介護福祉士の就職先や選び方とは!介護士が活躍できる人気の現場を紹介-三幸福祉カレッジ

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2023.03.29お役立ち情報
介護福祉士の就職先や選び方とは!介護士が活躍できる人気の現場を紹介

介護福祉士の就職先や選び方とは!介護士が活躍できる人気の現場を紹介

介護福祉士として活躍したいけれど、どのような就職先があるのだろうか?自分に合っている就職先をどのように選べばよいのだろうか?と悩んでいる人はいませんか。

今回は、介護福祉士として活躍できる就職先について、選び方や探す方法、介護福祉士として働くメリットなどを交えて解説します。

介護福祉士としてご利用者の役に立ちたいと考えている人は、ぜひこの記事をご覧ください。

1.介護福祉士とは


介護福祉士は、 実際に介護に携わる介護職で唯一の国家資格です。

主な仕事内容は、介護の専門知識や技術をもって、介護が必要な高齢者や障がいのある人が、その人らしい日常生活を送ることができるよう、身の回りのことや家事の介助をしたり、介護に関する相談に応じたりします。

介護福祉士の国家試験に受験をし合格した後は、登録を行うことで 国が認めた介護の専門家として、さまざまな介護現場で活躍できます。

今後さらに高齢化が進む日本において、介護福祉士は特に注目されている資格のひとつです。

2.介護福祉士になるメリット

介護福祉士になると、資格を生かしてさらなるキャリアアップを目指せるというメリットがあります。

また、介護福祉士の資格を保有していると、転職活動を有利に進めることや、安定した職に就くことも可能です。

資格でキャリアアップを目指せる

介護福祉士の資格を生かして現場での経験や信頼を積み重ねていくと、他の部署や外部との連携、さまざまな決定事柄についての最終判断を下すような管理職へのキャリアアップを目指せます。

また、施設長として経営に携わったり、自分の理想を追求して新たな事業所を開設したりという可能性も広がります。

さらに、介護福祉士として5年以上かつ900日以上従事することで、ご利用者の心身状況に合わせた適切なサービスを提供するためのケアプランを作成する介護支援専門員(ケアマネジャー)の受験要件がクリアできるため、活躍する道はより開けます。

転職するのに有利

今後はさらに高齢化が進んで介護ニーズは増加するため、介護の専門知識や技術をもつ介護福祉士は、よりニーズが高まっていくでしょう。

また、国家資格である介護福祉士は、一度登録すると再登録が不要で全国どこでも通用する資格のため、介護や子育てといった家庭の事情などで現場を離れたのちに再度復帰する際も有効です。

資格取得で収入アップが見込める

介護福祉士の資格を取得すると資格手当が付与されて給与アップも見込めるため、収入面で安定した職に就くことが可能です。
関連記事:介護福祉士の給与は?平均年収や介護職の給料がアップする方法を解説

また、介護福祉士の主な就職先でも述べた以外にも、施設に入所している高齢者に対して各種相談や援助、関係機関との連絡や調整を行う生活相談員、介護が必要な高齢者や障がい者に対して福祉用具の選び方や使い方のアドバイスを行う福祉用具専門相談員、介護人材を育成する介護講師など、さまざまな専門分野で活躍できます。

3.介護福祉士の主な就職先


介護福祉士の主な就職先には、高齢者が施設へ入所してサービスを受ける特別養護老人ホームやグループホーム、介護老人保健施設や介護付有料老人ホーム、高齢者が自宅から施設へ通ってサービスを受けるデイサービスセンターなどがあります。

また、身体障がい者が施設へ入所して治療や養護を行う療護施設もあります。

特別養護老人ホーム

可能な限り在宅生活へ復帰できることを念頭に、常に介護が必要な高齢者に対し、入浴や排泄などの介助、機能訓練や健康管理などを提供する施設です。

勤務形態は、勤務形態は施設によって異なりますが、早番や日勤、遅番や夜勤などのシフト制を採用している施設が多いです。

介護付有料老人ホーム

高齢者が可能な限り自立した生活を送ることができるよう、介護保険の指定を受けた介護付有料老人ホームなどが、食事や入浴といった日常生活上の支援や、機能訓練を提供する施設です。

