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- 2023.09.12お役立ち情報
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介護福祉士実務者研修とは?資格条件や難易度、取得する方法を解説
近年、介護業界で唯一の国家資格である介護福祉士を取得する人が増えています。
まず介護福祉士になるためには、実務者研修を修了する必要がありますが、その実務者研修を受講するには資格が必要なのか、難しい資格なのかなど、実務者研修に対して疑問を持っている人がとても多いです。
そこで今回は、介護福祉士実務者研修について、資格の条件や難易度、取得する方法やメリットなどを交えて解説します。
実務者研修は介護福祉士国家試験を受けるのに必須条件
介護業界で唯一の介護福祉士国家試験を受けるためには、3年以上の実務経験に加えて実務者研修の受講が必須条件です。
ただし、実務者研修は介護福祉士国家試験を受けるためだけの研修ではなく、
より質の高い介護サービスを提供するために、実践的な知識と技術の習得を目的としています。
具体的には、介護職員として働く上で必要な介護課程の展開や認知症などについて学ぶことができます。
実務者研修を受ける条件は?
介護福祉士実務者研修を受けるには、特定の資格を持っている必要はありません。つまり、無資格の人でも受講は可能です。
そのため、介護福祉士国家試験のように実務経験が必要ではないため、介護の経験がない初心者の人でも取り組みやすい資格と言えます。
実務者研修は無資格でも受けられる
上述したように、介護福祉士実務者研修は介護関連の資格を保有していなくても受講が可能であるため、どなたでも資格取得を目指せます。
ただし、訪問介護員研修の1級・2級・3級、介護職員基礎研修、介護職員初任者研修などの有資格者の場合は、その保有している資格によって介護福祉士実務者研修の一部が免除されるため、受講する負担を軽減できます。
介護経験がなくても受けられる
無資格の人が受講できるのと同様に、介護未経験の人でも受講できるのが介護福祉士実務者研修の大きなメリットです。
ただし、介護未経験の人が、介護の基礎から応用までを学ぶことができる介護職員初任者研修を受講せずに介護福祉士実務者研修を受講すると、内容が理解できないケースもあります。
介護経験がない人は、いきなり介護福祉士実務者研修を受講するのか、それとも介護職員初任者研修を受講後に改めて実務者研修を受講するのか、周囲にいる有資格者のアドバイスなどを踏まえよく検討するのがおすすめです。
実務者研修の難易度
介護福祉士実務者研修のカリキュラムには介護職員初任者研修で学ぶ内容も含まれており、決められたカリキュラムを全て履修することで資格を取得できます。
そのため、初任者研修を修了した人にとっては難易度は低く、合格率はほぼ100%とも言われています。
しかし上述したように、無資格者や介護未経験の人にとっては専門用語などが理解できないケースもあるため、難しいと感じることもあるでしょう。
実務者研修を受けるメリット
実務者研修を受けることで、介護福祉士国家試験を受験する資格を得ることができます。さらに、サービス提供責任者や高待遇の職場への就職のチャンスが広がります。
介護福祉士を目指せる
介護業界で唯一の国家資格である介護福祉士ですが、2016年度より介護福祉士国家試験の実技試験が廃止され、その代わりに実務者研修の修了が受験要件として追加されました。
ただし、実務者研修の修了のみでは介護福祉士国家試験を受験することはできず、3年以上の実務経験が必要である点は留意しておきましょう。
サービス提供責任者で活躍できる
2019年4月より、訪問介護事業所において必須とされるサービス提供責任者になるためには、実務者研修の修了もしくは介護福祉士の資格が必要となりました。
よって介護職員初任者研修や旧ホームヘルパー2級の修了だけでは、サービス提供責任者のポジションに就くことができません。
実務者研修の修了は、介護業界でさらにキャリアアップするためには不可欠です。
高待遇で就職できる
実務者研修では、原則として医師や看護師以外には認められていなかった、たん吸引や経管栄養の基礎知識を学ぶことができます。
また、実務者研修を修了することで、介護におけるより実践的な知識と技術を習得しているという証明になります。
そのため、業務の幅が広がるだけではなく、無資格者や介護職員初任者研修の修了者と比較して高待遇で就職や転職ができるでしょう。
実務者研修を取得する方法
介護福祉士実務者研修を取得するには、上記の表のように3つのパターンがありますが、多くの人が左記の実務経験ルートで資格取得を目指します。
実務経験ルートで資格取得を目指す場合、指定されたカリキュラムを受講して修了する必要があり、受講の時間は保有する資格によって異なります。
カリキュラム内容
出典:厚生労働省「届出の必要ない研修にかかる修了認定科目について」
実務者研修のカリキュラムは、基本的な介護の理論から実践的な技術までをバランスよく組み込まれています。具体的なカリキュラム例は、以下のような内容です。
- 社会福祉制度(介護保険等)
- 認知症の理解
- 医療の知識
- 障害の理解
- 介護技術
- 介護過程
- たんの吸引、経管栄養 等
参考:厚生労働省「届出の必要ない研修にかかる修了認定科目について」
取得するまでの期間
実務者研修を取得するまでの期間は保有する資格によって異なり、無資格者の場合では450時間のカリキュラムを受講する必要があるため、約6カ月はかかります。
また、介護職員初任者研修の修了者の場合で320時間のカリキュラムを受講する必要があり、約2カ月はかかります。
さらに、実務者研修を修了後に介護福祉士国家試験を受験する人は、試験に申し込む際に実務者研修修了書もしくは修了見込み書を提出する必要があるため、スケジュールには注意しましょう。
実務者研修は介護職で働きながらでも受けられる
働いていない人でも実務者研修は受講できますが、介護職として働きながら実務者研修を受講することも可能です。
仕事と勉強の両立は大変な面も多くあります。
しかし、実務者研修を働きながら受講することで、介護福祉士国家試験の受験要件である3年以上の実務経験のクリアできるため、効率的に資格取得を考えている人にはおすすめです。
また、働きながら初任者研修を取得した後、実務者研修の取得を目指せば、実務者研修におけるカリキュラムが一部免除になり、さらに実務経験をクリアして実践的な技術も身に付けることにもつながります。
ただし、働きながら実務者研修を受講する際は、仕事での突発的なシフト変更なども加味して、振替制度があるスクールを選びましょう。
三幸福祉カレッジでは、仕事の都合はもちろんのこと、体調不良などで講座に参加できない場合でも、無料で授業の振替が可能ですので、働きながらでもスムーズに実務者研修を受講できます。
参考:三幸福祉カレッジ「介護福祉士実務者研修 講座の魅力・ポイント」
こちらの記事もおすすめ:介護職を目指す無資格・未経験の方必見!初任者研修のすすめ!
まとめ
介護福祉士実務者研修を受けるには無資格者でも可能ですが、初任者研修を取得後に実務者研修を受講することで、カリキュラムの一部が免除されます。
また、 介護業界で唯一の国家資格である介護福祉士は、実務者研修の修了および3年以上の実務経験が必須です。
そのため、 介護職として働きながら実務者研修を目指した方が、実践的な介護技術を習得でき、かつ効率的に介護福祉士の資格も取得できます。
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