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- 2023.12.26お役立ち情報
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実務者研修はどこがいい?スクール選びのポイントや取得の方法について
介護の資格には、介護の入り口とも言える初任者研修から、実践的な知識や技術を習得する実務者研修、介護のプロである介護福祉士などがあり、自分はどの資格をどこで受けたらいいか分からないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、無資格者や未経験者でもチャレンジ可能な実務者研修は、どこで受けたらいいのかについて、スクール選びのポイントや初任者研修との違いを交えて解説します。
実務者研修とは
実務者研修とは、 介護について一般的な知識と技術、思考プロセスを身に付け、一般的な介護業務を行えるようになるための研修です。
2013年から新設された研修制度で、以前のホームヘルパー1級(訪問介護員1級)や介護職員基礎研修がこれにあたります。
実務者研修は、介護福祉士国家試験を受験するために、必ず受講しなければならない講座です。
介護職員として働くうえで必要な介護過程の展開や認知症等について学ぶことができます。
実務者研修は、介護資格の無資格者や介護業務の未経験者でも受講することが可能ですが、初任者研修などの介護の資格をお持ちの方は、受講した研修に応じて実務者研修の一部が免除され、受講する負担を減らすことができます。
参考:三幸福祉カレッジ 実務者研修学習内容
https://www.sanko-fukushi.com/course/jitsumu/homework/
実務者研修と初任者研修の違いを知っておこう
介護の資格には、介護職のスタートとも言える初任者研修があります。
介護の業務に携わる際、実務者研修と初任者研修のどちらを受講したら良いのかと悩む人も多いです。
まずは、自身に最適なスキルを習得するために、実務者研修と初任者研修の違いについて見ていきましょう。
受講の目的の違い
初任者研修は、介護の仕事をするために、基礎から応用までを学ぶことを目的としています。
一方の実務者研修は、より質の高い介護サービスを提供するために、実践的な知識と技術を学ぶことを目的としています。実務者研修は、介護福祉士国家試験を受験するために修了が必須の講座となっており、介護福祉士を目指し介護職としてキャリアアップをめざす方が多く受講しています。
費用、受講期間の違い
費用は初任者研修の方が安い傾向にあります。ただし実務者研修は同じ学校でもお持ちの介護の資格によって受講料が異なるため、検討している学校の受講料を確認しましょう。
受講期間は初任者研修は最短1か月で資格を取得可能な学校もあり、未経験で早く資格を取って就職をしたい方は初任者研修がおすすめです。
※費用については、スクールの割引制度および給付金の制度などにより異なります。
実務者研修を受けるのはこんな人
介護福祉士実務者研修を受講する人には、介護資格の無資格者から実務者研修を修了してキャリアップを目指す人まで、その境遇はさまざまです。
中でも、2016年度(2017年1月)から上位資格である介護福祉士国家試験を受験するためには、実務経験の3年に加えて実務者研修を修了することが必須となりました。
そのため、介護資格で唯一の国家資格である介護福祉士を取得し、さらにステップアップしたいと考えている人は、実務者研修を受講しています。
また、指定訪問介護事業所では、ご利用者の数に応じてサービス提供責任者を配置する必要があり、このサービス提供責任者になるには、実務者研修を修了する必要があります。
サービス提供責任者は、ご利用者の状態の把握をはじめ、介護計画の作成やケアマネジャーとの連携、訪問介護員の管理など、多岐にわたる業務に携わるやりがいのある仕事です。
そのため、訪問介護サービスを提供する上での全体的なコーディネート役であるサービス提供責任者としてキャリアップしたい人は、実務者研修を受講しています。
実務者研修を受けるスクール選びのポイント
実務者研修は、通学(通学講習)および通信(自宅学習)で学ぶケースが一般的です。
介護資格の無資格者の場合、学習時間は450時間、期間は6カ月以上と長期にわたります。
無事に実務者研修を修了するためには、自身のさまざまな状況を踏まえながら受講計画を立て、最適なスクールを選ぶことがポイントです。
ポイント1 現在の仕事や生活リズムに合った学校を選ぶ
仕事や子育てをしながら実務者研修を受講する場合は、平日や土日などから自身の生活スタイルにマッチしたカリキュラムを選ぶことが、両立への近道です。
また、介護過程IIIや医療的ケアは、通学(通学講習)になるため、職場や自宅から近い場所にスクールがあるかを事前に確認しておくことも大切です。
ポイント2 サポート体制を比較する
通学であれば一緒に学ぶ仲間もいてモチベーションを維持できますが、通信となるとスクールのサポート体制を加味することが、実務者研修を修了する鍵となります。
自宅学習する中で、どうしても理解できないことがあったり深く知りたいことがあったりなどの際は、スムーズな対応が可能なスクールなのか。
また、体調不良や急用などが発生した際は、受講日の振替や受講期間の延長が可能なのか。
自身が研修を受講中に考えられるあらゆる事態を想定しておき、どのようなサポート体制があるのかを確認しておきましょう。
ポイント3 受講料を比較する
同じ実務者研修を受講であっても、スクールごとに受講料が異なります。また、さまざまな割引や給付金などの制度を活用できる学校もあります。
【利用できる主な給付金制度】
・専門実践教育訓練給付金制度
一定の条件を満たす雇用保険者のうち、受講修了後に受講料の50%が、受講修了後1年以内に就職・介護福祉士国家試験合格でさらに、20%(合わせて最大70%)が給付される。
・教育訓練給付金制度
一定の条件を満たす雇用保険者のうち、受講修了後に受講料の20%が給付される。
参考:三幸福祉カレッジ 受講料が戻る給付金制度
https://www.sanko-fukushi.com/fee/#a4
初任者研修を受講したスクールと同じであれば、実務者研修の受講料を安くできるパターンもありますので、活用できる制度を上手に利用しましょう。
上記のポイントを考慮しつつ、受講を検討しているスクールのホームページの確認や資料請求するなどして、ご自身が学びやすい学校を選びましょう。
実務者研修の難易度は?
国家資格の介護福祉士と異なり、実務者研修には認定試験がないため、難易度は高くないと言えます。
介護についての一般的な知識と技術、思考プロセスを身に付け、介護業務を行えるようになることが目的です。
通信(自宅学習)は、科目ごとに課題を提出します。学校によってはスマホやパソコンで課題を提出できるので、仕事の合間などにも課題に取り組むことができ、働きながらでも受講しやすい学校もあります。
また、通学(通学講習)で学ぶ介護過程IIIや医療的ケアは、応用的な事例を用いて実践力を養成するため、授業内容をしっかりと理解することができれば、修了は可能です。
ただし、実務者研修の修了を目指すことはもちろんですが、学んだ内容をその後の実務に生かし、ご利用者へより良い介護サービスを提供することが大切です。
難易度に関わらず、確実に理解しようという気持ちで実務者研修を受講しましょう。
まとめ
今回は、無資格者や未経験者でもチャレンジ可能な実務者研修は、どこで受けたらいいのかについて、スクール選びのポイントや初任者研修との違いを交えて解説しました。
実務者研修を受講、修了することで、ご利用者に対しより良い介護サービスを提供できるようになるだけでなく、サービス提供責任者や介護福祉士などへステップアップも目指せます。
実務者研修を受ける際にかかる費用だけではなく、スクールのサポート体制や自分の置かれた環境に応じたスクールを選びましょう!
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