介護士におすすめの服装は?介護に適した服やNG例もご紹介-三幸福祉カレッジ

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2023.05.01お役立ち情報
介護士におすすめの服装は?介護に適した服やNG例もご紹介

介護士におすすめの服装は?介護に適した服やNG例もご紹介


これから介護士として仕事を考えている方や、初めて働くことになった方は、初めての職場はどのような服装で行けばいいか気になりますよね?
そこで今回は、介護士におすすめの服装について、介護を行う上でふさわしい服およびふさわしくない服を交えて解説します。
働くイメージを持ったり、新しい職場で仕事を始めるときの参考にしてください。

1.介護士の服装は施設によって規則が違う


介護士の服装は、施設やサービスの形態などより制服がある場合とない場合があります。
特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの施設系サービスでは、施設のコンセプトを考慮して服装を決めていることが多く、ラグジュアリーをコンセプトとしている施設ではホテルスタッフのような服装、小規模で地域密着型をコンセプトにしている施設ではご利用者に合わせてカジュアルな服装や私服などのケースがもあります。
訪問介護のようなご利用者の自宅に伺いサービスを提供する居宅系サービスでは、業務での動きやすさを考慮した私服を用いるケースが多いです。
多職種が勤務する病院などでは、一目でこの職種だと理解できるよう各職種別に服装を統一している場合がほとんどです。

服装を選ぶ時の5つのポイント


ご利用者の身体に直接触れる機会が多い介護士は、装飾はなく清潔感にあふれ、動きやすく機能性に優れた服装がふさわしいでしょう。
施設系の事業所ではユニフォームが用意されていることがほとんどですが、訪問介護事業所では私服が多いため、服装はポイントをおさえて選ぶ必要があります。

①動きやすい服装

介護士の服装では、動きやすさに配慮することが重要です。
特に食事をはじめ入浴や排せつ、移動や更衣など、ご利用者の身体に直接触れる身体介護の場合は、介護士の体格に合わせた動きやすい服装にすることで、ご利用者に対してスムーズな介護が行えます。
体格よりも大きかったり小さかったり、袖口が広すぎたりする服装は、介護が行いにくいうえ、ベッドや車椅子などの福祉用具に引っかかりやすく、転倒やケガのもとになります。ユニフォームがある場合は、自分の体格に合ったサイズを選ぶようにしましょう。

②機能性のある服装

自宅や介護施設はご利用者にとって生活の場であるため、暮らしに関するさまざまな匂いが混在しています。
匂いは人を不快にさせてしまう側面もあるので、消臭機能がある服装が良いでしょう。
居宅系サービスや通所介護事業所などでは、体操やレクリエーションを実施することがあるため、伸縮機能に優れた服装が適しています。
また、ボタンやファスナーなどがある服装は、介護の際にご利用者と接触したはずみで互いの身体を傷つけてしまう恐れがあるので、安全面を考慮した服装にしましょう。

③清潔感のある服装

介護の現場では、ご利用者はもちろんのこと、家族や外部のお客様と接する機会が多くあります。
介護士は現場の顔でもあるため、汚れや破れ、色あせやほつれなどがない清潔感のある服装を心がけましょう。
また、服装と同様に爪やひげ、髪型などの身だしなみについても気を配ることを忘れずに。
衛生面に対して常に配慮できるようになると、周囲に良い印象を与えるだけではなく、毎日新鮮な気持ちでご利用者と向き合うことにもつながります。

④装飾がなくシンプルな服装

できる限り装飾がなく、見た目がシンプルな服装にしましょう。
ワンポイントの飾りが付いている服装は、介護の際に飾りが取れてしまい、ボタンやファスナーと同じようにご利用者の身体を傷つけてしまう恐れがあります。
また、ポケットや頭をフードが付いている服装は、ご利用者の身体や福祉用具に引っかかりやすく事故につながるため避けましょう。

⑤通気性の良い服装

介護士は、全身を使って動く機会がとても多い仕事です。
施設内は空調設備が整っているとはいえ夏場に限らず冬場でも汗をかきやすく、中でも入浴介助が必要な場合は湿気を伴って汗をかきやすくなるでしょう。
また、ご利用者の自宅ともなると空調が苦手な人もおり、普段から空調をつけない家庭もあるため、より汗をかきやすくなります。
介護士とご利用者の両者にとって気持ちの良い介護となるよう、通気性や速乾性に優れた服装を身につけることがポイントです。

