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お知らせ・介護コラム

  • 介護士のやりがい・魅力とは?やりがいを感じる瞬間や介護士に向いている人を紹介
    2023.03.30

    介護コラム

    介護士のやりがい・魅力とは?やりがいを感じる瞬間や介護士に向いている人を紹介

    介護士の仕事にどのようなイメージがありますか。重労働、きつい・・・などのネガティブなイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、実際はどうなのでしょうか。 この記事では、やりがい・魅力に焦点を当てて、介護士の仕事について考えます。自分は介護士に向いているかどうか考えながら、読み進めてみてください。 1.介護士のやりがい・魅力を感じる瞬間 介護労働安定センターが実施した令和3年度介護労働実態調査によると、調査に回答した介護職員7,517人のうち 48%の方が「仕事の内容・やりがい」に対して満足しているという回答しており、不満足と回答している方は、わずか5.3%でした。 また、同調査で、現在の仕事を選んだ理由としては、「働きがいのある仕事だと思ったから」が、 45.5%で最多、次いで、「今後もニーズが高まる仕事だから」が29.2%、「人や社会の役に立ちたいから」が28.9%となっています。 「働きがい・やりがい」を理由に介護の仕事を選んでいることが多いことがわかります。では、どのような瞬間にやりがい・魅力を感じられるのでしょうか。 たくさんの感謝の言葉や、笑顔に出会える 介護士は、直接ご利用者やそのご家族と関わることが多い仕事です。ご利用者やご家族の笑顔を見ることができたり、直接感謝の言葉をかけていただけることも多いです。ニコっと笑って、「〇〇さん、いつもありがとうね」と言われると、嬉しいものです。 人や社会の役に立っている実感を得やすい仕事と言えます。 人生の先輩方から学ぶことがたくさんある ご利用者は心身機能の低下や疾病等により、介護を必要とされていますが、介護者にとっては、人生の先輩です。戦争や震災、戦後の日本の高度成長期など、私たちが知らない時代を懸命に生きてこられた人生の先輩方からのお話はとても貴重なものです。 ご利用者のサポートをすることが介護士の仕事ではありますが、ご利用者から元気をもらうことや、学ばせていただくことがたくさんあると言います。それは、お金には代えられない財産になるでしょう。 ご利用者の変化が嬉しい 介護士は、ご利用者の生活の質(QOL)の向上をめざして介護サービスを提供しています。ご利用者に良い変化が見られたときは、大きなやりがいを感じることができるでしょう。 たとえば、日々の介護者によるケアや関わりによって、できなかったことができるようになったり、塞ぎこみがちだった方の笑顔が見られるようになったり、間近でご利用者の変化を感じることができることは、働きがいややりがいとなるでしょう。 参考:令和3年度介護労働実態調査結果について|公益財団法人介護労働安定センター 2.介護士の仕事について 介護士の仕事は、一言で説明すると、ご利用者の心身の状況にあわせた介護サービスを提供することです。 介護士とは、介護サービスを提供している介護職員を総称した表現ですので、職種や資格の有無、働く場所により、役割や具体的な業務は異なりますが、主には身体介護と生活援助を行います。 身体介護 食事介助や入浴介助、排泄介助、移動・移乗介助など、利用者の身体に直接触れる介護サービスを行います。 身体介護を行うためには、介護職員初任者研修か同等以上の資格が必要です。 生活援助 身体介護以外で、利用者が日常生活を営むことを支援するサービスのことです。 例としては、調理、ベッドメイク、掃除や洗濯などが挙げられます。 3.介護士になるメリット 介護士のやりがいや魅力について、解説しましたが、実際のところ、働きやすさや将来性も気になる人も多いと思います。ここでは、介護士になるメリット、介護士が働きやすいと言われる理由をお伝えします。 年齢や性別に関係なく働ける 介護の仕事では、年齢や性別を問わず、活躍することができます。 多様な働き方ができ、子育て世代、中高年者も含めてあらゆる世代が働きやすい業種であると言えるでしょう。 実際、令和3年度介護労働実態調査によると、平均年齢は 47.7歳となっています。以下の表を見ると、ある年代に偏るのではなく、まんべんなく幅広い年代の方が働いていることがわかります。 また、性別を見ると、男性が 19.8%、女性が71.1%と、多くの女性が活躍していることがわかります。 安定した仕事である 超高齢社会の日本における介護の需要は高く、景気や社会情勢に左右されない仕事であるため、他の仕事と比べても安定した仕事であると言えます。 仮に、勤務している事業所が何等かの事情により閉業したとしても、介護士の経験を活かして、転職することができます。 一方で、離職率を心配される方も多いかと思いますが、国や地方自治体、事業所が、積極的に人材確保のための取組を行っており、介護労働実態調査によると、離職率は、平成19年をピークに低下傾向にあることがわかります。 キャリアアップをめざせる 介護士のキャリアは、体系的に整理されており、介護士として働きながら国家資格である介護福祉士をめざすことができる仕組みになっています。 介護の基本を学ぶ介護職員初任者研修、介護福祉士をめざす過程で受講する介護福祉士実務者研修、そして、介護福祉士国家試験と知識と技術を積み重ねながら専門性を高めていくことができます。上位資格を取得することで、賃金アップも見込めます。 また、介護士は専門職ですので、転職によるキャリアアップを目指せることも魅力でしょう。 参考:令和3年度介護労働実態調査結果について|公益財団法人介護労働安定センター 4.介護士に向いている人・向いていない人の特徴 介護士に向いている人、向いていない人はどのような人でしょうか。ぜひ、ご自身に当てはめながら、向いているかどうかチェックしてみてください。 介護士に向いている人 簡単に言うと、最初に説明した、“介護職のやりがいや魅力”に共感できる人が、「向いている人」なのですが、あらためて、ここで整理しながら、説明します。 人と話すことが好きな人 介護士として、最も重要な仕事のひとつがご利用者とのコミュニケーションです。人と話すことが好きな人には、もってこいのお仕事です。 また、介護はチームで行いますので、多くの方と関わります。職場の同僚だけでなく、ケアマネジャー、医師、看護師、リハビリの専門家等、他職種との連携が欠かせません。ご利用者のご家族の対応も行います。 そのため、人と話すことが好きな人、良好なコミュニケーションを取ることができる人に向いている仕事です。 誰かをサポートしたい 誰かをサポートするのが好きな人、人の役に立つことにやりがいを感じる人は、介護の仕事を魅力的に感じるでしょう。 世の中にある仕事は、どれも人の役に立つ仕事ではありますが、介護の仕事は、感謝の言葉を直接かけてもらえる機会が多く、他の仕事と比べても、人の役に立っていることを実感できる仕事です。 向上心がある 介護の仕事は、無資格・未経験から始めることができます。しかし、最初のうちは、先輩職員に言われている意味がわからないことや、ご利用者とうまくいかないこともあるでしょう。その理由として、経験の少なさに加えて、専門的な知識や技術が未熟だからということが考えられます。 誰もが、最初は未経験。そこから、経験や専門知識を積み重ねていくことで、いろんな悩みが解決していきます。 また、先ほど記載したとおり、介護の仕事は、キャリア制度が整理されています。向上心がある方は、確実にキャリアアップをめざすことができます。 介護士に向いていない人 介護士の仕事には、働きやすさ、将来性等のメリットがたくさんあります。しかし、次のような項目に当てはまる方は、せっかく介護士になったものの、ストレスを感じてしまう可能性あり、残念ながら離職してしまうケースもあります。慎重に検討されることをおすすめします。 潔癖な人 介護の現場は、ご利用者の生活の場ですので、排せつ物や、嘔吐物の処理をするような場面もあります。また、身体介護を行う上で、ご利用者の身体に触れることになります。これらに抵抗がある方にとっては、ストレスの多い仕事となってしまうでしょう。 黙々と働きたい人 介護の仕事は、多くの人と関わります。ご利用者やご家族とのコミュニケーションはもちろん、職場の同僚や他職種の人と連携しながら、チームで介護サービスを提供しています。 また、介護現場は、日々いろんなことが起き、臨機応変な対応が求められます。 なるべく人と接することなく、黙々と働きたいという方にとっては、しんどいと感じられるでしょう。同じ作業を繰り返す仕事をしたい方にも不向きです。 自分のペースで仕事を進めたい人 介護現場では、利用者主体でのケアが基本となります。ご利用者の体調や意思を確認しながら、ご利用者に合わせてケアを行うため、「効率」とは相反する場面が多くあります。介護者の思うように物事が進まないことが日常です。このことを煩わしいと思う方、無理やりでも自分の思うように進めたい方には、不向きな仕事です。 5.やりがいを感じなくなった時にすべきこととは いくらやりがいのある仕事であっても、働く上で、悩みや不満は付き物です。 ほとんどの人が、一度は、仕事が嫌だな、転職したいなと思ったことがあるのではないでしょうか。 なんでやりがいを感じなくなるの? 日々の忙しさに追われていると、悩みや不満に意識が向いてしまいがちです。また、やりがいについて考える時間もほとんどないという方が多いのではないでしょうか。 令和3年度介護労働実態調査によると、人手不足による悩みや不満、賃金への不満を感じている方が多いようです。人間関係の悩みやご利用者に適切なケアができているか不安という方も一定数いることがわかります。 やりがいを感じなくなった時にすべきこと やりがいを感じづらくなった時には、まずは、自身が介護の仕事を選んだ理由や、やりがいを感じた場面を振り返ってみるとよいでしょう。そして、不満に思うことや不安に感じていることを整理し、解決方法を考えてみましょう。 たとえば、介護の仕事にはやりがいを感じていているけれど、賃金に不満がある場合には、資格を取得する等の賃金アップする方法を考えることができます。人間関係等の悩みで、今の職場ではどうしても解決が難しい場合は、転職を考えるのもひとつです。もし、介護の仕事自体にやりがいや魅力を感じらない場合には、違う職種への転職を考えたほうが良いケースもあります。 いずれにしても、自身のやりがいや、不満や不安が整理できていないと、正しい解決方法が見つかりません。 自身で考えることや、職場の人に相談することが難しい場合には、外部の転職アドバイザーに相談するという方法もあります。 参考:令和3年度介護労働実態調査結果について|公益財団法人介護労働安定センター 6.介護士のやりがいや魅力まとめ 介護士のやりがいや魅力について解説しました。働きやすさや将来性だけでなく、やりがいや魅力もたくさんある介護士の仕事。あなたは、介護士に向いてそうですか? やりがいや魅力に共感された方は、ぜひ介護士にチャレンジしてはいかがでしょうか。

