ベトナム人の特徴は勤勉?性格が介護業界向けの理由や採用の流れを解説-三幸福祉カレッジ

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2023.10.30
ベトナム人の特徴は勤勉?性格が介護業界向けの理由や採用の流れを解説

近年では外国人介護士を受け入れている介護事業所も多くなってきており、なかでもベトナム人の外国人技能実習生が急増しています。

今回は、ベトナム人を雇用している、また今後雇用を検討している事業所向けに、ベトナム人はどのような特徴があるのかについて、雇用する際の注意点を交えて解説します。

ベトナム人の特徴を知っておくことで、円滑に仕事でのコミュニケーションが図れるようになるので、ぜひ知っておきましょう。

1.ベトナム人の外国人技能実習生が急増中

1993年に制度化された外国人技能実習生制度ですが、2017年の改定で介護などの職種が追加されたほか、最長3年であった実習期間が5年に延長されたため、技能実習生にとっては日本で長く働けるチャンスとなりました。

そして以前は、技能実習生の大多数は中国人が占めていましたが、中国経済が急速に発展し富裕層や中間所得層が増加したため、日本へ働きにくる中国人技能実習生は減少します。

そこで、中国人技能実習生を多く受け入れていた日本企業は、減少した人員を補うために今度はベトナム人技能実習生を受け入れるようになったのです。

①外国人労働者数はベトナムが一番多い

厚生労働省が発表した令和4年10月末時点での外国人労働者数によると、ベトナムは全体の25.4%を占める462,384人、中国は385,848人、その差が約76,000人とベトナム人の外国人労働者数が圧倒的に多くなっています。
出典:厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和4年10月末現在):P4

また、 在留資格別の外国人労働者の割合によると、「身分に基づく在留資格」が最も多く、次いで「専門的・技術的分野の在留資格」、そして「技能実習」が全体の18.8%を占め第3位となっています。

出典:厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和4年10月末現在在):P5

さらに、国籍別・在留資格別外国人労働者数によると、ベトナム人技能実習生が183,011人と最も多く、次いでインドネシア人技能実習生が43,145人とその差は歴然です。
統計からもベトナム人の外国人技能実習生はとても多いことがわかります。

出典:厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況表一覧(令和4年10月末現在)[別表1]

②ベトナム政府との協力が顕著

そしてベトナムは日本に近い部分が多く、政府間ともに友好関係が良好なこともベトナム人の外国人技能実習生が急増している要因です。
ベトナム政府も国内の雇用機会を提供し、技能実習生のスキル向上をサポートするために、積極的に制度を推進しています。
ベトナム政府と日本政府との連携が外国人技能実習生の増加につながっているのです。

参考:出入国在留管理庁「ベトナムに関する情報」https://www.moj.go.jp/isa/policies/ssw/nyuukokukanri06_00109.html

2.ベトナム人の特徴は?介護業界に向いている理由

ベトナム人は、仕事を真面目にこなし、目上の人を敬うという特徴があり、日本人と似ているところがあります。
その他にも、 日本語が上手で世話好きな人も多く、介護で重要な利用者やスタッフとの意思疎通もスムーズに行えるため、ベトナム人は介護業界に向いているといえるでしょう。

①仕事を真面目にこなす

ベトナム人は、素直で真面目な上に親日的と評され、若く物覚えが良いため、新しい仕事を迅速に覚えることができます。
儒教文化と教育熱心さが向上心と勤勉さを育むとともに、仕事に真摯に取り組み、語学スキルも素早く向上する傾向があります。

②目上の人を敬う

先述しましたが、ベトナムには儒教文化が根付いており、お年寄りや目上の人を尊重する特徴があるので、高齢者と接する機会の多い介護業界では役立ちます。
また、家族第一主義で、家族のイベントや病気の際には、仕事よりも家族を優先する傾向もあります。

③日本語が上手な人が多い

ベトナムの主要言語はベトナム語であり、漢字文化が根付いています。
多くのベトナムの名前や地名には漢字起源の言葉が使用されており、これが日本語学習に有利な側面を持っています。
日本語の文章を理解したり、記録を書いたりすることは比較的容易ではありますが、直接コミュニケーションをとる際には発音が聞き取りにくいことがある点に留意しましょう。

④世話好きな人が多い

ベトナム人はどのような相手にも世話好きで、困っている人に対して積極的にサポートすることができるため、スタッフ同士で助け合いながら働いてくれるでしょう。
また、温暖な気候で生まれ育ったベトナム人は、穏やかで思いやりがあり、感情的な反応は少ない傾向ですので、高齢者に対して優しさと丁寧さをもたらしてくれるでしょう。

ベトナムの特定技能人材を採用するまでの流れ

ベトナムの特定技能人材を採用する流れは、ベトナムから来日する場合と日本在住のベトナム人を採用する場合とで異なります。

ベトナムから来日する場合

出典:出入国在留管理庁「ベトナムに関する情報 フローチャート」https://www.moj.go.jp/isa/content/001335358.pdf

上記の表の①〜⑫までの手続きを完了したタイミングで日本へ入国することが可能になります。ベトナム認定送出機関やベトナム労働・傷病兵・社会問題省 海外労働管理局との手続きが必要ですので、実際にベトナムから日本へ入国するにはかなりの時間が必要です。

日本在住のベトナム人を採用する場合

出典:出入国在留管理庁「ベトナムに関する情報 フローチャート」https://www.moj.go.jp/isa/content/001335358.pdf

推薦者表の取得については、申請者本人のみならず、受け入れ企業や登録支援期間においても代理取得が可能ですが、認定許可や変更許可を得るための保証金の徴取、違約金を定める契約を締結してはならず、自らが負担する費用がある場合は内容を十分に理解していることが重要です。

まとめ

今回は、ベトナム人を雇用している、また今後雇用を検討している事業所向けに、ベトナム人はどのような特徴があるのかについて、解説しました。

ベトナム人は、仕事を真面目にこなし、目上の人を敬うという特徴があり、日本人と似ているところがあります。
また、 日本語が上手で世話好きな人も多く、介護で重要なご利用者やスタッフとの意思疎通もスムーズに行えるため、介護業界に向いているといえるでしょう。

ただし、 やはり言語の壁が存在し、日本語でのコミュニケーションは課題ですので、日本語学習のサポート体制を整備することが、ベトナム人にとって日本の介護業界で活躍できる鍵となるでしょう。

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