近年は、民間企業が数多く参入しており、特別養護老人ホームと同じように夜勤がある場合が多いです。

デイサービスセンター

在宅で生活している高齢者に対し、施設に通ってもらい食事や排泄などの介助のほか、レクリエーション活動や機能訓練を日帰りで提供する施設です。

基本的には、日勤のみで夜勤はありませんが、送迎に時間を要することがある場合は、早番や遅番など時間をずらした勤務形態を採用している場合が一般的です。

グループホーム

認知症の高齢者に対し、施設に入所してもらい少人数の家庭的な環境の中で、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練を提供する施設です。

また、軽度の障がいがある人に対し、施設に入所してもらい日常生活の援助を行ったり、夜間において相談に応じたりする施設として、障がい者グループホームもあります。

どちらも24時間の見守りや、状況に応じた介助が必要なため、夜勤を含めたシフト制を採用している場合が一般的です。

介護老人保健施設

病状が安定していて入院して治療する必要はないけれど、家庭で自立した生活を送ることが困難な高齢者に対し、医療や介護、リハビリテーションを提供しながら在宅生活への復帰を目指す施設です。

特別養護老人ホームと同じようにシフト制を採用している場合が多いです。

日本介護福祉士会が実施しているアンケート調査によると、令和2年度において介護福祉士の16.2%が介護老人保健施設で働いており、すべての介護現場の中で最も多い割合を占めています。

参考:日本介護福祉士会「第13回介護福祉士の就労実態と専門性の意識に関する調査 調査結果」

訪問介護事業所

訪問介護は、訪問介護員(通称ホームヘルパーと呼ばれています。)が要支援・要介護のご利用者の自宅に直接訪問し、身体介護(食事介助・入浴介助・排泄介助など)、生活支援(調理・掃除・買い物など)、通院などの移動のための乗降介助を行う介護サービスです。

利用者が自宅にいても自立した生活を送ることができるようにすることを目的としています。
基本的には、日中に利用者様の自宅に伺うため、日勤が多いですが、夜間対応型の訪問介護サービスを実施している事業所では夜勤があることもあります。

身体障がい者療護施設

脳性マヒなどで身体に重度な障がいがあり、常に介護を必要とする人に対し、施設に入所してもらい治療や健康管理、生活指導や創作活動、医療や介護を提供する施設です。

勤務形態は、介護老人保健施設と同じようにシフト制を採用している場合が多いです。

参考:WAM NET「介護保険の各種サービス一覧」

4.介護福祉士の就職先を選ぶときの注意点

介護福祉士の就職先を選ぶ際は、実際に介護福祉士として働いた場合の給与がどのくらいになるのかを事前に調べておきましょう。
また、人間関係や福利厚生、職場の設備や清潔感なども確認しておくと、自身が思い描いていたイメージと現実とのギャップがなくなります。

就職してから「こんなはずではなかった」ということがないように、以下のことは事前にチェックしましょう。

給料の相場を調べる

就職先を選ぶ際には、まず給与をチェックするという人は多いのではないでしょうか。

▼平均給与

サービス種類別 平均給与額(月収)
介護老人保健施設 348,720円
介護付有料老人ホーム 340,040円
デイサービスセンター 296,500円
特別養護老人ホーム 356,220円
身体障がい者療護施設 359,330円
グループホーム 310,660円

※身体障がい者療護施設については、特定処遇改善加算の届出をしている事業所等における職員の平均給与額等(常勤)より引用

引用:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」

引用:厚生労働省「令和3年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果」

こちらは、令和3年度の介護福祉士の平均給与額等をサービス種類別に表にしたものです。
厚生労働省では、毎年介護従事者における処遇状況を調査しており、介護福祉士の給与の相場を確認できますので、給与を知りたい人は調べてみましょう。

人間関係は良好か

介護の仕事は、ご利用者と接することはもちろんのこと、上司や同僚などと連携を図りながら支援していきます。
そのため、人間関係が良好でないと、ご利用者へより良いサービスを提供できなくなってしまいます。

介護労働安定センターの令和2年度の調査によると、介護関係の仕事を辞めた理由として「職場の人間関係に問題があったため」と回答した人が、男性が26.7%で女性が23.2%と、非常に高い水準でした。

このことからも、職場の人間関係が良好であるかを確認しておくことは重要です。
職場見学を活用したり、各法人や事業所のホームページに記載のブログやSNSなどを参考にしたりしてみると、より雰囲気をつかみやすいでしょう。