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  • 介護福祉士の就職先や選び方とは!介護士が活躍できる人気の現場を紹介
    2023.03.29

    介護コラム

    介護福祉士の就職先や選び方とは!介護士が活躍できる人気の現場を紹介

    介護福祉士の就職先や選び方とは!介護士が活躍できる人気の現場を紹介 介護福祉士として活躍したいけれど、どのような就職先があるのだろうか?自分に合っている就職先をどのように選べばよいのだろうか?と悩んでいる人はいませんか。 今回は、介護福祉士として活躍できる就職先について、選び方や探す方法、介護福祉士として働くメリットなどを交えて解説します。 介護福祉士としてご利用者の役に立ちたいと考えている人は、ぜひこの記事をご覧ください。 1.介護福祉士とは 介護福祉士は、 実際に介護に携わる介護職で唯一の国家資格です。 主な仕事内容は、介護の専門知識や技術をもって、介護が必要な高齢者や障がいのある人が、その人らしい日常生活を送ることができるよう、身の回りのことや家事の介助をしたり、介護に関する相談に応じたりします。 介護福祉士の国家試験に受験をし合格した後は、登録を行うことで 国が認めた介護の専門家として、さまざまな介護現場で活躍できます。 今後さらに高齢化が進む日本において、介護福祉士は特に注目されている資格のひとつです。 2.介護福祉士になるメリット 介護福祉士になると、資格を生かしてさらなるキャリアアップを目指せるというメリットがあります。 また、介護福祉士の資格を保有していると、転職活動を有利に進めることや、安定した職に就くことも可能です。 資格でキャリアアップを目指せる 介護福祉士の資格を生かして現場での経験や信頼を積み重ねていくと、他の部署や外部との連携、さまざまな決定事柄についての最終判断を下すような管理職へのキャリアアップを目指せます。 また、施設長として経営に携わったり、自分の理想を追求して新たな事業所を開設したりという可能性も広がります。 さらに、介護福祉士として5年以上かつ900日以上従事することで、ご利用者の心身状況に合わせた適切なサービスを提供するためのケアプランを作成する介護支援専門員(ケアマネジャー)の受験要件がクリアできるため、活躍する道はより開けます。 転職するのに有利 今後はさらに高齢化が進んで介護ニーズは増加するため、介護の専門知識や技術をもつ介護福祉士は、よりニーズが高まっていくでしょう。 また、国家資格である介護福祉士は、一度登録すると再登録が不要で全国どこでも通用する資格のため、介護や子育てといった家庭の事情などで現場を離れたのちに再度復帰する際も有効です。 資格取得で収入アップが見込める 介護福祉士の資格を取得すると資格手当が付与されて給与アップも見込めるため、収入面で安定した職に就くことが可能です。 関連記事:介護福祉士の給与は?平均年収や介護職の給料がアップする方法を解説 また、介護福祉士の主な就職先でも述べた以外にも、施設に入所している高齢者に対して各種相談や援助、関係機関との連絡や調整を行う生活相談員、介護が必要な高齢者や障がい者に対して福祉用具の選び方や使い方のアドバイスを行う福祉用具専門相談員、介護人材を育成する介護講師など、さまざまな専門分野で活躍できます。 3.介護福祉士の主な就職先 介護福祉士の主な就職先には、高齢者が施設へ入所してサービスを受ける特別養護老人ホームやグループホーム、介護老人保健施設や介護付有料老人ホーム、高齢者が自宅から施設へ通ってサービスを受けるデイサービスセンターなどがあります。 また、身体障がい者が施設へ入所して治療や養護を行う療護施設もあります。 特別養護老人ホーム 可能な限り在宅生活へ復帰できることを念頭に、常に介護が必要な高齢者に対し、入浴や排泄などの介助、機能訓練や健康管理などを提供する施設です。 勤務形態は、勤務形態は施設によって異なりますが、早番や日勤、遅番や夜勤などのシフト制を採用している施設が多いです。 介護付有料老人ホーム 高齢者が可能な限り自立した生活を送ることができるよう、介護保険の指定を受けた介護付有料老人ホームなどが、食事や入浴といった日常生活上の支援や、機能訓練を提供する施設です。 近年は、民間企業が数多く参入しており、特別養護老人ホームと同じように夜勤がある場合が多いです。 デイサービスセンター 在宅で生活している高齢者に対し、施設に通ってもらい食事や排泄などの介助のほか、レクリエーション活動や機能訓練を日帰りで提供する施設です。 基本的には、日勤のみで夜勤はありませんが、送迎に時間を要することがある場合は、早番や遅番など時間をずらした勤務形態を採用している場合が一般的です。 グループホーム 認知症の高齢者に対し、施設に入所してもらい少人数の家庭的な環境の中で、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練を提供する施設です。 また、軽度の障がいがある人に対し、施設に入所してもらい日常生活の援助を行ったり、夜間において相談に応じたりする施設として、障がい者グループホームもあります。 どちらも24時間の見守りや、状況に応じた介助が必要なため、夜勤を含めたシフト制を採用している場合が一般的です。 介護老人保健施設 病状が安定していて入院して治療する必要はないけれど、家庭で自立した生活を送ることが困難な高齢者に対し、医療や介護、リハビリテーションを提供しながら在宅生活への復帰を目指す施設です。 特別養護老人ホームと同じようにシフト制を採用している場合が多いです。 日本介護福祉士会が実施しているアンケート調査によると、令和2年度において介護福祉士の16.2%が介護老人保健施設で働いており、すべての介護現場の中で最も多い割合を占めています。 参考:日本介護福祉士会「第13回介護福祉士の就労実態と専門性の意識に関する調査 調査結果」 訪問介護事業所 訪問介護は、訪問介護員(通称ホームヘルパーと呼ばれています。)が要支援・要介護のご利用者の自宅に直接訪問し、身体介護(食事介助・入浴介助・排泄介助など)、生活支援(調理・掃除・買い物など)、通院などの移動のための乗降介助を行う介護サービスです。 利用者が自宅にいても自立した生活を送ることができるようにすることを目的としています。 基本的には、日中に利用者様の自宅に伺うため、日勤が多いですが、夜間対応型の訪問介護サービスを実施している事業所では夜勤があることもあります。 身体障がい者療護施設 脳性マヒなどで身体に重度な障がいがあり、常に介護を必要とする人に対し、施設に入所してもらい治療や健康管理、生活指導や創作活動、医療や介護を提供する施設です。 勤務形態は、介護老人保健施設と同じようにシフト制を採用している場合が多いです。 参考:WAM NET「介護保険の各種サービス一覧」 4.