2.介護士におすすめの服装


上述した身だしなみにふさわしい条件を踏まえつつ、介護士にとって最適な服装について具体的に紹介します。

①トップスはポロシャツが人気

トップスは、通気性が高く着心地の良いポロシャツがおすすめです。
肌触りが良いため、介護の業務で1日中着用していても肌がかゆくなったりかぶれたりすることはほとんどありません。
速乾性にも優れ、汗を吸収し外部へ発散してくれるため、ジメジメとした梅雨の時期や高温となる夏場には特におすすめです。
吸水性と放湿性のある綿、弾力性と耐久性のあるポリエステルのほか、混紡繊維や鹿の子などの素材がありますので、使用する時期に合わせて着替えるとより快適性を感じるでしょう。

②ボトムスはジャージが人気

ボトムスは、ストレッチ性のあるニット素材を使用したジャージがおすすめです。
伸び縮みし軽量であるため、動きやすいうえに介護の業務における身体への負担を軽減できます。
また、ポロシャツと同じく速乾性に優れ、汚れが落ちやすいため、食事や排せつ、入浴などの介助の際に汚れてしまっても、洗濯することで毎日使用することも可能です。
静電気が起こりにくい帯電防止素材やファスナーが隠れている仕様など、ご利用者に触れても肌を傷つけない服装もありますので、上手に活用しましょう。

③エプロンは撥水性のあるものが人気

エプロンは、水や油をよせつけない撥水性の高いものがおすすめです。
特に食事の調理や配膳などのほか、トイレや浴室の水回り清掃なども行う訪問介護の場合は、水分や油分が飛び散りトップスが汚れやすいため、エプロンの着用が欠かせません。
エプロンの中には、汚れが生地へつきにくく汚れても落ちやすくする防汚加工が施されたものや、洗濯してもシワができにくくアイロンが不要なウォッシュ&ウェア性に優れたものなどもあります。

④シューズはスニーカーが人気

シューズは、靴底がゴム素材で地面とのフィット感が高いスニーカーがおすすめです。
特にベッドから車椅子、車椅子からトイレなどの移乗介助を行う際は、しっかりと踏ん張り安定した姿勢で介助を行うことができ疲れにくいスニーカーの活用は、ご利用者の安心感へとつながります。
靴紐のあるスニーカーは、靴紐が解けてしまい転倒やつまずきのリスクもあるため、靴紐がなく着脱しやすいマジックテープやスリッポンなどの種類を選ぶと良いでしょう。

3.介護士にNGな服装の3つのポイント


介護はサービス業でもあるため、ご利用者である高齢者にできる限り不快な思いを与えないよう配慮した服装に心がけましょう。

①全身が黒い服装は避ける

全身が黒い服装は、喪服や死を連想させてしまうため、介護士が現場で着用する服装としては避けましょう。
また、黒い服装は汚れが目立たないというメリットがある一方で、衛生面においてはあまり良い印象を与えません。
ごく一般的な話として、色によって人間が感じる印象は大きく変わります。
特に介護の現場では、年老いていくことにマイナスのイメージを持っているご利用者も多いです。
ご利用者が毎日明るく元気に過ごせ、介護士自身も笑顔があふれる介護を実践できるような色合いの服装を身につけましょう。

②露出が多い服装は避ける

露出の多い服装は、ご利用者に不快な思いを与えるとともに、セクシャルハラスメントの要因にもつながりますので避けましょう。
特にトップスの丈が短いために屈むと肌が見えるものや、胸元が大きく開いているために下着が見えるものは注意が必要です。
トップスに限らずボトムスにおいて同様のことですが、身体のラインがくっきりとわかるようなピッチリとした服装はインナーが透けてしまうため、できる限り着用しないようにしましょう。

③おしゃれで派手な服装は避ける

おしゃれで派手な服装は、ご利用者が精神的なストレスを感じることもあるため避けましょう。
特に過激なキャラクターや人の顔などが描かれているものや、奇抜で大きな文字がプリントされているものは、個性や明るさを感じさせる反面で、ご利用者にとっては恐怖心や不安感を抱く恐れがあります。
また、フリルやレースがついたおしゃれなものは雰囲気を和ませる効果がある反面、介護を行う上での妨げになる場合もありますので注意しましょう。

【まとめ】介護士は職場で働きやすい服装がベスト


介護士が現場で身につけるべき服装は、介護を行う上で動きやすいことはもちろんのこと、通気性や速乾性などの機能に優れた服装がベストです。
合わせて、装飾がなくシンプルで清潔感にあふれた服装を着用することで、ご利用者にとっても快適な毎日を過ごせることにつながります。

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