参考:公益財団法人 介護労働安定センター「介護労働の現状について 令和2年度 介護労働実態調査の結果」

職場の設備はどうか

就職後に毎日使用するであろう職場の設備は、どの程度整備されているのかを確認します。
食堂や休憩室、トイレや更衣室、洗面所など、自分が気になるところは優先的にチェックしておきましょう。

また、ご利用者が使用する居室や浴室、食堂やリビング、機能訓練室なども合わせてチェックしておくと、働くイメージが湧きやすいです。
プラスして、防犯設備や災害対策なども確認することをおすすめします。

清潔感があるか

職場の設備をチェックすると同時に、衛生面がどの程度行き届いているのかを確認します。

清潔感を通して、就職先の法人や事業所が、ご利用者に対してどのような対応を行っているのか、さらに言うと、働くスタッフのことをどのように考えているのかも理解できます。

敷地内周辺からロビー、施設内などを見渡してみて、清潔感があるかをチェックしてみましょう。

福利厚生はどうか

給与と合わせて福利厚生も気になるところです。
社会保険や健康診断、各種手当や通勤費、慶弔やレクリエーション施設の利用、自己啓発支援などの福利厚生が整備されているのかをチェックします。

また、昇給や賞与、休日や転勤の有無といった待遇面は、生活に大きく関わってくる部分ですので、就職先を選ぶ前には必ず調べておきましょう。

5.介護福祉士の就職先を探す方法

介護福祉士として働こう!転職しよう!と決意したけれど、自分に合った就職先をどのように探せばよいのだろうかと不安になる人もいるでしょう。

就職先を探す場合、以前はハローワークが主流でした。
しかし、最近ではインターネットなどから求人サイトへアクセスして簡単に探すことができるように。
また、専門学校や講座の施設実習などを活用する方法もあります。

ハローワーク

厚生労働省が運営している公共職業安定所で、全国に500カ所以上あり、求人の掲載に費用がかからないことが特徴です。
採用に予算を割けない小規模な法人や事業所、地域に密着した求人が多く掲載されており、求人サイトに比べると求人情報が少ない傾向にあります。

小規模でアットホームな事業所に就職したい、自分の住んでいる地域で就職先を探したいという人には、ハローワークがおすすめです。

求人サイト

インターネットで就職先を探すことができ、応募まで簡単に完結してしまうことが特徴です。
法人や事業所の規模に関わらず多くの求人が掲載されており、ハローワークに比べると求人情報の更新頻度が高い傾向にあります。

特に介護や福祉の求人に特化して探す場合は、福祉人材センター・バンクを活用すると、自分の希望に合わせた就職先が見つかりやすいです。

できる限り多くの求人から就職先を探し、自分で直接応募したいという人には、求人サイトがおすすめです。

専門学校や講座の施設実習

専門学校や講座の中で行っている施設実習は、現場の仕事を体験しながら就職先を探せることが特徴です。
介護福祉士の資格を取得できる専門学校の場合、学校が就職先を紹介してくれるケースもあり、資格取得と同時に就職できる傾向にあります。

また、就職する際に必要な書類や面接へのアドバイスを実施しているため、安心して就職先を探すことができます。

現場の雰囲気や仕事の内容を具体的に知った上で就職先を探したい人には、専門学校や講座の施設実習がおすすめです。

 

6.介護福祉士を目指す方へ

介護福祉士になるためには、 年に1回実施されている介護福祉士国家試験を受験し合格することが必須です。

前段階として、介護福祉士国家試験の受験資格を得る必要があり、主に4つのルートで構成されています。
その中でも、 介護福祉士国家試験の受験者のうち、毎年約90%が実務経験ルートを経て合格を目指しています。
実務経験3年以上と実務者研修を修了することで、国家試験の受験にチャレンジすることができます。

▼国家試験受験ルート

・指定された養成施設などを卒業する養成施設ルート
・福祉系高校で、定められた科目や単位を取得し卒業する福祉系高校ルート
・3年以上の実務経験および介護福祉士実務者研修を修了する実務経験ルート
・経済連携協定による来日者を対象とするEPAルート

※介護福祉士になるためのより詳細な内容は「介護福祉士の受験資格・資格取得ルート」を参照ください。

7.まとめ

今回は、介護福祉士として活躍できる就職先について、選び方や探す方法、介護福祉士として働くメリットなどを交えて解説しました。

介護福祉士の国家資格に合格し、専門知識と技術を習得することで、さまざまな現場において介護のプロとして活躍できますので、ぜひチャレンジしてみてください!

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