっしゃると思います。
この記事では、介護福祉士の合格率や受験条件などを、2022年の最新情報で、わかりやすく解説します。まずは気になる介護福祉士の合格ラインから見ていきましょう。
介護福祉士の合格ライン介護福祉士国家試験には、筆記試験と実技試験があります。筆記試験は全員受験、実技試験は一部の対象者のみ受験となります。それぞれの合格基準は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページにて公開されています。

筆記試験

問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点があり、かつ以下の試験科目11科目群すべてにおいて得点があった場合に、合格となります。
配点は、1問1点の125点満点です。

[1] 人間の尊厳と自立、介護の基本
[2] 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
[3] 社会の理解
[4] 生活支援技術
[5] 介護過程
[6] こころとからだのしくみ
[7] 発達と老化の理解
[8] 認知症の理解
[9] 障害の理解
[10] 医療的ケア
[11] 総合問題

実技試験

実技試験の合格ラインとしては、「課題の総得点の60%程度を基準として、課題の難易度で補正した点数以上の得点の者を実技試験の合格者とする。」と記載があります。

実技試験も気を抜くことができませんね。

※筆記試験、実技試験ともに、問題の難易度により、合格ラインの点数が補正される場合があります。

出典:[介護福祉士国家試験]合格基準:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

介護福祉士国家試験の合格率

介護福祉士国家試験の合格率第34回(令和3年度)介護福祉士国家試験の合格率は、72.3%でした。

過去6年間の合格率の推移は、以下の表のとおりです。

介護福祉士国家試験の合格率推移以前は、合格率が50%前後となっていた時期もありましたが、平成28年度に実務者研修が義務化されてからは、70%前後で推移しています。
平成28年度から昨年度までの6年間の総計で合格率を出すと71.7%です。

介護福祉士は、国家資格の中でも、合格を目指しやすい資格といえるでしょう。

しかし、油断は禁物です。合格率が70%ということは、10人に3人は不合格ということを意味します。

きちんとした試験対策が必要なことに変わりはありません。

参考:第34回介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移(厚生労働省)

介護福祉士国家試験の受験条件

介護福祉士国家試験の受験条件介護福祉士国家試験の受験要件を満たすには、4つのルートがあります。

実務経験ルート

介護施設等で働きながら、介護福祉士を目指すルートで、受験者の90%ほどを占める、最もスタンダードなルートです。

3年以上(従業期間3年以上(1,095日以上)、従事日数540日以上)介護等の業務に従事した方で、介護福祉士実務者研修を修了した方

介護等の業務への従事期間は、受験年度の3月31日までに満たす見込みがあれば、受験することができます。介護福祉士実務者研修についても、受験年度の3月31日までに修了する見込みがあれば、受験することができます。

※受験年度によっては、実務者研修の修了期限が異なる場合があるため注意しましょう。

介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修(第1号研修または第2号研修)を修了している方は、介護福祉士実務者研修の修了と読み替えることができます。

このルートでは、実技試験は免除されます。

養成施設ルート

高等学校等を卒業後、介護福祉士養成施設へ通うルートです。

介護福祉士養成施設を平成29年4月以降に卒業(修了)した方

このルートでも、実技試験は免除されます。

福祉系高校ルート

福祉系高校に通うルートです。入学したタイミングや学校の種類により、条件が異なります。

・平成21年度以降に、福祉系高校に入学して、必要な科目を履修して卒業した方
・特例高校(高校:平成21~25、28~30年度・専攻科:平成21~25、28~31年度)に入学して、卒業した翌日以降に9ヶ月以上(従業期間9ヶ月以上(273日以上)、従事日数135日以上)介護等の業務に従事した方
・平成20年度以前に、福祉系高校に入学して、必要な科目を履修して卒業した方

経済連携協定(EPA)ルート

経済連携協定(EPA)介護福祉士候補者のためのルートです。

EPA介護福祉士候補者であって、3年以上(従業期間3年以上(1,095日以上)、従事日数540日以上)介護等の業務に従事した方

※EPA介護福祉士候補者とは
公益社団法人国際構成事業団が紹介した受入期間と締結した雇用契約に明示された受け入れ施設において、研修責任者の監督の下で日本の介護福祉士資格を取得することを目的として研修を受けながら就労するインドネシア人、フィリピン人およびベトナム人のことです。

参考:[介護福祉士国家試験]受験資格:福祉系大学等:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

介護福祉士国家試験の内容

介護福祉士国家試験の内容

筆記試験

試験日

毎年1月下旬に実施されます。
令和4年度(第35回)の試験日は、令和5年1月29日(日)です。

試験会場

以下の35都道府県の各会場にて実施されます。※試験内容は同じです。
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

試験内容

筆記試験の出題形式は、五者択一を基本とするマークシート式で、出題数は125問です。
総合問題では、4領域(人間と社会、介護、こころとからだのしくみ、医療的ケア)の知識及び技術を横断的に問う問題を、事例形式で出題されます。

お昼休憩をはさみ、午前・午後で実施され、総試験時間は220分となっています。

午前
[領域:人間と社会]
・人間の尊厳と自立
・人間関係とコミュニケーション
・社会の理解
[領域:こころとからだのしくみ]
・こころとからだのしくみ
・発達と老化の理解
・認知症の理解
・障害の理解
[領域:医療的ケア]
・医療的ケア午後
[領域:介護]
・介護の基本
・コミュニケーション技術
・生活支援技術
・介護過程
[総合問題]
・総合問題

出題例

実際にどのような問題が出題されるのか、ご覧いただくと、イメージがつくと思いますので、過去問より抜粋して掲載します。
以下の問題は、第34回(令和3年度)介護福祉士国家試験の筆記試験にて、実際に出題されたものです。
5つの文章から適切なものを1つ選ぶ、五者択一式の問題です。

[問題 19]利用者の自立支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の最期の迎え方を決めるのは,家族である。
2 利用者が話しやすいように,愛称で呼ぶ。
3 利用者が自分でできないことは,できるまで見守る。
4 利用者の生活のスケジュールを決めるのは,介護福祉職である。
5 利用者の意見や希望を取り入れて介護を提供する。
解答:5

出典:[介護福祉士国家試験]過去の試験問題:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

実技試験

試験日

毎年3月上旬に実施されます。
令和4年度(第35回)の試験日は、令和5年3月5日(日)です。

試験地

東京都、大阪府(2試験地)

試験内容

介護等に関する専門技能を問われます。
※実技試験については、福祉系高校ルートと経済連携協定(EPA)ルートの一部の方を除き、介護福祉士国家試験を受験する大半の方が免除対象となっています。

参考:[介護福祉士国家試験]試験概要:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
[介護福祉士国家試験]出題基準・合格基準:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

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まとめ

  • 介護福祉士の合格率は70%前後を推移
  • 筆記試験は五者択一のマークシート式
  • 合格基準は60%以上の得点率
    ただし、各科目に得点が必要であり、0点科目があると不合格
  • 実務経験ルートの場合は実技試験免除

介護福祉士は、国家資格のなかでは、比較的合格を目指しやすい資格です。
受験するまでの実務経験や研修受講、筆記試験に合格するための専門的な知識は必要ですが、働きながら目指す人が90%以上を占めるため、受験者の年齢層も幅広く、どなたでもチャレンジすることができます。
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