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- 2022.07.26お役立ち情報
- 介護福祉士としてキャリアアップするには?資格や給料について解説
介護職で唯一の国家資格である介護福祉士。介護福祉士を取得した後もキャリアアップを目指したいと考える方も多いでしょう。この記事では、介護業界でのキャリアアップモデルを再確認し、介護福祉士でキャリアアップするための資格をご紹介します。
介護業界でのキャリアアップモデル
介護職のキャリアパスは、次の図のとおり整理することができます。
介護職員初任者研修が介護業界で働く上での、入門資格となります。その後、現場での経験を積みながら介護福祉士実務者研修を受講し、国家資格である介護福祉士の合格を目指すのが一般的です。
介護福祉士合格後は、介護の専門職として、さらなる経験を積み、介護福祉士の上位資格である認定介護福祉士を目指すことができます。また、ケアプランの作成等のマネジメント職に就きたい場合には、ケアマネジャー(介護支援専門員)を目指す方もいらっしゃいます。
介護福祉士がキャリアアップするための資格
介護福祉士合格後に、さらにキャリアアップを目指す方のための資格を3つご紹介します。
認定介護福祉士
認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格として2015年12月にできた民間資格で、介護人材のキャリアパスの中でも、最上位に位置づけられています。
利用者ニーズの多様化や高度化に対応するため、質の高い介護実践、介護職の指導・教育、医療職等との連携強化など、幅広い役割を担うことが期待されています。
認定介護福祉士を取得するためには、認定介護福祉士認証・認定機構が実施している認定介護福祉士養成研修を修了する必要があります。認定介護福祉士養成研修は、「認定介護福祉士養成研修Ⅰ類」と「認定介護福祉士養成研修Ⅱ類」で構成されます。
【受講要件】
●認定護福祉士養成研修Ⅰ類
次の条件をいずれも満たす方
・介護福祉士としての実務経験5年以上
・現任研修を100時間以上受講していること
・レポート課題を提出もしくは、試験に合格すること。(現任研修を200時間以上受講し、機構が認める場合は免除)
●認定介護福祉士養成研修Ⅱ類
次の条件をいずれも満たす方
・認定介護福祉士養成研修Ⅰ類を修了していること。
・介護職の小チーム(ユニット等、5~10名の介護職によるサービス提供チーム)のリーダー (ユニットリーダー、サービス提供責任者等)としての実務経験を有すること
【受講時間数】
・認定介護福祉士養成研修Ⅰ類 345時間
・認定介護福祉士養成研修Ⅱ類 255時間
合計600時間
※Ⅰ類を受講後、Ⅱ類を受講。
【試験】
試験はありません。
参考ページ:認定介護福祉士認証・認定機構
ケアマネジャー(介護支援専門員)
ケアマネジャーとは、ケアプランを作成し、介護保険サービスの利用をサポートするプロフェッショナルで、正式名称は介護支援専門員といいます。
ご利用者やそのご家族がどのようなサービスを必要とされているのかのニーズを把握してケアプランを作成し、ご利用者が適切なサービスを受けられるように自治体や各事業所に依頼します。
これまでの介護職としての経験を活かしつつ、より大きな視点でご利用者のサポートをすることができます。
ケアマネジャーになるためには、各都道府県が実施する介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、さらに「介護支援専門員実務研修」の87時間を全て受講し、都道府県に登録申請をすることが必要です。
【受験要件】
次の条件をいずれも満たす方
・特定の法定資格を有している方、もしくは生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員事務従事者
・上記に基づく実務経験が5年以上かつ900日以上ある方
特定の法定資格とは?
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士を含む)、精神保健福祉士
【試験日】
10月の第2日曜日
【合格率】
23.3%(2021年試験)
【受験料】
12,800円
参考ページ:介護支援専門員都道府県別担当課一覧(公益財団法人社会福祉振興・試験センター)
参考ページ:令和4年度東京都介護支援専門員実務研修受講試験(公益財団法人東京都福祉保健財団)
社会福祉主事
社会福祉主事とは、都道府県や市町村等自治体の福祉事務所現業員(ケースワーカー)として任用される者に要求される資格(任用資格)です。社会福祉施設職員等の資格に準用されており、病院や介護施設で、ソーシャルワーカーや相談員として働いている方もいます。
社会福祉主事任用資格を持っている方が、公務員として自治体の福祉事務所に社会福祉主事として配属されることで、「社会福祉主事」として働くことができます。
【取得方法】
・大学等において社会福祉に関する科目を3科目以上修めて卒業する
・全社協中央福祉学院社会福祉主事資格認定通信課程または日本社会事業大学通信教育科を修了する(1年)
・指定養成機関を修了する(22科目1,500時間)
・都道府県等講習会を受講する(19科目279時間)
・社会福祉士、精神保健福祉士等を取得する
大学や短大を卒業されている方は、厚生労働省のホームページに掲載されている指定科目と、ご自身の卒業証明書に記載されている履修科目を確認してみると良いでしょう。実は指定の3科目を履修済だった(社会福祉主事任用資格を持っていた)ということも多いです。
参考ページ:社会福祉主事について(厚生労働省)
ケアマネジャーの給料について
介護福祉士からキャリアアップするための資格を紹介しましたが、給与はどうなるのか気になると思います。認定介護福祉士については、まだ統計データがないため、ケアマネジャーの給与についてご紹介します。
令和2年の実態調査によると、介護福祉士の平均給与額が315,850円であるのに対して、ケアマネジャーの平均給与額は357,850円となっています。ケアマネジャーになることで、約4万円の給与アップが見込めます。
非常勤職員の平均給与額を見てみると、介護福祉士が196,630円に対して、ケアマネジャーは282,390円でとなっており、約9万円の差があります。
ケアマネジャーは、合格率から見ても、難易度の高い資格ではありますが、将来のことを考えるとぜひ取得しておきたい資格ですね。
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まとめ
- 介護人材のキャリアパスは、「介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士」と一本化されている。
- 介護福祉士を取得した後のキャリアアップには、ケアマネジャーや認定介護福祉士を目指す道がある。
- 認定介護福祉士は、介護人材のキャリアパスの中では最上位として位置づけられている。
- さらなるキャリアアップを目指すことで給与アップが見込める。
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