介護福祉士の就職先を選ぶときの注意点 介護福祉士の就職先を選ぶ際は、実際に介護福祉士として働いた場合の給与がどのくらいになるのかを事前に調べておきましょう。 また、人間関係や福利厚生、職場の設備や清潔感なども確認しておくと、自身が思い描いていたイメージと現実とのギャップがなくなります。 就職してから「こんなはずではなかった」ということがないように、以下のことは事前にチェックしましょう。 給料の相場を調べる 就職先を選ぶ際には、まず給与をチェックするという人は多いのではないでしょうか。 ▼平均給与 サービス種類別 平均給与額(月収) 介護老人保健施設 348,720円 介護付有料老人ホーム 340,040円 デイサービスセンター 296,500円 特別養護老人ホーム 356,220円 身体障がい者療護施設 359,330円 グループホーム 310,660円 ※身体障がい者療護施設については、特定処遇改善加算の届出をしている事業所等における職員の平均給与額等(常勤)より引用 引用:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」 引用:厚生労働省「令和3年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果」 こちらは、令和3年度の介護福祉士の平均給与額等をサービス種類別に表にしたものです。 厚生労働省では、毎年介護従事者における処遇状況を調査しており、介護福祉士の給与の相場を確認できますので、給与を知りたい人は調べてみましょう。 人間関係は良好か 介護の仕事は、ご利用者と接することはもちろんのこと、上司や同僚などと連携を図りながら支援していきます。 そのため、人間関係が良好でないと、ご利用者へより良いサービスを提供できなくなってしまいます。 介護労働安定センターの令和2年度の調査によると、介護関係の仕事を辞めた理由として「職場の人間関係に問題があったため」と回答した人が、男性が26.7%で女性が23.2%と、非常に高い水準でした。 このことからも、職場の人間関係が良好であるかを確認しておくことは重要です。 職場見学を活用したり、各法人や事業所のホームページに記載のブログやSNSなどを参考にしたりしてみると、より雰囲気をつかみやすいでしょう。 参考:公益財団法人 介護労働安定センター「介護労働の現状について 令和2年度 介護労働実態調査の結果」 職場の設備はどうか 就職後に毎日使用するであろう職場の設備は、どの程度整備されているのかを確認します。 食堂や休憩室、トイレや更衣室、洗面所など、自分が気になるところは優先的にチェックしておきましょう。 また、ご利用者が使用する居室や浴室、食堂やリビング、機能訓練室なども合わせてチェックしておくと、働くイメージが湧きやすいです。 プラスして、防犯設備や災害対策なども確認することをおすすめします。 清潔感があるか 職場の設備をチェックすると同時に、衛生面がどの程度行き届いているのかを確認します。 清潔感を通して、就職先の法人や事業所が、ご利用者に対してどのような対応を行っているのか、さらに言うと、働くスタッフのことをどのように考えているのかも理解できます。 敷地内周辺からロビー、施設内などを見渡してみて、清潔感があるかをチェックしてみましょう。 福利厚生はどうか 給与と合わせて福利厚生も気になるところです。 社会保険や健康診断、各種手当や通勤費、慶弔やレクリエーション施設の利用、自己啓発支援などの福利厚生が整備されているのかをチェックします。 また、昇給や賞与、休日や転勤の有無といった待遇面は、生活に大きく関わってくる部分ですので、就職先を選ぶ前には必ず調べておきましょう。 5.介護福祉士の就職先を探す方法 介護福祉士として働こう!転職しよう!と決意したけれど、自分に合った就職先をどのように探せばよいのだろうかと不安になる人もいるでしょう。 就職先を探す場合、以前はハローワークが主流でした。 しかし、最近ではインターネットなどから求人サイトへアクセスして簡単に探すことができるように。 また、専門学校や講座の施設実習などを活用する方法もあります。 ハローワーク 厚生労働省が運営している公共職業安定所で、全国に500カ所以上あり、求人の掲載に費用がかからないことが特徴です。 採用に予算を割けない小規模な法人や事業所、地域に密着した求人が多く掲載されており、求人サイトに比べると求人情報が少ない傾向にあります。 小規模でアットホームな事業所に就職したい、自分の住んでいる地域で就職先を探したいという人には、ハローワークがおすすめです。 求人サイト インターネットで就職先を探すことができ、応募まで簡単に完結してしまうことが特徴です。 法人や事業所の規模に関わらず多くの求人が掲載されており、ハローワークに比べると求人情報の更新頻度が高い傾向にあります。 特に介護や福祉の求人に特化して探す場合は、福祉人材センター・バンクを活用すると、自分の希望に合わせた就職先が見つかりやすいです。 できる限り多くの求人から就職先を探し、自分で直接応募したいという人には、求人サイトがおすすめです。 専門学校や講座の施設実習 専門学校や講座の中で行っている施設実習は、現場の仕事を体験しながら就職先を探せることが特徴です。 介護福祉士の資格を取得できる専門学校の場合、学校が就職先を紹介してくれるケースもあり、資格取得と同時に就職できる傾向にあります。 また、就職する際に必要な書類や面接へのアドバイスを実施しているため、安心して就職先を探すことができます。 現場の雰囲気や仕事の内容を具体的に知った上で就職先を探したい人には、専門学校や講座の施設実習がおすすめです。   6.介護福祉士を目指す方へ 介護福祉士になるためには、 年に1回実施されている介護福祉士国家試験を受験し合格することが必須です。 前段階として、介護福祉士国家試験の受験資格を得る必要があり、主に4つのルートで構成されています。 その中でも、 介護福祉士国家試験の受験者のうち、毎年約90%が実務経験ルートを経て合格を目指しています。 実務経験3年以上と実務者研修を修了することで、国家試験の受験にチャレンジすることができます。 ▼国家試験受験ルート ・指定された養成施設などを卒業する養成施設ルート ・福祉系高校で、定められた科目や単位を取得し卒業する福祉系高校ルート ・3年以上の実務経験および介護福祉士実務者研修を修了する実務経験ルート ・経済連携協定による来日者を対象とするEPAルート ※介護福祉士になるためのより詳細な内容は「介護福祉士の受験資格・資格取得ルート」を参照ください。 7.まとめ 今回は、介護福祉士として活躍できる就職先について、選び方や探す方法、介護福祉士として働くメリットなどを交えて解説しました。 介護福祉士の国家資格に合格し、専門知識と技術を習得することで、さまざまな現場において介護のプロとして活躍できますので、ぜひチャレンジしてみてください!

