介護士のやりがい・魅力とは?やりがいを感じる瞬間や介護士に向いている人を紹介-三幸福祉カレッジ

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2023.03.30お役立ち情報
介護士のやりがい・魅力とは?やりがいを感じる瞬間や介護士に向いている人を紹介

介護士の仕事にどのようなイメージがありますか。重労働、きつい・・・などのネガティブなイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、実際はどうなのでしょうか。
この記事では、やりがい・魅力に焦点を当てて、介護士の仕事について考えます。自分は介護士に向いているかどうか考えながら、読み進めてみてください。

1.介護士のやりがい・魅力を感じる瞬間

介護労働安定センターが実施した令和3年度介護労働実態調査によると、調査に回答した介護職員7,517人のうち 48%の方が「仕事の内容・やりがい」に対して満足しているという回答しており、不満足と回答している方は、わずか5.3%でした。

また、同調査で、現在の仕事を選んだ理由としては、「働きがいのある仕事だと思ったから」が、 45.5%で最多、次いで、「今後もニーズが高まる仕事だから」が29.2%、「人や社会の役に立ちたいから」が28.9%となっています。

「働きがい・やりがい」を理由に介護の仕事を選んでいることが多いことがわかります。では、どのような瞬間にやりがい・魅力を感じられるのでしょうか。

たくさんの感謝の言葉や、笑顔に出会える

介護士は、直接ご利用者やそのご家族と関わることが多い仕事です。ご利用者やご家族の笑顔を見ることができたり、直接感謝の言葉をかけていただけることも多いです。ニコっと笑って、「〇〇さん、いつもありがとうね」と言われると、嬉しいものです。

人や社会の役に立っている実感を得やすい仕事と言えます。

人生の先輩方から学ぶことがたくさんある

ご利用者は心身機能の低下や疾病等により、介護を必要とされていますが、介護者にとっては、人生の先輩です。戦争や震災、戦後の日本の高度成長期など、私たちが知らない時代を懸命に生きてこられた人生の先輩方からのお話はとても貴重なものです。

ご利用者のサポートをすることが介護士の仕事ではありますが、ご利用者から元気をもらうことや、学ばせていただくことがたくさんあると言います。それは、お金には代えられない財産になるでしょう。

ご利用者の変化が嬉しい

介護士は、ご利用者の生活の質(QOL)の向上をめざして介護サービスを提供しています。ご利用者に良い変化が見られたときは、大きなやりがいを感じることができるでしょう。

たとえば、日々の介護者によるケアや関わりによって、できなかったことができるようになったり、塞ぎこみがちだった方の笑顔が見られるようになったり、間近でご利用者の変化を感じることができることは、働きがいややりがいとなるでしょう。

2.介護士の仕事について

介護士の仕事は、一言で説明すると、ご利用者の心身の状況にあわせた介護サービスを提供することです。
介護士とは、介護サービスを提供している介護職員を総称した表現ですので、職種や資格の有無、働く場所により、役割や具体的な業務は異なりますが、主には身体介護生活援助を行います。

身体介護

食事介助や入浴介助、排泄介助、移動・移乗介助など、利用者の身体に直接触れる介護サービスを行います。

身体介護を行うためには、介護職員初任者研修か同等以上の資格が必要です。

生活援助

身体介護以外で、利用者が日常生活を営むことを支援するサービスのことです。

例としては、調理、ベッドメイク、掃除や洗濯などが挙げられます。

3.介護士になるメリット

介護士のやりがいや魅力について、解説しましたが、実際のところ、働きやすさや将来性も気になる人も多いと思います。ここでは、介護士になるメリット、介護士が働きやすいと言われる理由をお伝えします。

年齢や性別に関係なく働ける

介護の仕事では、年齢や性別を問わず、活躍することができます。
多様な働き方ができ、子育て世代、中高年者も含めてあらゆる世代が働きやすい業種であると言えるでしょう。

実際、令和3年度介護労働実態調査によると、平均年齢は 47.7歳となっています。以下の表を見ると、ある年代に偏るのではなく、まんべんなく幅広い年代の方が働いていることがわかります。

また、性別を見ると、男性が 19.8%、女性が71.1%と、多くの女性が活躍していることがわかります。

安定した仕事である

超高齢社会の日本における介護の需要は高く、景気や社会情勢に左右されない仕事であるため、他の仕事と比べても安定した仕事であると言えます。
仮に、勤務している事業所が何等かの事情により閉業したとしても、介護士の経験を活かして、転職することができます。

一方で、離職率を心配される方も多いかと思いますが、国や地方自治体、事業所が、積極的に人材確保のための取組を行っており、介護労働実態調査によると、離職率は、平成19年をピークに低下傾向にあることがわかります。

キャリアアップをめざせる

介護士のキャリアは、体系的に整理されており、介護士として働きながら国家資格である介護福祉士をめざすことができる仕組みになっています。

介護の基本を学ぶ介護職員初任者研修、介護福祉士をめざす過程で受講する介護福祉士実務者研修、そして、介護福祉士国家試験と知識と技術を積み重ねながら専門性を高めていくことができます。上位資格を取得することで、賃金アップも見込めます。