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  • 【実務者研修】外国籍の方向けのサポートについて
    2023.03.29

    その他

    【実務者研修】外国籍の方向けのサポートについて

    【法人の人事担当・研修担当の方へ】実務者研修の外国籍の方向けのサポートについて 三幸福祉カレッジでは、外国籍の方でも実務者研修を安心して受講いただけるよう、様々なサポートをご用意しております。 外国籍の方が、在留資格を取って長く働けるように、資格取得からお手伝いします。 三幸福祉カレッジの外国籍の方向けサポート サポート1.ふりがな付き教材をご用意 テキストや課題集はふりがな付きのため、漢字が苦手な方でも安心して受講いただけます。 サポート2.解説動画 自宅学習の進め方や通学講習時の持ち物や修了手続きなど、受講から修了までの流れをイメージするための動画を準備しています。 サポート3.介護過程Ⅲ資料集 ことばの意味がわかる用語集 介護過程Ⅲで使用する資料集に出てくる言葉の意味が分かる用語一覧を資料集の最後に追加しました。介護現場で使われる言葉も多く入っているため、現場業務にも活用できます。 まずはお気軽にお問い合わせください。

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  • 三幸福祉カレッジの感染予防対策について
    2023.03.13

    その他

    三幸福祉カレッジの感染予防対策について

    日頃より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。 この度の「新型コロナウイルス」の感染拡大に伴い、医療・介護現場を支えてくださっている皆様、ならびに感染防止にご尽力されている皆様に深く感謝申し上げます。 三幸福祉カレッジでは、高齢者介護サービスに従事する方々が多く通う学校であるため、厚労省からの通知内容を踏まえ、必要な感染防止策を講じたうえで授業を行っております。 【三幸福祉カレッジの感染防止対策】 自動検温機の設置 自動検温器を設置しております。授業開始前の検温へのご協力をお願いいたします。 消毒器の設置・共用部分消毒の徹底 消毒器を設置し、手指のこまめな消毒をお願いしております。 また、授業前・授業後に以下部分の消毒を行っております。 講師のマスク着用 講師は、マスク着用し授業を行っております。 また、受講生の皆様には介護医療現場で働いている方も多くいらっしゃるため、受講の際、マスク着用のご協力をお願いしております。  3密の回避 3密を回避するために、受講生同士の間隔を空けて着席していただき、また一部教室では定員数を削減して授業を開講しております。 ※介護の実技講習など、講座によってはカリキュラムの性質上社会的距離が保てない場合もございます。  換気の実施 定期的な換気を実施し、感染リスクの削減を目指しております。 【受講にあたってのお願い】 ☑発熱などの体調不良の方は、振替制度をご利用いただき、体調が回復されてからご受講ください。 ☑手洗いと咳エチケットにご協力ください。 受講生のみなさまにはご不便をおかけいたしますが、受講生の皆様に安心してご受講いただけるよう、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。 【各校の開講状況】 各校の開講状況につきましては、以下の支社ホームページよりご確認ください。 ●札幌校(北海道) https://www.sanko-fukushi.com/branch/sap/ ●仙台校(宮城県/青森県/岩手県/秋田県/山形県/福島県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/sen/ ●高崎校(群馬県/栃木県/長野県/新潟県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/tks/ ●東京校 (東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/茨城県/山梨県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/tky/ ●静岡校 (静岡県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/siz/ ●名古屋校( 愛知県/岐阜県/三重県/富山県/石川県/福井県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/nag/ ●大阪校 (兵庫県/大阪府/京都府/滋賀県/奈良県/和歌山県/広島県/岡山県/鳥取県/島根県/愛媛県/高知県/香川県/徳島県/山口県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/osk/ ●福岡校 (福岡県/佐賀県/長崎県/大分県/熊本県/宮崎県/鹿児島県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/fuk/ ●那覇校(沖縄県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/oki/ ご不明な点やご不安な点があれば、事務局までご連絡ください。 何卒宜しくお願い致します。

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  • 介護職員初任者研修を無料で受けるには?取得方法とメリットを解説
    2023.03.06

    介護コラム

    介護職員初任者研修を無料で受けるには?取得方法とメリットを解説

    介護職として就職する際に受講しておきたい「介護職員初任者研修」。しかし、受講にかかる費用が気になる方も多いかと思います。 介護業界の人材確保は、社会的な課題ともなっているため、行政や団体、民間スクールなどが、この費用負担を軽減するための制度を設けています。 そのため、介護職として就職を考えている人は、介護職員初任者研修を無料で受講できる場合があります。 この記事では、介護職員初任者研修を無料で受ける方法とそれぞれのメリットを解説します。 関連ページ:三幸福祉カレッジ 初任者研修とは 1.介護職員初任者研修の取得には4〜10万円かかる 介護職員初任者研修の資格を取得するためにはスクールに通う必要がありますが、通常4~10万円の受講料かかります。受講料に幅はありますが、介護職員初任者研修は、どのスクールも各都道府県から認可を受け、実施要綱に基づき実施しているため、資格そのものの価値は、どこで受講しても同じです。 受講料の差が出る理由としては、スクールの立地や、サポート体制の違いなどが考えられます。都心部でアクセスのよいスクールや、欠席時や修了試験不合格時のサポート体制が手厚いスクールは、賃料や人件費がかかる分、受講料は高くなりがちです。一方、受講料が安くても、教材費が別に発生したり、振替や再受講等に費用がかかる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。 また、キャンペーンや割引制度の適用の有無等によっても、受講料に差が出ますので、申込の前に確認すると良いでしょう。 2.無料で介護職員初任者研修を取得する3つの方法 無料で介護職員初任者研修を取得する方法もあります。自治体や団体、スクールが無料で受講できる制度を設けています。誰でも活用できるわけではありませんが、条件が当てはまり、対象となる場合には、活用することで、資格取得にかかる費用の負担をなくすことができます。 方法①地方自治体や介護関連団体の補助制度を利用する 地方自治体や介護関連団体が補助制度や資格取得支援制度を設けている場合があります。 たとえば、東京都の場合は、社会福祉法人東京都社会福祉協議会の東京都福祉人材センターが「介護職員資格取得支援事業」を実施しており、対象となる人は無料で介護職員初任者研修を受講することができます。 利用条件は、①東京都福祉人材センターの職場体験を終了していること、②求職票登録をしていることとされています。年度ごとに申込時期と修了期限が決められているため注意が必要です。 ここでは、東京都の例を挙げましたが、他の都道府県や市町村でも同様の制度があります。ただし、それぞれ上限額や利用条件が異なりますので、事前に確認してください。 参考:介護人材確保対策事業|東京都社会福祉協議会 方法②ハローワークの職業訓練を利用する ハローワークの職業訓練「求職者支援訓練」を利用することで、無料で介護職員初任者研修を取得できます。 求職者支援制度は、再就職、転職、スキルアップを目指す方が月10万円の生活支援の給付金を受給しながら、無料の職業訓練を受講する制度です。訓練開始前から、訓練期間中、訓練終了後まで、ハローワークが求職活動をサポートしてくれます。 さまざまなコースがありますが、その中に、介護職員初任者研修を目指すコースも含まれています。 訓練期間はおおよそ3カ月程度です。 離職中で収入が見込めない場合でも生活支援給付金を受給しながら、資格取得を目指せるのは、とてもありがたい制度です。 ただし、給付金の受給要件や出席要件などもありますので、事前に確認が必要です。 また、修了までに一定期間かかりますので、すぐに働きたい方には不向きでしょう。 参考:求職者支援制度のご案内 |厚生労働省 方法③無料で提供する介護資格スクールを利用 実は、無料で資格取得を目指せる介護資格スクールもあります。スクール独自の無料で資格取得ができる制度を設けているケースです。 たとえば、三幸福祉カレッジの場合は、「介護職員初任者研修就職応援制度」を活用することで無料で介護職員初任者研修を取得することができます。 利用条件は、①対象教室で初任者研修を受講する人、②就職支援部が紹介する求人で週3日(週20時間)以上働ける人、③6ヶ月以内に勤務開始できる人とされています。 介護資格スクールでは、働きながら資格取得する週末のみのコースや、最短1ヶ月程度で修了できる短期コースなど多彩なコースを用意されていることが多く、自身の状況に合わせたコースを選択できることがメリットです。 ただし、スクールや地域によって、コース設定や欠席時の振替等のサポート体制なども異なりますので、受講前に確認しておくと良いでしょう。 3.介護職員初任者研修をスクールで受講する2つのメリット 介護職員初任者研修を受講する方法はたくさんありますが、自分のペースで受講したい方や、仕事や家事、育児などで忙しい人は、受講の際に融通が利きやすい介護資格スクールでの受講がおすすめです。その理由を解説します。 メリット①働きながら資格取得できる スクールで受講する場合、働きながら介護職員初任者研修を取得することができます。たとえば、平日フルタイムで働いている場合には、土日のコースを選ぶこともできます。 また、スクールにもよりますが、欠席時の振替制度などもありますので、職業訓練等に比べて融通が利きやすく、自身のペースで受講することができます。 また、大手スクールの場合は、常時開講しているので、受講したいと思ったときにすぐに始められるのもメリットです。 メリット②最短1ヶ月程度で修了できる スクールの短期コースで受講する場合には、最短1ヶ月程度で修了することができます。 職業訓練の場合は、資格取得に関連する科目以外のカリキュラムも含めて実施されます。また、全てのカリキュラムを通学講習で実施するため、訓練終了まで3ヶ月から6ヶ月程度かかります。 一方、スクールの場合は、通信と通学を組み合わせたカリキュラムで実施しているところが大半ですので、必要最小限の通学日数で修了できます。時間を有効活用したい方、早く就職したい方には、スクールでの受講が向いています。 4.介護職員初任者研修のカリキュラム 介護職員初任者研修は、厚生労働省により130時間のカリキュラムが定められています。このカリキュラムを全て履修し、筆記試験による修了試験に合格することで、資格取得することができます。 受講方法としては、通学コース(全カリキュラムを通学して受講する方法)もしくは通信コース(通学と通信を組み合わせて受講する方法)を選ぶことになります。 通信で受講できる時間数の上限は40.5時間までと厚生労働省により定められているため、全カリキュラムを通信で受講する方法は存在しません。 介護資格スクールの多くは、受講者の通学の負担を軽減するために、通信コースで開講しています。一方、職業訓練においては、ほとんどが通学コースとなっています。 修了試験については、落とすための試験ではなく、研修内容を習得できているかを確認するものですので、講座をきちんと受講していれば、ほとんどの方が合格します。万が一、不合格となった場合でも、再受講0円のスクールを選んでおけば、合格率はほぼ100%です。 参考:介護員養成研修の取扱細則について(介護職員初任者研修・生活援助従事者研修関係)|厚生労働省 5.まとめ 介護職員初任者研修を無料で受講する方法と、それぞれのメリットを紹介しました。うまく制度を活用して、介護職への就職や転職を成功させましょう。 いずれの制度も介護職員として就職することが条件となっていますので、受講を始める前に、就職の際の希望条件なども伝えておくとスムーズでしょう。

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  • 介護福祉士の給与は?平均年収や介護職の給料がアップする方法を解説
    2023.02.28

    介護コラム

    介護福祉士の給与は?平均年収や介護職の給料がアップする方法を解説

    介護福祉士の給与は?平均年収や介護職の給料がアップする方法を解説 高齢化が進む日本において、介護職は就職難になりにくい業種と言われています。 昨今では、求人の多さに魅力を感じて、異業種から介護職への転職を選ぶ人も増えてきました。 関連記事:コロナでなぜ急増?異業種から介護職への転職を選ぶ理由 介護職では、経験を重ねながら資格を取得することで、さらにキャリアと給与のアップが見込めます。 社会的ニーズの高い介護業界でキャリアアップできる術を知っておくことは、今後仕事に困らないと言っても過言ではありません! そこで今回は、介護系で唯一の国家資格である介護福祉士を取得した際の給与について、平均年収や給与がアップする方法などを交えて解説します。 介護福祉士になると平均年収はどのくらい上がるか? 現在、介護職のキャリアアップは国家資格「介護福祉士」を目指すルートに一本化されているため、いつかは取得したいと考えている人も多いでしょう。 介護福祉士を受験するためには受験資格が必要で、最もメジャーである「実務経験ルート」を活用する場合、介護現場での実務経験が3年以上+実務者研修の受講が必須です。 では、介護福祉士になると平均年収はどのくらい上がるのでしょうか。 まずは、資格別の平均給与額を見てみましょう。 出典:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/21/dl/r03gaiyou.pdf 厚生労働省が発表したデータによると、介護福祉士の平均給与額は328,720円。 介護職のスタート資格といわれる「介護職員初任者研修」取得者の平均給与額300,510円と比べると+28,210円、「実務者研修」取得者の平均給与額307,330円と比べても+21,390円多いです。 つまり、上記を参考に1年間の給料(年収)を計算すると、介護職員初任者研修や実務者研修のみ取得している場合と比較して、介護福祉士の平均年収が300,000円以上もアップしています。 無資格者との給料比較 介護職員の求人で「無資格OK」や「未経験者歓迎」といった記載を目にしたことはありませんか? 介護職は、無資格・未経験からスタートできることが大きな魅力の1つです。 しかし、給与面においては、有資格者と大きな差があります。 上記の表で見ると、保有資格なしの平均給与額は271,260円です。 介護福祉士の平均給与額328,720円と比較して、月57,460円もの差があります。 これを年収に換算してみると、 介護福祉士が無資格者よりも689,530円高いことがわかります。 介護福祉士の平均給与の手取り 介護福祉士における実際の手取りの給与及び年収は、どのくらいになるのでしょうか? 介護福祉士の平均給与額は、328,720円でした。 この金額をもとに手取りを算出したのが以下の表です。 ※厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」をもとに算出 手取りは、額面の金額をはじめ、所得税の税率や保険料率、扶養家族の有無などにより異なるため、額面から正確な手取りを簡単に計算することは難しいですが、一般的には額面のおよそ75%〜85%と言われています。 今回は、中間の80%で算出しました。 アルバイト・パートでの平均時給 介護福祉士の国家資格を保有している人がアルバイトやパートで勤務した場合は、どのくらいの時給になるのでしょうか? 介護福祉士の地域別時給は以下の通りです。 参考:求人ボックス「介護福祉士の仕事の年収・時給・給与」 ちなみに、厚生労働省が発表している令和3年賃金構造基本統計調査によると、短時間労働者の1時間当たりの賃金は、男性が1,631円、女性が1,290円で、男女の合計で1,384円となっています。 平均年収と生涯年収で比較すると? ここまでは、月ごとの平均給与額を元に年収を計算し、その違いを比較しました。 では、もう少し長いスパンで見た場合、介護資格の有無によって平均年収と生涯年収には、どれほどの差が出るのでしょうか。 全体の数値を元に、25歳から60歳までの35年間を介護職として働くと仮定した場合の数値が以下の通りです。 ※厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」をもとに算出 介護福祉士と保有資格なしの場合で比較すると、その差はなんと24,133,200円・・・! 無資格者の場合と比べて、介護福祉士の生涯年収は2,000万円以上も多いです。 無資格だと行えない業務があるとはいえ、実際は有資格者とほとんど同じような内容の業務を行っているという人もいらっしゃるのではないでしょうか。 介護福祉士は、未経験であっても、働きながら最短3年で取得を目指せる国家資格です。 転職を考える際は、給与アップを目指して介護福祉士の資格を取得する価値は大いにあると言えるでしょう。 今後の介護福祉士給料は増える? ご存じのとおり、介護職員の人材不足は社会的な課題となっており、退職理由の1つとして「収入が少ない」という点を挙げる割合が一定数います。 そこで、介護職員のさらなる処遇改善として、国が取り組むことになったのが「介護職員処遇改善加算」です。 介護職員処遇改善加算とは 介護職員処遇改善加算とは、介護サービスに従事する介護職員の賃金改善に充てる目的として、2009年に創設された制度です。 わかりやすく説明すると「介護職員が安心して働き続けられるように、キャリアアップの仕組みづくりや職場環境を改善した会社には、介護職員の給与を上げるためのお金を支給しますよ!」といった、とてもありがたい国の施策です。 特定処遇改善加算には、「勤続10年以上の介護福祉士」を基本に月8万円以上の給与アップもしくは年収440万円以上に設定するといったルールがあります。 「勤続10年以上の介護福祉士」と設定している背景には、経験やスキルがある職員に重点化を図り、離職率を下げたい、介護業界で長く勤めてほしいという思いがあるのでしょう。 実際、2019年(令和元年)10月に「特定処遇改善加算」制度が導入されたことで、平均給与額が上がっていることがわかります。 関連記事:2021年度改訂『特定処遇改善加算(手当)』とは?”勤続10年の給与アップ”はどうなる?! 