また、介護士は専門職ですので、転職によるキャリアアップを目指せることも魅力でしょう。

4.介護士に向いている人・向いていない人の特徴

介護士に向いている人、向いていない人はどのような人でしょうか。ぜひ、ご自身に当てはめながら、向いているかどうかチェックしてみてください。

介護士に向いている人

簡単に言うと、最初に説明した、“介護職のやりがいや魅力”に共感できる人が、「向いている人」なのですが、あらためて、ここで整理しながら、説明します。

人と話すことが好きな人

介護士として、最も重要な仕事のひとつがご利用者とのコミュニケーションです。人と話すことが好きな人には、もってこいのお仕事です。

また、介護はチームで行いますので、多くの方と関わります。職場の同僚だけでなく、ケアマネジャー、医師、看護師、リハビリの専門家等、他職種との連携が欠かせません。ご利用者のご家族の対応も行います。

そのため、人と話すことが好きな人、良好なコミュニケーションを取ることができる人に向いている仕事です。

誰かをサポートしたい

誰かをサポートするのが好きな人、人の役に立つことにやりがいを感じる人は、介護の仕事を魅力的に感じるでしょう。

世の中にある仕事は、どれも人の役に立つ仕事ではありますが、介護の仕事は、感謝の言葉を直接かけてもらえる機会が多く、他の仕事と比べても、人の役に立っていることを実感できる仕事です。

向上心がある

介護の仕事は、無資格・未経験から始めることができます。しかし、最初のうちは、先輩職員に言われている意味がわからないことや、ご利用者とうまくいかないこともあるでしょう。その理由として、経験の少なさに加えて、専門的な知識や技術が未熟だからということが考えられます。

誰もが、最初は未経験。そこから、経験や専門知識を積み重ねていくことで、いろんな悩みが解決していきます。

また、先ほど記載したとおり、介護の仕事は、キャリア制度が整理されています。向上心がある方は、確実にキャリアアップをめざすことができます。

介護士に向いていない人

介護士の仕事には、働きやすさ、将来性等のメリットがたくさんあります。しかし、次のような項目に当てはまる方は、せっかく介護士になったものの、ストレスを感じてしまう可能性あり、残念ながら離職してしまうケースもあります。慎重に検討されることをおすすめします。

潔癖な人

介護の現場は、ご利用者の生活の場ですので、排せつ物や、嘔吐物の処理をするような場面もあります。また、身体介護を行う上で、ご利用者の身体に触れることになります。これらに抵抗がある方にとっては、ストレスの多い仕事となってしまうでしょう。

黙々と働きたい人

介護の仕事は、多くの人と関わります。ご利用者やご家族とのコミュニケーションはもちろん、職場の同僚や他職種の人と連携しながら、チームで介護サービスを提供しています。

また、介護現場は、日々いろんなことが起き、臨機応変な対応が求められます。

なるべく人と接することなく、黙々と働きたいという方にとっては、しんどいと感じられるでしょう。同じ作業を繰り返す仕事をしたい方にも不向きです。

自分のペースで仕事を進めたい人

介護現場では、利用者主体でのケアが基本となります。ご利用者の体調や意思を確認しながら、ご利用者に合わせてケアを行うため、「効率」とは相反する場面が多くあります。介護者の思うように物事が進まないことが日常です。このことを煩わしいと思う方、無理やりでも自分の思うように進めたい方には、不向きな仕事です。

5.やりがいを感じなくなった時にすべきこととは

いくらやりがいのある仕事であっても、働く上で、悩みや不満は付き物です。
ほとんどの人が、一度は、仕事が嫌だな、転職したいなと思ったことがあるのではないでしょうか。

なんでやりがいを感じなくなるの?

日々の忙しさに追われていると、悩みや不満に意識が向いてしまいがちです。また、やりがいについて考える時間もほとんどないという方が多いのではないでしょうか。
令和3年度介護労働実態調査によると、人手不足による悩みや不満、賃金への不満を感じている方が多いようです。人間関係の悩みやご利用者に適切なケアができているか不安という方も一定数いることがわかります。

やりがいを感じなくなった時にすべきこと

やりがいを感じづらくなった時には、まずは、自身が介護の仕事を選んだ理由や、やりがいを感じた場面を振り返ってみるとよいでしょう。そして、不満に思うことや不安に感じていることを整理し、解決方法を考えてみましょう。

たとえば、介護の仕事にはやりがいを感じていているけれど、賃金に不満がある場合には、資格を取得する等の賃金アップする方法を考えることができます。人間関係等の悩みで、今の職場ではどうしても解決が難しい場合は、転職を考えるのもひとつです。もし、介護の仕事自体にやりがいや魅力を感じらない場合には、違う職種への転職を考えたほうが良いケースもあります。

いずれにしても、自身のやりがいや、不満や不安が整理できていないと、正しい解決方法が見つかりません。
自身で考えることや、職場の人に相談することが難しい場合には、外部の転職アドバイザーに相談するという方法もあります。

6.介護士のやりがいや魅力まとめ

介護士のやりがいや魅力について解説しました。働きやすさや将来性だけでなく、やりがいや魅力もたくさんある介護士の仕事。あなたは、介護士に向いてそうですか?
やりがいや魅力に共感された方は、ぜひ介護士にチャレンジしてはいかがでしょうか。

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