参考:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果のポイント」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/21/dl/r03point.pdf 参考:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/21/dl/r03gaiyou.pdf 介護福祉士を取得する給料以外のメリット 介護福祉士を取得すると、管理職へのキャリアアップや転職の際に有利となるメリットがあります。 仕事の裁量が増える 介護福祉士の資格を持っていると、現場の介護業務だけではなく、管理職という道が拓ける可能性も。 例えば、サービス提供責任者や生活相談員、チームリーダーなど、一定数の利用者がいる事業所に対して1人以上は役職を配置する義務があり、介護福祉士の有資格者でなければならないこともあります。 転職の際に役立つ 介護福祉士は、豊富な求人数から自分に合った働き方を選びやすいため、他業種から介護業界へ転職し、介護福祉士を目指す人も増えています。 介護職の中でも、介護福祉士はあらゆる現場において求められている資格と言えるため、就職・転職の際に有利となるでしょう。 介護福祉士として給与を上げる方法 介護福祉士としてさらに給与アップするには、具体的にどうすればよいのでしょうか? ここでは、給与がアップする方法を3つ紹介します。 夜勤や役職などの手当がもらえる職場に勤務する 介護福祉士として給与アップを目指すのであれば、各種手当が支給される職場を選びましょう。 夜勤手当は、24時間運営している入所型の介護施設などで支給されるケースが多く、1回当たりの夜勤手当の相場は約5,000円〜7,000円が一般的です。 その他にも、残業や早出に支給される時間外手当、家族を扶養している場合に支給される家族手当、訪問介護事業所のサービス提供責任者のような特定の職についている社員に支給される役職手当など、職場によってさまざまな手当が用意されています。 正社員として勤続年数を重ねる 介護福祉士として、現状で勤務している職場で給与アップを目指すのであれば、正社員として勤続年数を積み重ねましょう。 介護福祉士の勤続年数別の平均給与額は、以下の通りです。 出典:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/21/dl/r03gaiyou.pdf 上記の表からも分かるように、令和3年9月時点において勤続1年〜4年の人が312,100円に対し、勤続10年以上の人が355,010円と、1カ月当たり42,910円も違います。 また、先ほど解説した特定処遇改善加算の導入により、勤続年数が長くなれば、より給与アップが見込めるようになりました。 介護福祉士の関連スキルを取得する 介護福祉士として勤務しながら関連スキルの資格を取得することで、給与アップも目指せます。 例えば、介護福祉士の資格取得者がステップアップできるよう、2015年12月に一般社団法人認定介護福祉士認証・認定機構によって設立された認定介護福祉士もその一つ。 認定介護福祉士は、多様な生活障害を持つ利用者へ質の高い介護を実践するとともに、介護技術の指導や職種間の連携のキーパーソンとなり、チームケアの質を改善する役割が求められています。 認定介護福祉士になるには、介護福祉士の実務経験が5年以上で、介護職員を対象とした現任研修を100時間以上有しているといった条件が必要です。 認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格であるため給与アップが見込めます。 また、将来的にはフリーランスとして独立し、自身が理想とする介護を実践することも可能です。 給料アップのために介護福祉士の資格と併せて取得したい資格 給与アップのために介護福祉士と併せて取得をおすすめしたい資格を3つ紹介します。 ケアマネジャー(介護支援専門員) ケアマネジャーは、利用者や家族が「どんなサービスを必要としているのか」というニーズを把握し、利用者へ適切な介護保険サービスを提供できるようケアプランを作成します。 介護サービスを必要としている人と、サービスを提供する事業所をつなぐという役割が求められています。 また、以下の平均給与額のとおり、介護職の中でも比較的給与が高い職種であることがわかります。 出典:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/21/dl/r03gaiyou.pdf 社会福祉士 社会福祉士は、関係機関との連携や調整を図りながら、日常生活が困難な人やその家族を支援することから、別名ソーシャルワーカーと呼ばれています。 高齢者をはじめ身体や知的の障害者、児童など、援護を必要とする人やその家族に対し、さまざまな相談や助言、指導を行います。 常に利用者の立場に立ち、社会福祉に関わる情報を理解しやすいよう説明するとともに、利用者本人が主体的に必要なサービスを利用できるように、関係機関との連携や調整を図ることが求められています。 参考:WAM NET「社会福祉士」https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/fukushiworkguide/jobguidejobtype/jobguide_job01.html 精神保健福祉士 精神保健福祉士は、精神障害のある人やその家族の相談や援助などを行います。 病院において入院から退院までの問題の解決を目指し、関係機関との連絡や調整を図ったり、患者や家族と面接を行って環境の把握に努めたり、社会生活に適応できるように援助したりします。 精神障害者の自己決定権を尊重しながら、地域における関係機関との連携により、問題を解決することが求められています。 参考:WAM NET「精神保健福祉士」https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/fukushiworkguide/jobguidejobtype/jobguide_job03.html まとめ 今回は、介護系で唯一の国家資格である介護福祉士を取得した際の給与について、平均年収や給与がアップする方法などを交えて解説しました。 介護資格の無資格者と介護福祉士の有資格者を比較して、生涯年収が2,000万円以上も違うというデータに衝撃を受けた人も多いのではないでしょうか。 給与が安いと言われがちな介護職ですが、資格取得や国の制度を上手に活用することで、想像以上に給与アップを期待できるでしょう!

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  • 第25回(令和4年度)ケアマネジャー試験の合格率は?受験者数や合格率の推移を確認!
    2023.02.27

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    第25回(令和4年度)ケアマネジャー試験の合格率は?受験者数や合格率の推移を確認!

    第25回(令和4年度)ケアマネジャー試験 受験者数・合格率 第25回(令和4年度)介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)の合格発表が2022年12月2日(金)に行われました。 厚生労働省の発表によると、受験者数は54,406名で、そのうちの合格者数は10,328名で合格率は19.0%と発表されました。 参照:厚生労働省HPより 受験者は3年連続で増えており、前回試験よりもプラス116人です。一方で、合格者は10,328人で前回試験よりもマイナス2,334人となり、4年ぶりに減少しています。合格率の推移を確認すると、受験要件が変更された第21回(平成30年度)以降の3番目に低い合格率となっており、受験要件変更後、初めて20%を超えた昨年の合格率と比較し、4.3ポイントマイナスの結果となりました。 合格基準について ケアマネジャー資格試験は、「介護支援分野」が25問、「保健医療福祉サービス分野」が35問の全60問出題されます。 各分野で正答率70%以上が合格ラインですが、合格基準は試験内容の難易度により調整されます。 第25回ケアマネ試験の合格基準点は、介護支援分野が18点、保健医療福祉サービス分野が26点で、過去5年間で2分野とも最も高い結果となり、正答率も2分野ともに70%を超えています。 参照:東京都保健福祉局 まとめ 第25回ケアマネ試験は、合格者・合格率は、ともに前回試験よりも低い結果となりました。 本試験の全体像としては、出題範囲は、ほぼ例年通りでありましたが、難易度は例年に比べやや易しかったと思います。 その要因として考えられるのは、出題形式としての「3つ選べ」が、増加傾向であることが挙げられます。 5つの選択肢の中から、消去法で誤りを2つ選択できればよい、このことが難易度に影響したのではないかと考えます。 次に、各分野をみてみると、介護支援分野は、例年通りの難易度であり、事例問題が3問出題されたことも受験生にとっては得点源となったはずです。保健医療サービスでは、問題45「介護老人保健施設」は難問であったと考えますが、「介護老人保健施設」は毎年出題される頻出項目のため、しっかりと学習していた受験生は、正答を導きだすことができたと思います。 福祉サービスの知識等は、問題59「成年後見制度」の選択肢で、任意後見制度が問われたこと以外は、想定内の出題であったと考えます。総じて、基本的な知識が問われた第25回の試験であったと言えます。 ケアマネジャーの資格は、介護系の資格の中で難易度が高く、かつ5年ごとに更新が必要な資格ではありますが、資格を取得すれば、キャリアアップや給料アップに繋げられます。利用者様の生活を支えるやりがいのある仕事です。介護職としてキャリアアップをしたい方はぜひ挑戦しましょう。 (まとめ:三幸福祉カレッジ講師 小林桂子)   おすすめ記事: >試験の受験から資格証交付までの流れを知りたい方 ケアマネジャーになるには?試験の受験資格や合格ラインについて徹底解説! >実際の試験問題の解説を聞いてみたい方 2022年度(第25回)ケアマネジャー試験解答速報   三幸福祉カレッジ 事務局

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  • 【実務者研修キャンペーン申込者限定】介護福祉士受験対策講座 合格応援キャンペーン
    2023.02.15

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    【実務者研修キャンペーン申込者限定】介護福祉士受験対策講座 合格応援キャンペーン

    【受講料20%OFF】介護福祉士受験対策講座 合格応援キャンペーン 第36回(令和5年度)介護福祉士国家試験受験を目指す方にお得なキャンペーンのご案内です。 実務者研修を冬の応援キャンペーンでお申込みいただいた方限定で、介護福祉士受験対策講座が20%OFFで受講できるキャンペーンを実施しています! ・受験勉強をスタートしたいが、何から手を付けていいのかわからない ・仕事が忙しいので、無駄な勉強はしたくない ・勉強のやる気が続くかわからない 受験対策講座は、そんな方にオススメの講座です。第36回(令和5年度)介護福祉士国家試験受験を目指す方はこの機会をぜひご利用ください。 キャンペーン概要 キャンペーン名:介護福祉士受験対策講座 合格応援キャンペーン キャンペーン期間:2023/2/15~2023/3/31 対象者:①~③をすべて満たす方が対象です。 ①実務者研修 冬の応援キャンペーン申込者(2022/12/15~2023/1/31の期間に実務者研修をお申込みの方) ②ホームページよりお申込みの方 ③申込時に割引ワード「cw23wcp」を入力した方 割引額: 受講料20%OFF 対象講座: 完全マスターコース・ポイント速習コース・WEB学習コース・筆記通信コース ▼キャンペーン受講料(税込・教材費込み) 通学コースの詳細はこちら 通信コースの詳細はこちら 申込方法 ホームページ申込み限定のキャンペーンです。 割引ワードの入力がなければ割引が適応されませんので、必ず下記のお申し込み方法をご確認ください。 1.ホームページの申込ページから「介護福祉士受験対策講座」を選択する。 2.対象講座を選択する 通学:完全マスターコース・ポイント速習コース 通信:筆記通信コース・WEB学習コース 3.個人情報(お名前・ご住所等)を入力し、割引の利用の欄に割引ワードを入力する。 割引ワード:cw23wcp ※ローマ字はすべて小文字 お申し込みはこちら   この機会にぜひお申し込みください。 ≪お問い合わせ≫ 三幸福祉カレッジ 0570-015-350 (平日8:50~18:00)

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  • 大雪時の開講について(2/9更新)
    2023.02.09

    その他

    大雪時の開講について(2/9更新)

    日頃より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。 2/10(金)より全国で大雪が警戒されるエリアがございます。 三幸福祉カレッジでは、各エリアの状況に応じて開講いたします。 各校の開講情報は各校ページにて随時更新いたしますので、ご確認をお願いいたします。 ●札幌校(北海道) https://www.sanko-fukushi.com/branch/sap/ ●仙台校(宮城県/青森県/岩手県/秋田県/山形県/福島県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/sen/ ●高崎校(群馬県/栃木県/長野県/新潟県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/tks/ ●東京校 (東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/茨城県/山梨県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/tky/ ●静岡校 (静岡県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/siz/ ●名古屋校( 愛知県/岐阜県/三重県/富山県/石川県/福井県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/nag/ ●大阪校 (兵庫県/大阪府/京都府/滋賀県/奈良県/和歌山県/広島県/岡山県/愛媛県/高知県/香川県/徳島県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/osk/ ●福岡校 (福岡県/山口県/佐賀県/長崎県/大分県/熊本県/宮崎県/鹿児島県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/fuk/ ●那覇校 (沖縄県) https://www.sanko-fukushi.com/branch/oki/ ご不明な点やご不安な点があれば、事務局までご連絡ください。 何卒宜しくお願い致します。 三幸福祉カレッジ 事務局 :0570-015-350 (平日 8:50~18:00)

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  • 2021年度改訂『特定処遇改善加算(手当)』とは?”勤続10年の給与アップ”はどうなる?!
    2023.01.30
    2021年度改訂『特定処遇改善加算(手当)』とは?”勤続10年の給与アップ”はどうなる?!

    2021年度改訂『特定処遇改善加算(手当)』とは?”勤続10年の給与アップ”はどうなる?! 2019(令和元)年10月からスタートした『介護職員等特定処遇改善加算』(以下、特定処遇改善加算と記載)。「勤続10年以上の介護福祉士の給与が8万円アップする!? 」と、当時の新聞やニュースなどでも取り上げられ、話題となりました。 実際は、一律に給与アップするものではありませんでしたが、経験・技能のある介護職員に対し、さらなる処遇改善を図られることになりました。 2021(令和3)年度の介護報酬改定に伴い、処遇改善加算や特定処遇改善加算についても一部見直しがありましたので、今回は、その点も追記し、解説します。 1、介護職員等特定処遇改善加算とは 特定処遇改善加算とは何か、一言でいうと、従来の処遇改善加算に加え、キャリア(経験・技能)のある介護職員に対し、更なる処遇改善を行うものです。 職場で最低1人以上、キャリアのある介護福祉士の賃金を月8万円以上アップさせるか、年収440万円以上にするというルールとなっています。 事業者が所定の算定要件を満たした上で、都道府県に申請を行い、事業者が処遇改善加算として受け取ったお金を介護職員に処遇改善手当として配分するという流れになります。 【参考】 介護職員の処遇改善|厚生労働省 2、特定処遇改善加算の背景 皆さんもご存じのとおり、介護職員の人材不足は社会的な課題となっています。 2000(平成12)年の介護保険法の施行以来、要介護(支援)認定者は増加し、サービス量の増加に伴い介護職員数も増加しています。 しかし、今後さらなるサービス量の増加が見込まれ、2025(令和7)年度末までに介護人材の需要が約245万人にも上ると言われています。 2022年(令和4)年11月の介護分野の有効求人倍率は、3.87 (全分野の有効求人倍率は1.35)と依然として高い水準にあります。 介護労働安定センター行った実態調査からも、半数以上の事業者が「従業員が不足している」回答していることが分かっており、介護サービス事業を運営する上での問題点として、「良質な人材の確保が難しい」という回答が最も多い状況です。 また、職員の退職理由としては、「人間関係」「将来の見込み」に対する不満が挙げられるとともに、「収入が少ない」という理由を挙げる割合が一定数いることが分かっています。 実際に、看護師や介護支援専門員等の同産業の他職種と比較すると、介護職員の給与は低く、勤続年数も短いという現状があります。 そこで、国として取り組むことになったのが、介護職員の更なる処遇改善です。 今までも、処遇改善や手当の支給等の取り組みを行われてきましたが、介護人材確保のための取り組みをより一層進めるべく、経験・技能のある職員に重点化を図りながら、介護職員の更なる処遇改善を進めるために介護職員に手当が支給される「特定処遇改善加算」が行われることになりました。 【参考】 一般職業紹介状況(令和4年11月分)について|厚生労働省 令和3年度 介護労働実態調査結果について | 介護労働安定センター (kaigo-center.or.jp) 3、2021(令和3)年度介護報酬改定での見直し内容は? 2021年(令和3)年度介護報酬改定に伴い、処遇改善加算や特定処遇改善加算要件についてもいくつか見直しが行われました。 主な変更点は、以下の3点です。それぞれについて解説します。 職場環境要件の強化 特定処遇改善加算の事業所内での配分ルールの緩和 処遇改善加算(Ⅳ)(Ⅴ)の廃止 ・職場環境要件の強化 処遇改善加算および特定処遇改善加算を算定する要件のひとつに職場環境等要件があります。 この職場環境等要件について、取組をより実効性が高いものとするために、見直しが行われました。 2019(令和元)年の特定処遇改善加算のルールでは、「職場環境要件で複数の取組を実施していること」とされていましたが、2021年(令和3)年の介護報酬改定に伴い、次の6つの区分について、区分ごとに1つ以上の取り組みを年度ごとに実施することが必要になりました。 なお、処遇改善加算のみを算定する場合は、全体で1つ以上の取り組みが必要です。 職場環境要件の6つの区分 入職促進に向けた取組 職員の資質の向上やキャリアアップに向けた支援 両立支援・多様な働き方の推進に資する取組 腰痛を含む心身の不調に対応する取組 生産性向上につながる取組 仕事へのやりがい・働きがいの醸成や職場のコミュニケーションの円滑化等、職員の勤務継続に資する取組 それぞれの区分の具体的な取り組み内容については、以下の表に記載されています。 出典:介護職員処遇改善加算、介護職員等特定処遇改善加算 及び介護職員等ベースアップ等支援加算に関する基本的考え方並びに事務処理手順及び様式例の提示について(老発 0621第1号令和4年6月 21 日) ・特定処遇改善加算の事業所内での配分ルールの緩和 より多くの事業者が特定処遇改善加算を活用しやすくするために、平均の賃金改善額の配分ルールが見直されました。 特定処遇改善加算を算定するためには、「A経験・技能のある介護職員」「B他の介護職員」「Cその他の職員」の3つのグループに分け、賃上げ額に一定の差をつけることが必要です。 2019(令和元)年に特定処遇改善加算が導入された際には、「A経験・技能のある介護職員」は「Bその他の介護職員」の「2倍以上とすること」というルールでしたが、2021年(令和3)年の介護報酬改定に伴い、「より高くすること」と緩和されました。 ただし、「Cその他の職種」は「Aその他の介護職員」の「2分の1を上回らないこと」とするルールは変更ありません。 出典:令和3年度介護報酬改定における改定事項について(社保審-介護給付費分科会第199回(R3.1.18)参考資料1)|厚生労働省 ・処遇改善加算(Ⅳ)(Ⅴ)の廃止 処遇改善加算(Ⅳ)(Ⅴ)が廃止され、処遇改善加算は(Ⅰ)~(Ⅲ)の3区分のみとなりました。 2021年(令和3)年3月末時点で同加算を算定している事業者については、1年の経過措置期間を設けられています。 2019年(令和元)年の特定処遇改善加算導入時から、算定要件として処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅲ)のいずれかを算定していることが求められており、ほとんどの事業者が加算(Ⅰ)~(Ⅲ)のいずれかを算定しているため、ほとんど影響のない変更点と言えるでしょう。 出典:令和3年度介護報酬改定における改定事項について(社保審-介護給付費分科会第199回(R3.1.18)参考資料1)|厚生労働省 4、特定処遇改善加算の算定方法 (1) 算定要件 以下の要件を満たしている事業所は加算の届出を行うことができます。 処遇改善加算Ⅰ~Ⅲのいずれかを算定していること。 介護職員処遇改善加算の職場環境等要件に関し、各区分ごとに1つ以上の取り組みを行っていること※2021(令和3)年介護報酬改正に伴う変更点 介護職員処遇改善加算に基づく取組について、ホームページへの掲載等を通じた見える化を行っていること ご覧いただければお分かりいただけると思いますが、ほとんどの事業所が算定要件を満たしており、ハードルはそれほど高くありません。勤続10年以上の介護福祉士がいなくても大丈夫です。 ただし、下記のサービスは対象外です。 訪問看護 訪問リハビリテーション 福祉用具貸与 特定福祉用具販売 居宅療養管理指導 居宅介護支援 介護予防支援 (2) 加算率・加算見込額について 特定処遇改善加算には、ⅠとⅡの2区分があります。 加算率はⅠ>Ⅱとなっています。 サービス提供体制強化加算等の最も上位の区分を算定している場合、「特定処遇改善加算Ⅰ」の算定が可能です。 それ以外は、「特定処遇改善加算Ⅱ」となります。 また、サービス区分によって、加算率が異なり手当も変わります。 詳しくは下記の表をご覧ください。 ■加算率 出典:2019年度介護報酬改定について~介護人材の更なる処遇改善(2019年7月10日厚生労働省老健局) ■加算見込額 加算見込額は下記の計算式によって、計算できます。 (3) 賃上げのルールについて 特定処遇改善加算を算定する事業所は一定のルールのもと介護職員の賃上げを行う必要があります。 まずは、すべての職員を以下のABCに分類します。 A:経験・技能のある介護職員 B:A以外の介護職員 C:その他の職種の職員(役職者を除く年収440万円以上の者は対象外 Aに分類する要件として、介護福祉士であることは必須です。しかし、必ずしも勤続10年以上である必要はありません。 その次に、「A」「B」「C」どの職員範囲で手当てを配分するかを決めます。 「A」だけに手当を配分することも可能です。ただし、以下の2つの要件を満たしている必要があります。 ①「A:経験・技能のある介護職員」のうち1人以上は、月額8万円の賃上げまたは年収440万円(手当等を含む)までの賃金増が行われていること。 ②平均の処遇改善額が、以下の条件を満たすこと AはBを上回る額とすること※2021(令和3)年介護報酬改正に伴う変更点 CはBの2分の1を上回らないこと まとめると下記のようになります。 【参考】 介護職員の処遇改善|厚生労働省 5、まとめ 2019(令和元)年より導入された特定処遇改善加算ですが、2021(令和3)年の介護報酬改正により、配分ルールが緩和されたことにより、改正前と比べ活用しやすいルールとなったと言えるでしょう。 また、2022(令和4)年10月からは、新たな「介護職員等ベースアップ等支援加算」が創設されており、これらの加算を事業者が活用することにより、今後の介護職の賃金アップが期待できそうですね。 「介護職員等ベースアップ等支援加算」についても、後日解説したいと思いますので、ぜひチェックしてください。

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